島根県の酪農家が、牛舎に市販のネットワークカメラを3台置きました。夜に牛の発情の兆しや起き上がれないサインが出たときだけ、生成AIがスマートフォンに知らせる仕組みを、自分で組み立てています。高額な専用機器がなくても、農業でAIを使い始められる時代になりました。農林水産省の「令和8年農業構造動態調査」によると、自営農業を主な仕事とする基幹的農業従事者は98万6,600人で、前年から4.8%減りました。平均年齢は67.7歳です(出典:農林水産省『令和8年農業構造動態調査結果』)。

そこで本記事では、農業のAI活用事例を15件、収穫・防除、栽培管理と家畜の見守り、水産・養殖、営農指導とJAの業務、経営・事務・商品開発の5つに分けて紹介します。すべて2024年10月以降に各社・JA・官公庁が公表した事例で、規模・使ったAI・効果の数字・出典をそろえて載せました。小さな農家の事例から見える始め方、費用と期間の目安、使える支援制度、導入の進め方もあわせてまとめています。

この記事でわかること

  • 業務別の農業のAI事例がわかる
  • 小さな農家の始め方がわかる
  • 費用と使える支援制度がわかる
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農業のAI活用事例 一覧

農業のAI活用事例 一覧

本記事で紹介する15件を、1つの表にまとめました。会社名を押すと、それぞれの事例の説明に移ります。規模の欄は、出典に書かれている範囲で組織の形を載せています。

会社 規模 業務 AI 効果 発表
トクイテン スタートアップ 収穫 画像認識 1台で1日31kgを収穫 2026年6月
JAきたそらち JA・連合会 収穫 画像認識 数値の公表なし 2026年9月
JAえひめ未来 JA 防除 AIによる散布の適期判定とドローン散布 5ha→80haに拡大 2025年3月
JA全農いわて JA 収穫 画像認識 数値の公表なし 2025年8月
川上牧場 個人の牧場 見回り 生成AI 数値の公表なし 2026年7月
無茶々園 生産法人 潅水・栽培管理 機械学習・生成AI 収量1.3倍 2026年3月
ABC株式会社 公表なし 営農の判断 AIエージェント 試験の段階 2026年9月
タカスイ 公表なし 給餌 画像認識 数値の公表なし 2026年8月
赤坂水産 有限会社 品質評価 機械学習 締め方の推定精度約80% 2025年4月
JAレーク滋賀 JA 営農指導 生成AI・画像診断 試験導入の段階 2025年7月
農研機構・三重県 公的機関 普及指導 生成AI 正答率が40%高い 2024年10月
JA全農ひろしま 全農の県本部 問い合わせ対応 生成AI 1件60〜90分→約10分 2026年6月
JA山口県 JA 各部門の業務 生成AI JAグループで月2,205時間 2026年10月
樫村ふぁーむ 個人の農家 事務・発信 生成AI 数値の公表なし 2026年2月
ローカルスタンダード 養鶏農家 商品開発 生成AI 数値の公表なし 2026年6月

農業でAIが求められる背景

農業でAIが求められる背景

農業でAIの活用が広がっている背景には、担い手と経営の形をめぐる3つの変化があります。

担い手が減り、高齢化が続いている

個人経営体の基幹的農業従事者は、2026年2月時点で98万6,600人です。前年から4万9,600人(4.8%)減りました。年齢別に見ると、70歳以上が56.5%を占め、49歳以下は12.6%にとどまります(出典:農林水産省『令和8年農業構造動態調査結果』)。

今いる人の経験と勘で回してきた見回りや判断を、人が減っても続けられる形にすることが、農業でAIが求められるいちばんの理由です。

法人化と雇用が進み、管理の仕事が増えている

農業経営体の数は前年から4.4%減った一方、法人経営体は3万4,600経営体で2.4%増えました。常雇いの人数も24万5,900人で1.6%増えています(出典:同調査)。

人を雇う経営が増えると、作業の割り振りや人の評価、問い合わせへの対応など、畑の外の仕事も増えます。農業のAI活用は、ロボットやセンサーだけでなく、生成AIで事務の時間を減らす使い方にも広がっています。

国がスマート農業の導入を後押ししている

2024年10月に「スマート農業技術活用促進法」が施行されました。スマート農業技術と新しい生産方式をあわせて導入する計画が国の認定を受けると、税制や融資の支援を受けられます。2026年3月末時点で、生産方式革新実施計画は120件が認定されています。農業用ドローンによる農薬などの散布面積は、2024年度に119.6万haまで広がりました(出典:農林水産省『令和7年度 食料・農業・農村白書』)。

