AIを業務に取り入れたいと考えて支援会社を調べ始めたものの、どの会社も「伴走します」「一気通貫で支援します」と書いていて、何を基準に比べればよいのかがわからない。そんな悩みを抱える企業は少なくありません。中小機構の調査では、AIを導入している中小企業は20.4%にとどまり、AIの導入にあたって「適切なベンダーや製品を選定する情報」が足りないと答えた企業は79.8%にのぼります(出典:中小機構『中小企業のAI等の利活用に係る実態調査』2026年3月)。
そこで本記事では、AI導入支援会社の選び方を7つの選定基準に整理し、各社を同じ物差しで比べられる配点つきの評価シートを用意しました。あわせて、おすすめの支援会社17社を4つのタイプに分けた比較、自社に合う相談先がわかる診断、見積書と商談で確かめるポイントまで、発注の前に知っておきたいことをまとめています。
この記事でわかること
- 支援会社を比べる7つの選定基準
- 配点つき評価シートと質問リスト
- 4タイプ17社の強みと支援範囲

この記事の監修者
AIBUILDERZ編集部
AI導入支援サービス「AIBUILDERZ」を運営するチームです。AI研修からシステムの導入・構築・定着まで、企業のAI導入を一気通貫で支援しています。
AI導入支援とは|AIコンサル・ツール導入との違い
AI導入支援とは、企業がAIを業務で使えるようになるまでを、外部の専門家が手伝うサービスです。どの業務にAIを使うかの検討から、試験導入(PoC)、システムの構築、稼働後の運用、社員の教育まで、AIを「入れて終わり」にせず、業務が実際に回る状態までを支えるのが特徴です。支援会社を比べる前に、まずは何を頼めるサービスなのかを整理しておきましょう。
いまAI導入支援が求められている理由
総務省の『令和8年版 情報通信白書』によると、生成AIを「積極的に活用する方針」または「活用する領域を限定して利用する方針」と答えた日本企業は、2025年度の調査で68.9%となり、2024年度の49.7%から大きく増えました。何らかの業務で生成AIを使っている企業も86.4%にのぼります(出典:総務省『令和8年版 情報通信白書(概要)』2026年7月)。
一方で、中小機構の調査では、AIの導入にあたって「成功事例や活用事例などの情報」が足りないと答えた中小企業が83.3%にのぼります。「AIを使う」と決める企業は増えているものの、どの業務にどう組み込めばよいのかがわからず、手が止まってしまう。この「決めたあと」を埋めるのが、導入支援の役割です。
AI導入支援・AIコンサル・ツール導入の違い
よく似たサービスに、AIコンサルティングとAIツールの導入があります。名前よりも、最終的に何を納品してくれるかで比べると違いがわかりやすくなります。
| 観点 | AI導入支援 | AIコンサルティング | AIツール導入 |
|---|---|---|---|
| 答えてくれる問い | この業務をAIでどう回すか | どこにAIを使うべきか | このツールをどう設定するか |
| 納品されるもの | 設計書・動いている業務・運用ルール | 方針・ロードマップ・報告書 | ライセンスと初期設定 |
| 仕事が終わるとき | 業務が本番で動き出したとき | 方針が決まったとき | ツールが使える状態になったとき |
| 向いている場面 | 使いたい業務は決まっていて、動くところまで任せたい | 全社でどこから手を付けるか決めたい | 入れたいツールがすでに決まっている |
方針づくりから相談したい場合は AIコンサル会社の比較 もあわせて参考にしてください。
依頼できる7つのこと
頼めることは、大きく次の7つです。すべてを1社に任せる必要はありません。どこまでを外に頼みたいのかを先に決めておくと、相談する会社をぐっと絞りやすくなります。
| 依頼できること | 内容 | 得意なタイプ |
|---|---|---|
| 課題の整理 | どの業務に、どれだけ手間がかかっているかを洗い出す | 大手コンサル型 |
| 戦略・ロードマップ | どの順番で、どこまでAIを使うかを決める | 大手コンサル型 |
| 試験導入(PoC) | 小さく作ってみて、本当に使えるかを確かめる | AI専業型 |
| 開発・ツールの導入 | 業務が回る仕組みを作り、社内のシステムとつなぐ | IT・SIer型、AI専業型 |
| ルールとセキュリティ | 社内の利用ルールや、データを社外に出すときの決まりを作る | 大手コンサル型、生成AI導入・伴走型 |
| 運用・改善 | 動き出したあとの不具合への対応や、精度の見直し | IT・SIer型 |
