№ 04 · Customer Support

RAG構成の
チャットサポートAI実装

Chat Support with RAG.

社内マニュアル・FAQ・過去問合せ履歴をナレッジとして取り込み、RAG(検索拡張生成)で回答するチャットサポートAIを構築。問合せの一次解決率80%超を実現し、サポート担当の対応件数を半減させた事例です。

82%
Resolution Rate
3s
First Reply
3,800件/月
Chat Volume
6
Implementation

案件の概要

本案件の業種、対象業務、規模感を整理します。

Industry
BtoB SaaS(中堅クラス / 導入企業数百社規模)
Scope
ユーザー向けチャットサポート / 社内ヘルプデスク
Period
約6週間(ナレッジ整備3週 + 実装2週 + 運用チューニング1週)
Volume
月間チャット問合せ 約3,800件

同じ質問が繰り返し来る、を根拠ある回答に変える。

マニュアルにある答えが、ユーザーに届かない問題を構造で解決します。

Before

人手の一次対応に依存

  • 全問合せの約65%が既存FAQ/マニュアルで回答可能な内容
  • 夜間・休日は有人対応不可。返答まで翌営業日午前まで
  • 担当者ごとに回答トーンがバラつく(新人とベテラン差)
  • ナレッジがConfluence・Notion・Wiki・Slackに分散、最新版不明
After

RAGで根拠ある即時回答

  • AI一次解決率82%、夜間休日も3秒で初回回答
  • 回答末尾に必ず参照URL付与、ハルシネーション抑制
  • 有人対応からFAQへの自動還流、ナレッジが週次更新に
  • 残り18%は会話要約付きで自動エスカレーション

RAG構成の5レイヤー

「AIの想像」ではなく「社内ナレッジからの根拠ある引用」に寄せるため、Retrieval-Augmented Generation を採用。質問ごとに社内ナレッジを検索し、その結果を渡してから回答を生成します。

01

ナレッジ統合Knowledge Integration

Confluence / Notion / ヘルプセンター / 過去の Zendesk チケットを日次同期。更新された文書はベクトル化し直して最新版のみを参照する設計。

02

検索 (Retriever)Hybrid Search

ベクトル検索 + キーワード検索のハイブリッド。検索結果は根拠ドキュメントのURLと抜粋付きで取得。

03

回答生成 (Generator)RAG with Claude

Claudeに検索結果を渡し、ハルシネーション抑制プロンプトで回答。根拠URLを回答末尾に自動付与

04

有人エスカレーションHuman Handoff

「検索ヒット0件」「信頼度低下」「クレーム・解約検出」のいずれかで、会話要約付きで担当チャンネルへ転送

05

学習ループFAQ Augmentation

有人対応になったチャットは、解決後に「FAQ追加候補」として自動生成され、担当者が承認するだけでナレッジに反映される設計。

ハルシネーションを許容しない3つの約束

BtoB SaaSのサポートでは、AIの「それっぽい嘘」は事故。プロンプトと実装の両方でルールを強制しました。

回答品質を担保する 3つの強制ルール を実装に組み込みました。

根拠なし回答を禁止 — 検索ヒット0件なら回答せず、有人へ転送
回答末尾に参照URLを必ず出す — ユーザーがクリックして確認できる状態に
古い文書を参照したら警告 — 最終更新90日超で「情報が古い可能性」の注記

これらは「設計」だけではなくプロンプトと実装の両側で強制。結果、誤回答による事故ゼロを実現しました。

運用4ヶ月の実績

有人対応の総量を6割削減し、初回応答時間を実質ゼロに。サポート品質を保ったまま運用負荷を縮小しました。

Resolution Rate
82%
AIの一次解決率。
残り18%は有人対応へ自動エスカレ。
Human Handoff
3,800680
有人対応件数が約8割減。
1人あたり工数が約6割減。
First Reply
7h3s
初回回答時間を実質ゼロに。
夜間・休日も即応。
FAQ Update
週次
四半期から週次更新へ。
有人対応から自動で増補。

使用スタック

LLMからナレッジ統合、モニタリングまで、運用に耐えるコンポーネント構成。

ClaudeLLM / Generator Vector DBEmbeddings ConfluenceKnowledge Source NotionKnowledge Source ZendeskTicketing SlackEscalation Looker StudioMonitoring

この事例から得られる示唆

RAG実装の本質は「ナレッジ運用」と「学習ループ」にあります。

チャットボット単体ではなく、「ナレッジが最新であり続ける運用」と「有人対応からFAQに還流させる学習ループ」までを設計に含めると、成果は数ヶ月単位で伸び続けます。AIBUILDERZ はRAG構成の設計だけでなく、ナレッジ統合・運用プロセスの引き継ぎまで対応しており、カスタマーサポートの構造改革として提供可能です。

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