農研機構は、AIによる施設栽培の環境制御や、普及指導員の業務を支える対話型の生成AIなど、農業に特化したAIの開発と実証も進めています。

農業でAIができること

農業でAIができること

今回の15件を見ると、農業でのAIの使い道は、大きく次の5つに分けられます。

使い道 AIがすること 本記事の事例
収穫・防除 カメラの映像から収穫に適した実を見分けて取る。散布の適期を判定する トクイテン、JAえひめ未来など
栽培管理・家畜の見守り 土壌の水分を予測する。牛舎の映像から異変を見つけて知らせる 無茶々園、川上牧場など
水産・養殖 魚の食欲を見て餌の量を決める。魚の鮮度や旨みを数字で示す タカスイ、赤坂水産
営農指導・JAの業務 栽培の相談に答える。病害虫を写真から診断する。返信文や資料の案をつくる 農研機構・三重県、JA全農ひろしまなど
経営・事務・商品開発 評価シートやSNSの文章をつくる。商品づくりの調べものや比較の相手になる 樫村ふぁーむ、ローカルスタンダード

生育診断や収量の予測、環境制御など、それぞれの技術の仕組みと得意・不得意は、農業のAI活用|できること・事例・メリットと始め方で詳しく説明しています。

収穫・防除の作業のAI活用事例

収穫・防除の作業のAI活用事例

収穫ロボットやドローンでの防除など、畑やハウスでの作業にAIを使う事例です。機械を買わずに借りる・頼む形も増えています。

トクイテン|有機ミニトマトの農場で、収穫ロボットが夜に畝間を回る

会社 株式会社トクイテン(愛知県名古屋市。農場は愛知県知多市)
規模 公表なし(2021年設立のスタートアップ)
業務 ミニトマトの収穫
AIの種類・ツール 画像認識(カメラ映像からAIが熟度を判定する自社開発の吸引式収穫ロボット)
効果 2026年4月に1台で1日31kgの自動収穫。1回の収穫量は人の収穫者1名分の約半分。社内評価で手作業と同水準の品質
発表 2026年6月
出典 トクイテン プレスリリース(PR TIMES)
農林水産省『令和7年度 食料・農業・農村白書』第1部第2章第4節(事例)

ミニトマトは実が小さく、1株あたりの収穫回数が多いため、収穫と選果に多くの時間がかかります。有機栽培の自動化を掲げるトクイテンは、愛知県知多市の自社農場でこの課題に取り組んできました。

同社は2023年から吸引式の収穫ロボットを開発しています。カメラの映像からAIが実の熟度を判定し、弱い吸引でヘタから実を外します。ロボットは収穫日の前日の夕方から約5時間、畝間のレールを自動で走って収穫し、翌朝スタッフが回収して選果・出荷します。

2026年4月には1台で1日31kgを自動で収穫し、品質は手作業と同じ水準と社内で評価しました。2026年5月から、栽培スタッフが日常業務として動かす体制に移っています。

人が休んでいる夜の時間に機械を動かすと、人の作業と取り合わずに収穫の量を足せます。

JAきたそらち|北海道のキュウリ産地が、収穫ロボットを「買わずに借りる」

会社 きたそらち農業協同組合(JAきたそらち・北海道)、ホクレン農業協同組合連合会、JA新冠
規模 公表なし
業務 キュウリ・ピーマンの収穫
AIの種類・ツール 画像認識(AGRIST のAI搭載自動収穫ロボット)
効果 数値の公表なし
発表 2026年9月
出典 AGRIST プレスリリース(PR TIMES)

北海道有数のキュウリ産地であるJAきたそらちでは、最盛期に毎日手で行う収穫と栽培管理の人手が足りないことが、産地を続けるうえでの大きな壁になっていました。

2025年秋に管内で収穫ロボットの実証を行い、2026年3月には深川市・AGRIST などと包括連携協定を結びました。2026年の夏は、JAきたそらち(7月2日〜10月31日)とホクレン(7月1日〜8月31日)がキュウリ、JA新冠がピーマンで、ロボットを期間を区切って借りました。ロボットはレールの上を自走し、AIが収穫に適した大きさを判断して実を取ります。

効果の数字は公表されていませんが、実証から協定、レンタルでの運用へと段階を踏んで進めています。

高額な機械は、まず期間を区切って借り、自分の産地の栽培方法で使えるかを確かめてから次を決めると、無理のない投資になります。

JAえひめ未来|水稲のドローン防除で、AIが圃場ごとに散布日を決める

会社 えひめ未来農業協同組合(JAえひめ未来・愛媛県)
規模 公表なし
業務 水稲の共同防除(農薬散布)
AIの種類・ツール AIによる散布の適期判定とドローン散布(オプティム「ピンポイントタイム散布サービス」)
効果 実施エリアを2023年度の5haから2024年度は80haに拡大。2025年度は200haの計画
発表 2025年3月
出典 TRY ANGLE EHIME(愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト)

共同防除は、散布前の注文の取りまとめや地図づくり、立ち会い、散布後の金額の集計まで、多くの作業をJAが担っていました。カメムシの被害は、適期に散布できるかどうかで大きく変わります。