| 研修・内製化 | 社員が自分で使いこなし、手直しもできるようにする | 生成AI導入・伴走型 |
外部に任せられることと、自社に残すこと
支援会社にはたくさんのことを頼めますが、すべてを渡してしまうと、何のためのAIなのかが社内でわからなくなります。外部に任せられるのは作業であり、何を目指すかと最後の判断は自社に残ります。役割の分け方の目安は次のとおりです。
| 領域 | 外部に任せやすいこと | 自社に残すこと |
|---|---|---|
| 目的と優先順位 | 効果の大きい業務の候補を挙げてもらう | どの業務から始め、何をもって成功とするかを決める |
| 業務の手順 | 今の手順を聞き取り、図や手順書に起こす | 現場の実際のやり方と、例外のときの判断を伝える |
| 技術の選定と構築 | 使うAIやクラウドを選び、仕組みを作る | 選んだ理由の説明を受け、採用するかを承認する |
| データ | AIが読める形にデータを集め、整える | どのデータを社外に渡してよいかを決める |
| 運用 | 稼働後の監視、不具合への対応、精度の見直し | 使い続けるか、広げるか、やめるかを判断する |
自社に残す役割は、専任の担当者でなくてもかまいません。判断できる人を1人決めておくだけで、支援会社とのやり取りが早く進みます。
AI導入支援会社を選ぶ7つの選定基準
AI導入支援会社を比べるときの選定基準は、次の7つに整理できます。どれも「対応できますか」と聞けば、多くの会社が「はい」と答える項目です。だからこそ、口頭の説明ではなく、提案書や見積書に書かれているかどうかで比べることが大切です。基準ごとに、何を見ればよいかもあわせて紹介します。
基準1 自社に近い業務と規模で、支援した経験があるか
AIで成果が出るかどうかは、技術よりも、その業務をどれだけ知っているかで決まる場面が多くあります。支援の実績を聞くときは、件数ではなく、自社と近い規模・業種・業務の例を聞いてみてください。
確かめたいのは、どの業務の、どの作業を、どう変えたのかという中身です。「製造業での実績があります」だけで終わる会社より、「受注のメールを読んで基幹システムに入力するところまでを自動にした」のように、業務の単位で話せる会社のほうが、自社の課題にも具体的な提案を出してくれます。公開できる事例が少ない場合も、似た業務で何をしたかを口頭で説明してもらえるかを見ましょう。
基準2 構想から定着まで、どこまでを引き受けるか
AI導入には、課題の整理、PoC、開発、運用、社内への定着という段階があります。会社によって得意な段階が違うため、自社が頼みたい範囲と、相手が引き受ける範囲が合っているかを最初に確かめます。
注意したいのは、契約書や提案書に「伴走支援」「導入支援」とだけ書かれ、何が納品されるのかが決まっていないケースです。設計書、手順書、動いている仕組み、研修の資料など、段階ごとの成果物が名前で書かれているかを見てください。成果物が決まっていれば、どこまで進んだのかを社内でも確かめられます。
基準3 使うAIとクラウドを、理由まで説明できるか
ChatGPT、Claude、Geminiなどの生成AIや、AWS、Azure、Google Cloudといったクラウドには、それぞれ得意なことと費用の違いがあります。提案に出てきたAIやクラウドについて、なぜそれを選んだのかを、専門用語に頼らず説明できるかを確かめましょう。
自社のAI製品を持つ会社は、その製品を軸にした提案になるのが一般的です。製品が自社の業務に合っていれば早く進みますが、最初から製品ありきの提案になっていないかは見ておきたいところです。ほかの選択肢と比べた理由を聞き、答えがはっきりしているかで判断できます。
基準4 データの扱いとセキュリティを、書面で示せるか
AIの導入では、顧客の情報や社内の文書を外部のサービスに渡す場面が出てきます。データをどこに保存するのか、AIの学習に使われない設定になっているか、誰がデータに触れられるのかを、口頭ではなく書面で示してもらいましょう。
社内の利用ルールをまだ作っていない場合は、そのルールづくりまで手伝ってもらえるかも確かめておくと安心です。国も、AIを使う企業が気をつけたい点を『AI事業者ガイドライン』にまとめています(詳しくは契約の前に目を通したい国の資料で紹介します)。
基準5 料金体系と見積もりの内訳が、ひと目でわかるか
AI導入支援の料金は、月額、プロジェクト単位の一括、成果報酬など、会社によって払い方が違います。料金体系が違う会社どうしを合計金額だけで比べても、どちらが割安かは判断できません。