JAえひめ未来は2023年度から、新居浜市の水稲で、オプティムのドローン共同防除サービスを使い始めました。生産者から集めた情報をもとにAIが散布の適期を判定し、圃場ごとに散布日を決めます。散布前後の事務もサービス側が代わりに行います。

実施エリアは2023年度の5haから2024年度は80haに広がり、職員の立ち会いや申し込みの受付の負担が軽くなりました。2025年度は200haで行う計画です。

AIの機械を自分で持たず、判断と作業をまとめて受託するサービスを使うと、少ない職員でも広い面積に広げられます。

JA全農いわて|1か月の試しを経て、ピーマンの収穫ロボットをシーズン通して動かす

会社 全国農業協同組合連合会岩手県本部(JA全農いわて)
規模 公表なし
業務 ピーマンの収穫
AIの種類・ツール 画像認識(AGRIST のピーマン自動収穫ロボット)
効果 数値の公表なし(前年の試しで、生産性の向上と人手不足の解消に役立つ可能性が示されたとしている)
発表 2025年8月
出典 AGRIST プレスリリース(PR TIMES)

JA全農いわては、岩手県の中山間地域などにピーマンの施設栽培を広げるため、2024年3月から先進園芸実証農場で試験栽培を進めています。農業に携わる人の減少で、収穫の人手をどう確保するかが課題でした。

2024年9月に、AGRIST のピーマン収穫ロボットを約1か月借りて試しました。ロボットはカメラとAIで収穫に適した実を見分け、レールの上を自動で走って収穫します。

試しの結果を受けて、2025年度は7月から10月のピーマンのシーズンを通して借りることにしました。前回の意見をもとに、収穫の精度と速さを上げ、16時間の連続稼働に対応した機体が使われています。

短い試しで出た現場の意見をメーカーに返し、直った機体で期間を延ばすと、導入の判断材料が積み上がります。

栽培管理・家畜の見守りのAI活用事例

栽培管理・家畜の見守りのAI活用事例

土壌の水分の予測や牛舎の見守りなど、日々の栽培管理と家畜の見回りの判断にAIを使う事例です。

川上牧場|島根の酪農家が、市販のカメラ3台と生成AIで夜の見回りを通知に変える

会社 川上牧場(島根県)
規模 公表なし
業務 牛舎の夜の見回り(発情の兆し・起立不能の検知)
AIの種類・ツール 生成AI(市販のネットワークカメラ3台と自作の仕組み。通知は Discord)
効果 数値の公表なし
発表 2026年7月
出典 農情人 プレスリリース(PR TIMES)

酪農では、発情や分娩、起立不能など、牛の状態の変化が昼夜を問わず起きます。夜も決まった時間に牛舎を見に行く必要があり、酪農家の休む時間が削られていました。

代表の川上哲也氏は、高額な専用機器を入れず、市販のネットワークカメラ3台を牛舎に置きました。生成AIに判定させるのは、夜の「発情の兆し」と「起立不能のサイン」の2つだけです。AIが要注意と判定したときだけ、理由を添えてスマートフォンに通知します。判定の結果は自動で記録し、後から人が正誤を確かめて判定のしかたを直しています。

深夜の定時の見回りを通知中心に改めたことで、睡眠の時間を取れるようになりました。小さな発情の兆しを早くつかみ、授精の機会を逃さずに済んだ例も出ています。

AIに任せる判断を2つほどに絞り、必要なときだけ知らせる形にすると、市販の道具でも現場の負担を減らせます。

無茶々園|柑橘の産地が、5日先の土壌水分の予測を潅水の判断に使う

会社 株式会社地域法人無茶々園(愛媛県西予市)
規模 公表なし
業務 柑橘の潅水の判断、栽培の相談
AIの種類・ツール 機械学習・生成AI(グリーンの「e-kakashi」。土壌水分のAI予測と、柑橘の栽培に特化した農業用LLM)
効果 5日後の土壌水分の予測精度±3.6%。収量は前作比で1.3倍、産地の平均収量を約10%上回った
発表 2026年3月
出典 TRY ANGLE EHIME(愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト)

柑橘の産地では、潅水を地区ごとのスプリンクラーで共同で回すことが多く、いつ始めるかは潅水組合の組合長や役員の判断に任されていました。猛暑や雨の降り方の変化で、その判断はさらに難しくなっていました。

無茶々園が生産者との調整を担い、グリーンの農業AIサービス「e-kakashi」のゲートウェイを15の圃場に置きました。センサーと気象の情報から最大5日先までの土壌水分をAIが予測し、愛媛県の栽培マニュアルや技術資料を学ばせた柑橘向けのAIチャットも作りました。生産者向けの勉強会は年度内に6回開いています。

予測をもとに潅水の時期を前もって話し合う動きが始まり、収量は前作比で1.3倍になりました。

データを入れるだけでなく、勉強会で見方をそろえると、勘に頼っていた判断を数字で話し合えるようになります。

ABC株式会社|営農の判断をすべてAIに任せ、人は指示どおりに動く社会実験

会社 ABC株式会社(愛知県名古屋市)
規模 公表なし
業務 小麦といちごの栽培の判断すべて
AIの種類・ツール AIエージェント(自社開発。ネットワークカメラ20台、温湿度・土壌水分のセンサーとつなぐ)
効果 試験の段階(2026年9月10日〜2027年6月末。結果は未公表)
発表 2026年9月
出典 ABC プレスリリース(PR TIMES)

AIとロボットが農作業を担う「フィジカルAI」の時代に向けて、まずAIが営農の判断を担えるのかを確かめる必要がありました。

AIを使ったソフトウェアの開発とスマート農業の研究を行う同社は、小麦10a(1,000㎡)といちご100株の圃場で、栽培に必要な判断をすべてAIに任せる実験を始めました。AIエージェントはカメラ20台とセンサーで圃場を見て、資材の購入まで判断し、従業員2名がその指示どおりに作業します。近くの他の農業者に影響が出ないよう、隣の農地はすべて同社か関連法人の圃場にしています。

結果はまだ出ていませんが、AIの判断だけで作物がどこまで育つのかを、実際の圃場で確かめる試みです。

AIの判断と人の作業を分けて記録しておくと、どこまでをAIに任せられるかを後から見極められます。

水産・養殖のAI活用事例

水産・養殖のAI活用事例

給餌や品質の評価など、養殖の現場でAIを使う事例です。

タカスイ|真鯛の生簀71基すべてを、AIが餌の量を決める給餌機に切り替える

会社 株式会社タカスイ(三重県度会郡南伊勢町)
規模 公表なし(生簀71基で年間約600トン・約30万尾の真鯛などを育成)
業務 養殖の給餌
AIの種類・ツール 画像認識(ウミトロンのスマート給餌機「UMITRON CELL」。AIが魚の食欲を判定)
効果 数値の公表なし
発表 2026年8月
出典 ウミトロン プレスリリース

タカスイは、Genki Global Dining Concepts との協業で、三重県南伊勢町の生簀71基で年間約600トン・約30万尾の真鯛などを育てています。大きな生産と供給の体制をつくるうえで、品質の安定、飼料の費用、現場の作業の負担が課題でした。

すでに入れていた5台に66台を足し、71基すべての生簀にスマート給餌機「UMITRON CELL」を入れました。AIが魚の食欲を判定して餌の量と速さを調整し、スマートフォンで生簀の映像を見ながら遠くから給餌できます。

船での移動や海の上での作業を減らし、出荷する真鯛の品質と大きさをそろえることを目指しています。

一部の生簀で試した機器を全数に広げるときは、多くの台数をまとめて管理できる機能があるかも確かめておくと、運用が楽になります。

赤坂水産|真鯛の養殖業者が、魚の鮮度と旨みをセンサーと機械学習で数字にする

会社 赤坂水産有限会社(愛媛県西予市)
規模 公表なし
業務 養殖魚の品質評価(鮮度・旨み)、冷凍魚の品質保証
AIの種類・ツール 機械学習(ソフトバンクのNIRセンサーの測定値と、成分の分析・官能テストを組み合わせたAIモデル)
効果 2023年度の実証で、締め方の推定を精度約80%で実現。2024年度は、鮮度の指標(K値)をラボの15%に対しセンサーで15.1%と測定
発表 2025年4月
出典 TRY ANGLE EHIME(愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト)

魚の値段は魚種と重さで決まり、鮮度がよくおいしい魚を育てても価格に表れにくい状態でした。物流の2024年問題で、活魚を首都圏へ運びにくくなることも心配されていました。

ソフトバンクを中心に6社のコンソーシアムをつくり、赤坂水産は加工場で魚をおろしてデータを集める役を担いました。近赤外線(NIR)のセンサーの測定値に、成分の分析と人の舌での評価を合わせて機械学習させ、鮮度と旨みの指標づくりに取り組んでいます。2024年度は真鯛288尾、センサーのデータ58,000件を集めました。

2023年度は締め方を精度約80%で推定でき、2024年度は鮮度の指標をラボの分析とほぼ同じ値でその場で測れるようになりました。

品質を数字で示せるようになると、冷凍や遠方への出荷など、これまで選べなかった売り方を検討しやすくなります。

営農指導・JAの業務のAI活用事例

営農指導・JAの業務のAI活用事例

営農指導の相談や消費者への返信、職員の事務など、JAや公的機関の業務でAIを使う事例です。

JAレーク滋賀|営農指導員の情報集めを、24時間答える栽培のAIで支える

会社 レーク滋賀農業協同組合(JAレーク滋賀・滋賀県大津市)
規模 公表なし
業務 営農指導(栽培の相談、病害虫の診断、外国人材とのやりとり)
AIの種類・ツール 生成AI・画像診断(きゅうりトマトなすびが開発し、AgriweB が提供する「栽培アシストAI」)
効果 試験導入の段階(数値の公表なし)
発表 2025年7月
出典 AgriweB プレスリリース(PR TIMES)