見積もりを受け取ったら、人件費、データの整備、AIやクラウドの利用料が「一式」ではなく項目ごとに書かれているかを見ます。AIの利用料のように使った分だけかかる費用は、誰の名義で契約し、利用が増えたときに誰が負担するのかも確かめておきましょう。最低契約期間や途中解約の条件も、比べるときの大切な材料です。
基準6 担当者と報告の頻度が、契約前に決まっているか
提案の場で話した担当者と、実際に作業する担当者が違うことは珍しくありません。誰が窓口になり、誰が設計や構築を受け持つのか、体制を名前と役割で示してもらいましょう。
あわせて、定例の打ち合わせの頻度、進み具合の報告の形、困ったときの連絡手段も確かめます。報告の場が決まっていれば、進みが遅れたときにも早く気づけます。中小企業の場合、社内の担当者がほかの仕事と兼ねていることが多いため、こちらの手間がどれくらいかかるのかも聞いておくと安心です。
基準7 契約を終えたあとも、社内で回せる状態が残るか
AIは作って終わりではなく、業務の変化に合わせて直し続ける必要があります。稼働後の問い合わせ窓口と、改善をどのくらいの頻度で行うのかを確かめておきましょう。
もう一つ大切なのが、契約を終えたときの扱いです。設計書や手順書、作った仕組みが自社に残るのか、社員が手直しできるように研修をしてもらえるのかで、長い目で見た負担は大きく変わります。乗り換えや内製化ができる状態を保てるかどうかは、最初の契約で決まります。
7つの基準を点数で比べる評価シート
候補が2〜3社にしぼれたら、7つの選定基準で点数をつけてみましょう。基準ごとに配点を決め、満点の条件を満たせば満点、半分の条件なら配点の半分、どちらにも当てはまらなければ0点とします。
| 選定基準 | 配点 | 満点をつける目安 | 半分をつける目安 |
|---|---|---|---|
| 1. 近い業務・規模での経験 | 15点 | 自社に近い業務の例を、変えた作業の単位で説明できる | 業種の実績はあるが、業務の中身までは説明がない |
| 2. 支援の範囲と成果物 | 20点 | 頼みたい範囲をすべて含み、段階ごとの成果物が書面にある | 範囲は合っているが、成果物の名前が書かれていない |
| 3. AIとクラウドの説明 | 10点 | 選んだ理由と、ほかの選択肢との違いを説明できる | 使うAIは示されたが、選んだ理由の説明がない |
| 4. データとセキュリティ | 15点 | 保存場所・学習に使わない設定・触れる人を書面で示せる | 口頭では説明できるが、書面になっていない |
| 5. 料金と見積もりの内訳 | 15点 | 項目ごとの内訳、使った分の費用の負担者、解約の条件がある | 内訳はあるが、追加費用や解約の条件が書かれていない |
| 6. 担当者と報告の頻度 | 10点 | 窓口と作業する人、定例の頻度が決まっている | 窓口は決まっているが、作業する人や頻度が未定 |
| 7. 定着と引き継ぎ | 15点 | 設計書や仕組みが自社に残り、研修も範囲に入っている | 運用の支援はあるが、契約を終えたときの扱いが未定 |
配点は、自社の事情に合わせて変えてかまいません。たとえば、社内にAIを扱える人がいない場合は「定着と引き継ぎ」の配点を上げる、扱う情報が多い業種なら「データとセキュリティ」を上げる、といった調整です。大切なのは、候補の全社を同じ物差しで採点することです。点数が近い会社どうしで迷ったら、点数の低かった基準について、もう一度質問してみると違いが見えてきます。
AI導入支援が向いている企業と、相談先タイプ診断
外部の支援で効果が出やすい企業
次のような状態にある企業は、外部の支援を使うことで、自社だけで進めるより早く成果につなげやすくなります。
| いまの状態 | 支援を受けると変わること |
|---|---|
| AIで何ができるのか、どこから始めればよいかわからない | 業務を洗い出し、効果の大きい業務から順番を決められる |
| AIツールを契約したが、現場で使われていない | 業務の手順にAIを組み込み、使い方のルールと研修まで整えられる |
| 社内にAIやシステムに詳しい担当者がいない | 設計から運用までを任せながら、社内に知識を残せる |
| 試験導入(PoC)はしたが、本番に進めていない | 本番に進む基準を決め、業務として動く状態まで作れる |
| データはたまっているが、活用できていない | どのデータがAIでそのまま使えるかを見極め、使える形に整えられる |
| 短い期間で、目に見える成果を出したい | 効果の大きい業務から着手し、減った作業時間を数字で確かめながら進められる |
1分でわかる、相談先タイプ診断