JAの営農指導の現場でも人手が足りず、夏の猛暑などで、これまで経験したことのない生育障害や病害虫が各地で出ていました。指導員ごとの力の差をならすことも課題でした。

JAレーク滋賀は2025年6月、栽培の相談に24時間答える「栽培アシストAI」の試験導入を決めました。病変部の写真から病害虫を診断し、日本語を含む5か国語に対応します。情報集めの時間を縮めるほか、質問の履歴を指導員の間で共有したり、組合員から届いた写真で遠くから診断したりする使い方を想定しています。

試験導入の段階で効果の数字は出ていませんが、JAが持つデータを足して、人事異動があっても指導のノウハウを引き継げるようにすることも目指しています。

相談と回答の履歴を残せるAIを選ぶと、指導員が替わってもノウハウが組織に残ります。

農研機構・三重県|農業に特化した生成AIを、イチゴの普及指導員が試す

会社 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、三重県
規模 公表なし
業務 普及指導員の調べもの・技術指導(イチゴ)
AIの種類・ツール 生成AI(農研機構が開発した農業特化型の生成AI。チャットツールと組み合わせて提供)
効果 農業の専門的な質問への正答率が、汎用の生成AIより40%高い。普及指導員の調査時間の3割削減を目指す(目標)
発表 2024年10月
出典 農研機構 プレスリリース

汎用の生成AIは、農業の専門的な質問には誤った答えが多く見られました。基幹的農業従事者は今後20年で大きく減ると予測され、新しく農業を始める人を早く育てることが急がれていました。

農研機構は、公開されている情報だけでなく、公設試やJAが持つ栽培マニュアル・栽培暦・営農指導の記録を集めて追加で学習させた、農業に特化した生成AIを開発しました。2024年10月21日から、三重県の普及指導員がイチゴを対象に試験運用しています。

農業の専門的な質問への正答率は、汎用の生成AIより40%高くなりました。ほかの作物にも広げ、普及指導員の調査の時間を3割減らすことを目指しています。

汎用の生成AIで誤りが多い分野は、地域の栽培マニュアルや指導の記録を読ませると、使える答えに近づきます。

JA全農ひろしま|消費者への返信文づくりが、1件60〜90分から約10分に

会社 全国農業協同組合連合会広島県本部(JA全農ひろしま)
規模 公表なし
業務 消費者からの問い合わせへの返信
AIの種類・ツール 生成AI(kintone と連携する「Smart at AI for kintone Powered by GPT」)
効果 1件あたりの文案づくりが60〜90分から約10分に。月約8〜13時間の工数を生んだ。返信までの日数は平均2〜3営業日から1〜2営業日に
発表 2026年6月
出典 M-SOLUTIONS プレスリリース
Smart at 導入事例

Webサイトから届く消費者の問い合わせには、担当者が返信文を一から書き、紙に印刷して上司に確認してもらっていました。1件に60〜90分かかることもあり、職員ごとに回答の内容がばらつくことも課題でした。

問い合わせフォームの内容を kintone に自動で取り込み、過去の対応の記録に沿って生成AIが返信文の案をつくる流れにしました。担当者が案を確かめて直し、kintone の中で上司の承認を経て返信します。AIの答えをそのまま送ることはありません。

文案づくりは1件約10分になり、月10件ほどの業務で月約8〜13時間が生まれました。返信までの日数も平均2〜3営業日から1〜2営業日に縮んでいます。

AIを個人のチャットとして配るより、毎日の業務の流れの中に組み込むと、使い方を覚えなくても全員が恩恵を受けられます。

JA山口県|経理部が旗を振り、講習会でAIに触れてこなかった職員にも広げる

会社 山口県農業協同組合(JA山口県)
規模 公表なし
業務 金融部門をはじめとする各部門の業務
AIの種類・ツール 生成AI(エクサウィザーズの「エクサベース AI」)
効果 JA山口県単体の数値の公表なし。JA山口県を含むJAグループの30を超える導入組織の合計で、月2,205時間の業務時間を削減(提供会社の調べ、2026年8月末)
発表 2026年10月
出典 エクサウィザーズ ニュースリリース

JAは営農指導・信用・共済など多くの事業を、限られた人数で支えています。組合員の個人情報を扱うため、入れたデータが学習に使われない、安全な生成AIであることが前提でした。

JA山口県は、入力したデータを学習に使わず、データの処理を国内で完結できる法人向けの生成AI「エクサベース AI」を入れました。経理部が推進を担い、提供会社が利用の状況を分析して、部門ごとの使い方の定着を一緒に進めています。

講習会を通じて、それまでAIに触れてこなかった職員にも利用が広がり、金融部門などで活用の例が生まれています。JA山口県を含むJAグループの30を超える組織の合計で、月2,205時間の業務時間が減ったとされています。

使っている状況を数字で見ながら部門ごとに定着を支えると、一部の詳しい人だけでなく組織全体に広がります。

経営・事務・商品開発のAI活用事例

経営・事務・商品開発のAI活用事例

評価シートやSNS投稿の文章、商品開発の調べものなど、農家の経営と事務で生成AIを使う事例です。

樫村ふぁーむ|年100種の野菜を育てる農家が、無料の生成AIで事務の時間を減らす

会社 樫村ふぁーむ(茨城県日立市)
規模 公表なし
業務 従業員の自己評価シートの作成、SNS投稿の文章、ハウス設計の検討
AIの種類・ツール 生成AI(ChatGPT・Gemini。どちらも無料版)
効果 数値の公表なし
発表 2026年2月
出典 農情人 プレスリリース(PR TIMES)

樫村ふぁーむは、年間100種以上の野菜と水稲を、栽培期間中は農薬と化学肥料を使わずに育てています。地元のスーパーやオンラインショップで販売し、Instagram での発信にも力を入れています。「AIは高額な投資が必要」「ITに詳しくないと使えない」という思い込みが、農家のAI活用の壁になっていました。

二代目の樫村智生氏は2024年から、ChatGPT と Gemini の無料版を使い始めました。従業員向けの自己評価シートの作成、SNS投稿の文章づくり、ハウスの設計の検討など、農作業以外の幅広い業務に使っています。

農作業以外の時間を減らし、人と向き合う時間を増やすことを目指しています。

最初は無料の生成AIで、文章を書く・考えを整理するといった事務から試すと、費用をかけずに使い道を見つけられます。

ローカルスタンダード|平飼い養鶏の農家が、生成AIを相手に「全卵ジェラート」を商品にする

会社 株式会社ローカルスタンダード(愛媛県愛南町)
規模 公表なし
業務 加工品の商品開発(歴史の調べもの、レシピ・道具の比較)
AIの種類・ツール 生成AI(壁打ちの相手として使う。ツール名の記載なし)
効果 数値の公表なし
発表 2026年6月
出典 農情人 プレスリリース(PR TIMES)

農家が専門外の商品開発や6次産業化に踏み出すとき、何から調べ、どの設備や方法を選べばよいかが分からず、最初の一歩で止まりがちです。

愛媛県愛南町で平飼い養鶏を営む吉田裕史氏は、自分の卵を主役にした加工品をつくるため、生成AIを壁打ちの相手にしました。卵とジェラートの歴史の調べもの、レシピの設計、道具の選び方の比較などをAIと進め、AIから得た情報は現場で確かめながら試作を重ねました。

こうして、卵黄だけでなく卵白も含めて卵を丸ごと使う「全卵ジェラート」が生まれました。今後は記録や段取り、販売にもAIを広げる構想です。

生成AIは答えを出す道具というより、調べものと比較の相手として使い、決めるのは現場で確かめてからにすると失敗が減ります。

小さな農家・産地の事例から見えること

小さな農家・産地の事例から見えること

今回の15件には、家族で営む牧場や個人の農家、地域の生産法人の事例も含まれています。規模の小さい事例には、共通する始め方が4つあります。

AIに任せる判断を絞っている

川上牧場は、夜の見回りのうち「発情の兆し」と「起立不能のサイン」の2つだけを生成AIに判定させました。無茶々園も、潅水をいつ始めるかという1つの判断に予測を使っています。何でもAIに任せようとせず、毎日迷っている判断を1つに絞ることが、小さく始めるときの基本です。

無料や市販の道具から始めている

樫村ふぁーむは ChatGPT と Gemini の無料版、川上牧場は市販のネットワークカメラから始めました。高額な専用の機器を買う前に、手元の道具でどこまでできるかを試しています。

機械は「持つ」より「借りる・頼む」

JAきたそらちやJA全農いわては収穫ロボットを期間を区切って借り、JAえひめ未来はドローンの防除をサービスとして頼んでいます。農林水産省も、農作業の受託などの農業支援サービスを通じて、スマート農業機械を「所有」から「利用」に切り替えることを進めています。

AIの答えを人が確かめて直している

川上牧場はAIの判定を記録して後から正誤を確かめ、ローカルスタンダードはAIから得た情報を現場で確かめながら試作を重ねました。AIの答えをうのみにせず、自分の圃場や家畜に合っているかを確かめる手間が、使い続けられるかどうかを分けています。

導入にかかる費用と期間の目安

導入にかかる費用と期間の目安

農業でのAIの費用は、生成AIのように無料から試せるものから、収穫ロボットのように大きな投資になるものまで幅があります。今回の事例に出てきた使い方ごとに、目安をまとめました。