支援会社には、得意分野の違う4つのタイプがあります(詳しくはAI導入支援会社の4つのタイプで解説します)。次の5つの質問のうち「はい」と答えたものを数え、いちばん多く当てはまったタイプから相談してみてください。
| 質問 | 「はい」なら相談したいタイプ |
|---|---|
| Q1. 全社のAI方針や、どの部署から始めるかがまだ決まっていない | 大手コンサル型 |
| Q2. 基幹システムや社内のデータベースとAIをつなぐ必要がある | IT・SIer型 |
| Q3. 市販のAIツールでは解けない、自社専用の仕組みが必要だ | AI専業型 |
| Q4. まずは一つの部署で、ChatGPTなどの生成AIを業務に定着させたい | 生成AI導入・伴走型 |
| Q5. 社内にAIを扱える人がいないので、育てながら進めたい | 生成AI導入・伴走型 |
「はい」が複数のタイプに分かれた場合は、Q1〜Q5の順に優先度を考えるのがおすすめです。方針が決まっていない段階でいきなり開発会社に相談すると、作るものが決まらず見積もりが出せないことがあります。タイプを決めたら、前の章の7つの基準で同じタイプの会社どうしを比べると、候補をしぼりやすくなります。
AI導入支援を利用するメリットと注意点
利用する3つのメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 社内にない知識を借りられる | どの業務にAIが向いているか、どのツールを選べばよいかを、一から調べなくても判断できる |
| 最初の成果が早く出る | 設計と構築の進め方を知っている会社に任せることで、手探りの時間を減らせる |
| ルールと安全対策を先に整えられる | 情報漏洩の対策や社内の利用ルールを、使い始める前に固めておける |
利用するときの注意点
| 注意点 | 対策 |
|---|---|
| 任せきりにすると、社内にノウハウが残らない | 研修や手順書の作成を依頼範囲に入れ、社内の担当者を1人決めて一緒に進める |
| 範囲を決めずに頼むと、費用がふくらむ | 最初は一つの業務に絞り、見積もりに含まれる範囲を確かめてから契約する |
| 社内のデータを外部に渡すことになる | データの保存場所と、AIの学習に使われない設定になっているかを書面で確かめる |
AI導入支援会社の4つのタイプ
支援会社は、会社の成り立ちによって得意分野が大きく変わります。コンサルティングファームから始まった会社は方針づくりに強く、システム会社は構築に強い、といった具合です。どのタイプが優れているということではなく、自社がいまどの段階にいるかで、相談すべきタイプが決まります。
大手コンサル型
経営戦略から全社のAI方針までを描くのが得意なタイプです。複数の部署や海外の拠点をまたぐ大きな改革や、規制の厳しい業界でのルールづくりで頼りになります。実際の開発は社内の開発部門や協力会社と組んで進めることが多く、体制が大きいぶん、費用も大きくなりがちです。
IT・SIer型
基幹システムとの連携や社内のデータ基盤づくり、セキュリティを含めた本番システムの構築を得意とするタイプです。すでに付き合いのあるシステム会社があれば、まずはその会社のAI部門に相談してみるのが近道になることもあります。
AI専業型
AIの技術そのものを強みにしている会社です。独自のAIやプロダクトを持つ会社、データ分析から入る会社、研修と開発を組み合わせる会社など、顔ぶれは幅広くなります。技術的に難しい課題に挑みたいときや、自社専用のAIを作りたいときに向いています。
生成AI導入・伴走型
ChatGPTやClaudeといった生成AIを、社内の業務に早く定着させることに力を入れている会社です。利用ルールづくりや研修、業務への組み込みを、小さな単位から一緒に進めてくれます。中小企業や、まずは一つの部署から始めたい企業に向いています。
タイプ別の早見表
| タイプ | 得意な段階 | 向いている企業 | 相談前に確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 大手コンサル型 | 課題の整理・方針づくり | 大企業、全社や海外拠点をまたぐ改革 | 開発はどの会社が担うのか。方針だけで終わらないか |
| IT・SIer型 | 開発・既存システムとの連携 | 基幹システムとの連携が必要な企業 | 生成AIの新しい使い方にどこまで対応できるか |
| AI専業型 | PoC・開発 | 技術的に難しい課題がある、自社専用のAIを作りたい企業 | 業務の設計や社内への定着まで手伝ってくれるか |
| 生成AI導入・伴走型 | ルールづくり・研修・業務への組み込み | 中小企業、一つの部署から小さく始めたい企業 | 社内システムとの連携が必要になったときに対応できるか |