使い方ごとの費用の目安

使い方 主な形 費用の目安
生成AIで事務・発信・調べもの ChatGPT や Gemini などを使う 無料版から試せる。有料版や法人向けは1人あたり月数千円程度から
カメラやセンサーでの見守り・予測 市販のカメラやセンサーと、データを見るサービスを組み合わせる 機器の台数と圃場の数で変わる。月額のサービス料がかかるものが多い
ドローンでの防除 機体を買う、または散布を受託するサービスに頼む 機体は百万円台から数百万円程度を見ておくとよい。受託なら機体を持たずに使える
収穫ロボット・自動走行の農機 機械を買う、またはシーズンや期間を区切って借りる 購入は数百万円から数千万円の大きな投資になる。まずレンタルで試す方法もある

見積もりの内訳や比べ方は、AI導入の費用相場で詳しく説明しています。

機械を持たずに使う方法

ドローンの散布や収穫などの作業を引き受ける農業支援サービスの事業者は、2025年に6,316経営体あり、2020年から615経営体増えています(出典:農林水産省『令和7年度 食料・農業・農村白書』)。機械を買う前に、受託やレンタルで自分の圃場に合うかを確かめると、投資の失敗を避けやすくなります。

事例に見る、試し始めてから本運用までの期間

今回の事例のうち、試し始めた時期とその後の動きがわかるものを並べました。農業は作物の季節が1年に1回しか来ないため、1シーズンの試しを経て次の年に広げる形が多く見られます。

会社・団体 試し始め その後
JA全農いわて 2024年9月にピーマンの収穫ロボットを約1か月借りる 2025年度は7月から10月のシーズンを通して借りる
JAえひめ未来 2023年度に5haでドローン防除を始める 2024年度は80ha、2025年度は200haの計画
JAきたそらち 2025年秋に管内で収穫ロボットを実証 2026年3月に包括連携協定、夏から秋にレンタルで運用
トクイテン 2023年に吸引式の収穫ロボットの開発を始める 約3年の実証を経て、2026年5月に日常業務での運用へ
農研機構・三重県 2024年10月にイチゴで試験運用を始める ほかの作物にも広げ、全国への展開を目指す

農業のAI導入で使える主な支援制度

AIを使った機械やツールの導入には、国の支援を使える場合があります。主なものは次の3つです(2026年10月時点)。

制度 向いている使い方 支援の内容
スマート農業技術活用促進法の認定 スマート農機と、それに合わせた栽培方法の見直しを一体で進める 国の認定を受けると、日本政策金融公庫の長期・低利の融資(償還25年以内、据置5年以内、融資率80%以内)や、機械を取得したときの特別償却などを受けられる
スマート技術体系への包括的転換加速化総合対策事業 産地でスマート農業技術と新しい生産方式を一体で入れる 農業機械の購入・リースの費用に補助率1/2以内(令和7年度補正予算。都道府県を通じて要望を調べる)
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金) 生成AIや営農管理などのソフトウェア・クラウドのサービスを入れる 通常枠で5万円以上450万円以下、補助率1/2以内(条件を満たすと2/3以内)

デジタル化・AI導入補助金の対象となる業種の区分に「農業」の名前はなく、「その他の業種」の基準(資本金3億円以下または従業員300人以下。個人事業を含む)で判断されます。公式サイトの申請対象者チェッカーで確かめてください。公募の時期や条件は回ごとに変わるため、申請の前に最新の公募要領を確かめましょう。補助金の全体像は、AI導入に使える補助金でまとめています。

海外の農業でのAI活用の動き

海外の農業でのAI活用の動き

『令和7年度 食料・農業・農村白書』のコラムでは、海外のスマート農業を、国ごとに次のように整理しています(出典:農林水産省『令和7年度 食料・農業・農村白書』)。

国 進め方の中心 力を入れている分野
米国 民間企業 大規模な圃場に合った省力化や、施肥の量を調整する精密農業の技術
中国 政府(国家戦略) データの基盤づくりと、幅広い分野の自動化・デジタル化
韓国 政府 施設園芸を中心に、人材育成と組み合わせた環境制御の技術
イスラエル 民間企業 乾燥地に合った節水型のかんがいの技術

どの国も、労働力不足や生産性の向上という同じ課題に向けて、自国の農業の形や気候に合わせて重点の分野を選んでいます。海外の技術をそのまま持ち込むより、自分の経営の規模と作物に合うかで選ぶことが大切です。

AIに任せられないこと・導入の注意点

AIに任せられないこと・導入の注意点

最後の判断は人が持つ

農研機構の生成AIも、汎用のAIより正答率が高いとはいえ、すべての答えが正しいわけではありません。JA全農ひろしまはAIの返信文をそのまま送らず、必ず人が確かめています。AIは判断の材料を早く出す道具と考え、作物や家畜にかかわる最後の判断は人が持つ形にしておくことが大切です。