任せきりで頼むか、一緒に進めてもらうか
タイプとは別に、頼み方にも2つの形があります。作るものを決めて一式を任せる頼み方と、社内の担当者と一緒に進めながら、少しずつ社内に引き継いでもらう頼み方です。どちらが向いているかは、社内に運用を受け持てる人がいるかどうかで変わります。
| 頼み方 | 向いている場面 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 一式を任せる | 作るものがはっきりしていて、稼働後に運用を受け持てる人が社内にいる | 納品後に直せる人が社内にいないと、業務の変化に合わせられず止まりやすい |
| 一緒に進めて引き継ぐ | 業務の形がまだ固まっていない、社内に担い手を育てたい | 社内の担当者の時間を確保しないと、進みが遅くなる |
一式を任せる場合も、設計書と手順書を成果物に入れておけば、あとから社内に引き継ぎやすくなります。
AI導入支援会社おすすめ比較17選
PR|AIBUILDERZ AI導入支援サービス
PR
AIBUILDERZ|AI導入支援サービス
システム構築は成果報酬型。AI研修から導入・構築・定着まで一気通貫で支援

AI研修からシステムの導入・構築・定着まで、一気通貫で支援するサービスです。業務アプリの構築費は事前にいただかず、実際に稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。成果報酬型での対応は、当社が小規模と定義するシステムが対象です。
- 業種・規模を問わず支援どの業務からAIやシステムに置き換えるかを一緒に決め、効果の大きい業務から順に進めます。
- システム構築は成果報酬型業務アプリの構築費は事前にいただきません。稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。
- AI導入の効果を可視化置き換える業務を一覧にし、導入前後の時間から、空いた時間とかからなくなった費用を毎月記録します。
- 小さく始めて、リスクを管理影響の小さい業務から始め、AIの実行結果は担当者が確認・承認してから反映します。
掲載の基準
17社は、次の3つの基準で、4つのタイプから偏りが出ないように選びました。並び順はランキングではなく、タイプごとのまとまりです。
| 基準 | 理由 |
|---|---|
| 公式サイトにサービスページがある | AI導入支援の内容を、読者が自分で確かめられるようにするため |
| 支援の内容を公式サイトで確認できる | 戦略・PoC・開発・運用・研修のどれに対応しているかを、推測で書かないため |
| AIの導入や活用の支援をサービスとして掲げている | 相見積もりの候補として検討しやすい会社を選ぶため |
各社の情報は、各社の公式サイトに掲載されている内容をもとにまとめています。料金は公式サイトに載っている場合のみ記載し、載っていない場合は「記載なし(直接お問い合わせください)」としました。各社の表を評価シートと見比べると、7つの基準のうち公式サイトで確かめられることと、相談の場で聞くべきことを分けられます。
17社の一覧
○は公式ページに記載がある支援、−は記載を確かめられなかったものです(支援していないという意味ではありません)。会社名から各社の公式ページへ移れます。
| # | 会社・サービス | 戦略 | PoC | 開発 | 運用 | 研修 | 料金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PR | AIBUILDERZ AI導入支援サービス |
○ | − | ○ | ○ | ○ | システム構築は成果報酬型 |
| 大手コンサル型 | |||||||
| 01 | アクセンチュア株式会社 生成AIテクノロジーサービス |
○ | − | ○ | − | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 02 | PwCコンサルティング合同会社 生成AI(Generative AI)コンサルティングサービス |
○ | − | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 03 | 合同会社デロイト トーマツ 生成AI活用支援サービス |
○ | − | − | − | − | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 04 | アビームコンサルティング株式会社 AIサービス |
○ | − | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| IT・SIer型 | |||||||
| 05 | IBM AIコンサルティング・サービス |
○ | − | ○ | − | − | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 06 | 株式会社NTTデータ 生成AI(Generative AI) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 07 | TISI株式会社 生成AI導入支援サービス |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 08 | 株式会社日立製作所 生成AI活用プロフェッショナルサービス powered by Lumada |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| AI専業型 | |||||||
| 09 | 株式会社 PKSHA Technology PKSHA AI Solution |
○ | − | ○ | − | − | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 10 | 株式会社ABEJA ABEJA Platform |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 11 | 株式会社AVILEN 生成AI導入支援 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 12 | 株式会社ブレインパッド 生成AI/LLMスタータープラン |
○ | − | ○ | ○ | − | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 生成AI導入・伴走型 | |||||||
| 13 | NOVEL株式会社 AIコンサルティング・業務自動化サービス |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 14 | 株式会社メンバーズ 生成AIによる業務改革支援 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 15 | 株式会社ギブリー AIイネーブルメント |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 16 | クラスメソッド株式会社 生成AI総合支援サービス |
− | ○ | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 17 | 株式会社グラファー Graffer AI Solution |
○ | − | ○ | ○ | ○ | 記載なし(直接お問い合わせください) |
ここからは、17社をタイプごとに紹介します。「自社のAI製品」の欄を見ると、その会社が自社の製品を軸に支援するのか、外部のAIを組み合わせて支援するのかがわかります。自社製品が軸の会社はその製品に合わせた進め方になり、外部のAIを組み合わせる会社は使うAIを選べるのが一般的です。基準3の「使うAIとクラウドを、理由まで説明できるか」を確かめるときの手がかりにしてください。サービスの内容は変わることがあるので、相談する前に各社の公式サイトで最新の情報を確認してください。
【大手コンサル型】おすすめのAI導入支援会社4選
経営の方針づくりから全社のAI活用までを描くのが得意な、大手コンサルティング会社です。複数の部署や拠点をまたぐ大きな取り組みに向いています。
アクセンチュア株式会社|生成AIテクノロジーサービス
生成AIを部分的な効率化ではなく、バリューチェーン全体の見直しとして進める考え方を示しています。具体的には、データ基盤と複数の基盤モデルに対応できるAIの仕組みづくり、働き方の見直しと社員の継続的な学び、責任あるAIの運用ルールの整備を組み合わせて支援します。
| 強み | 個別の用途から全社的な価値づくりへ広げる、価値を起点にした進め方と責任あるAIの整備を掲げている |
| 支援の範囲 | 戦略・開発/実装・研修/内製化 |
| 支援の形 | 公式サイトに記載なし |
| 自社のAI製品 | 公式サイトに記載なし |
| 使うAI・クラウド | 公式サイトに記載なし |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AIテクノロジーサービス |