通信とデータの準備が要る

圃場や牛舎でカメラやセンサーを使うには、電源と通信が必要です。無茶々園の事例では、電源がなくても使えるセンサーを露地の圃場に置いています。AIに読ませる栽培の記録やマニュアルが紙のままだと、予測や回答の精度は上がりにくくなります。

機械に合わせた栽培の形が要る

収穫ロボットは畝間のレールの上を走り、対応する作物も限られます。農林水産省も、機械が走れる畝間にするなど、スマート農業技術にあわせて生産の方式を変えることが効果を出すうえで大切だとしています。今の栽培の形のまま機械だけを入れても、効果が出にくいことがあります。

組合員や顧客の情報を外に出さない

JAや農業法人では、組合員や顧客の個人情報を扱います。JA山口県は、入力したデータが学習に使われず、処理を国内で完結できる法人向けの生成AIを選びました。無料の生成AIを使うときも、個人名や取引の情報は入れないなど、入れてよい情報を先に決めておきましょう。

農業でAIを導入する進め方

農業でAIを導入する進め方

今回の事例に共通する流れを、5つのステップにまとめました。

01

困っている作業や判断を1つ決める

夜の見回り、潅水の判断、収穫、問い合わせへの返信など、毎日時間がかかっている作業や迷っている判断を1つ選びます。誰が、どれだけの時間をかけているのかも書き出しておきます。

02

手元の道具や受託サービスで試せるかを調べる

生成AIの無料版、市販のカメラ、受託やレンタルのサービスなど、大きな投資をせずに試せる方法がないかを先に調べます。普及指導センターやJAに相談するのも近道です。

03

1シーズン試して記録をとる

今のやり方と並べて、AIを1シーズン使ってみます。AIの判定が当たったか、作業の時間がどれだけ減ったか、現場で使い続けられたかを記録します。

04

支援制度を確かめて本格的に入れる

効果が確かめられたら、機械の購入やリースに使える補助事業や、スマート農業技術活用促進法の認定による融資・税制を確かめてから、本格的に入れます。

05

作物や圃場、産地に広げる

うまくいった使い方を、ほかの作物や圃場、産地の仲間に広げます。勉強会でデータの見方をそろえると、広がる速さが変わります。

よくある質問

よくある質問
Q. 家族経営の小さな農家でもAIを使えますか?
使えます。本記事でも、市販のカメラと生成AIで夜の見回りを通知に変えた川上牧場や、無料の生成AIで事務の時間を減らしている樫村ふぁーむの事例を紹介しました。まずは無料の生成AIで、文章づくりや調べものから試すのがおすすめです。
Q. 農業でAIの効果が出やすいのはどの作業ですか?
今回の事例では、人が目で見て判断する作業(収穫に適した実の見分け、家畜の見回り、魚の食欲の判定)と、文章をつくる作業(問い合わせへの返信、評価シート、SNS投稿)で、AIが使われています。返信文づくりでは、1件60〜90分が約10分になった事例もあります。
Q. 収穫ロボットは買わないと使えませんか?
買わずに使う方法もあります。本記事の JAきたそらちやJA全農いわては、収穫ロボットをシーズンや期間を区切って借りています。ドローンの防除も、機体を持たずに散布をサービスとして頼めます。
Q. 農業のAI導入に使える補助金はありますか?
あります。スマート農機の導入には、令和7年度補正予算の「スマート技術体系への包括的転換加速化総合対策事業」(農業機械の購入・リースに補助率1/2以内)などがあります。生成AIなどのソフトウェアには、デジタル化・AI導入補助金が使える場合があります。条件は公募ごとに変わるため、申請の前に公式の要領を確かめてください。
Q. 生成AIの答えは農業に使えるほど正確ですか?
汎用の生成AIは、農業の専門的な質問では誤りが出ることがあります。農研機構は、栽培マニュアルや営農指導の記録を学ばせた農業特化の生成AIを開発し、正答率が汎用のAIより40%高くなったとしています。どのAIでも、答えは自分の圃場や地域の条件に合うかを確かめてから使いましょう。

まとめ

まとめ
01
農業のAI活用は、収穫・防除、栽培管理と見守り、水産・養殖、営農指導とJAの業務、経営と事務の5つで事例が出ている
02
家族経営の牧場や個人の農家でも、市販のカメラや無料の生成AIから始めている
03
収穫ロボットやドローンは、買う前にレンタルや受託サービスで試す形が広がっている
04
1シーズン試して記録をとり、次の年に広げる進め方が多い
05
最後の判断は人が持ち、AIの答えを圃場や家畜に合うか確かめることが前提になる

製造業の事例は製造業のAI活用事例、AI導入の全体の流れは中小企業のAI導入もあわせてご覧ください。

出典一覧

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本記事の事例と数字の出典です。事例は発表の新しい順に並べています。

事例の出典