PwCコンサルティング合同会社|生成AI(Generative AI)コンサルティングサービス
「事業化支援」「導入支援」「リスク管理支援」の3つを柱に、アイデアソンによる新規事業の検討、適用業務の洗い出しと業務プロセスの再設計、利用ガイドラインやガバナンス体制づくりを支援します。人材育成や既存システムとの連携も扱い、本格導入の前に効果を短期間で見極める初期診断のプログラムもあります。
| 強み | コンサルティングに監査・税務・法務の専門家も加わる横断チームで、参入判断からリスク対応まで扱える点 |
| 支援の範囲 | 戦略・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 公式サイトに記載なし |
| 自社のAI製品 | 公式サイトに記載なし |
| 使うAI・クラウド | Copilot for Microsoft 365 |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AI(Generative AI)コンサルティングサービス |
合同会社デロイト トーマツ|生成AI活用支援サービス
グループ横断の「Deloitte AI Institute」を中心に、コンサルティングや監査、税務、法務などの専門家が連携して支援します。成果の出る使いどころを作って確かめる独自の方法論「Digital Artifact Generation / Validation」を持ち、人が関わる工程とAIの出力を確かめる工程の設計を重視しています。
| 強み | グループ内の多分野の専門家と国内外のAI人脈を束ね、生成AIの戦略的な活用と管理体制の両立を支える点 |
| 支援の範囲 | 戦略 |
| 支援の形 | 公式サイトに記載なし |
| 自社のAI製品 | なし(外部のAIを組み合わせる) |
| 使うAI・クラウド | 公式サイトに記載なし |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AI活用支援サービス |
アビームコンサルティング株式会社|AIサービス

生成AIまわりのメニューを細かく分けて用意しています。導入前の企業には、自社のデータを取り込んで試せる「生成AIスターターアプリ」とワークショップで使いどころを見つけ、導入計画づくりまで進めます。そのほか、Copilot StudioでのAIエージェント構築、Microsoft 365 Copilotの定着支援、社内エンジニアの養成講座などを揃えています。
| 強み | ヒアリングで解くべき課題を見極め、サービスの企画から使いやすい画面の構築まで一貫して形にできる点 |
| 支援の範囲 | 戦略・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 受託・ツール提供+定着支援 |
| 自社のAI製品 | 生成AIスターターアプリ、GEA(Graph Explorer Agent)、ABeam Knowledge CoE ほか |
| 使うAI・クラウド | Microsoft 365 Copilot、Microsoft Copilot Studio |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | AIサービス |
【IT・SIer型】おすすめのAI導入支援会社4選
基幹システムとの連携や、セキュリティを含めた本番システムの構築を得意とする会社です。社内のシステムとAIをつなぐ必要がある場合に向いています。
IBM|AIコンサルティング・サービス

AIを広げるには戦略、データ、アーキテクチャ、セキュリティ、ガバナンスをそろえる必要があるという考えで、AIやAIエージェントの設計・構築・拡大を支援します。柱は「AI戦略とガバナンス」「AIのためのデータ準備」「エージェント型AI」で、自社のwatsonxやIBM Consulting Advantageも活用します。
| 強み | AIの専門家と協力企業による開かれた体制で、正しいAIの選定と活用を助け、投資効果を高めると掲げている |
| 支援の範囲 | 戦略・開発/実装 |
| 支援の形 | 公式サイトに記載なし |
| 自社のAI製品 | watsonx、IBM Consulting Advantage |
| 使うAI・クラウド | OpenAI |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | AIコンサルティング・サービス |
株式会社NTTデータ|生成AI(Generative AI)

「生成AI活用コンサルティング」「生成AI活用システム構築」「AIガバナンス整備」「組織構築・育成支援」の4つで支援します。システム構築では業務アプリからインフラ、AIモデル、運用代行(BPS)まで一式を揃え、閉じた環境で使えるモデルも提供します。自社の生成AIソリューション群「LITRON」も持っています。
| 強み | 業務アプリからインフラ、AIモデル、運用代行まで、生成AIのシステムを一式で揃えられる点を打ち出している |
| 支援の範囲 | 戦略・PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 受託・ツール提供+定着支援 |
| 自社のAI製品 | LITRON、tsuzumi 2(NTT開発のLLM)、eva、Nucleus ほか |
| 使うAI・クラウド | Azure OpenAI、ChatGPT Enterprise、AWS、Google Cloud |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AI(Generative AI) |
TISI株式会社|生成AI導入支援サービス

企画、実業務データを使ったPoC、システム開発、ガイドライン作成、社員教育を一続きで支援します。生成AIの標準機能を積んだ自社の「生成AIプラットフォーム」を使えば、ナレッジ検索の環境を用意できます。提供の形は、SaaS型のDialog Play®と個別開発型から選べます。
| 強み | 企画から実装・運用まで一続きで受け持ち、自社の生成AIプラットフォームでナレッジ検索の環境を用意できる点 |
| 支援の範囲 | 戦略・PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 受託 |
| 自社のAI製品 | 生成AIプラットフォーム、Dialog Play® |
| 使うAI・クラウド | 公式サイトに記載なし |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AI導入支援サービス |
株式会社日立製作所|生成AI活用プロフェッショナルサービス powered by Lumada

使いどころの選定、試作による実現性の検証、アプリ開発、RAGの精度評価と調整、図表を含む文書のテキスト化、人材育成の7つのメニューで伴走します。効果の検証では、クラウド各社やオープンソースから選べるLLMの試行環境を用意します。RAGの評価では複数の言語モデルを精度・費用・速度で比べた結果を示します。
| 強み | 社内で検証を重ねたユースケースのノウハウを生かし、利用率や回答精度の向上、人材育成に役立てる点 |
| 支援の範囲 | 戦略・PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 伴走・受託 |
| 自社のAI製品 | Lumada Solution Hub「生成AIトライアル環境提供サービス」 |
| 使うAI・クラウド | 公式サイトに記載なし |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AI活用プロフェッショナルサービス powered by Lumada |
【AI専業型】おすすめのAI導入支援会社4選
AIの技術そのものを強みにしている会社です。自社のAI製品や基盤を持つ会社が多く、自社専用のAIを作りたい場合に向いています。
株式会社 PKSHA Technology|PKSHA AI Solution

企業ごとの課題に合わせてAIを作り込む受託型のソリューションです。課題の定義からシステム設計、業務プロセスへの組み込みまでを一貫して担います。自社開発の音声認識や自然言語処理のアルゴリズムと生成AIを組み合わせるほか、既製のSaaSとカスタマイズ開発を組み合わせて、分断した社内システムのデータ活用にも対応します。
| 強み | 自社開発のアルゴリズムと生成AIを組み合わせ、SaaSとカスタマイズ開発を一気通貫で実装できる点 |
| 支援の範囲 | 戦略・開発/実装 |
| 支援の形 | 受託 |
| 自社のAI製品 | PKSHA LLMS、AI SaaS |
| 使うAI・クラウド | 公式サイトに記載なし |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | PKSHA AI Solution |
株式会社ABEJA|ABEJA Platform

自社のAI基盤「ABEJA Platform」を使い、戦略策定とシミュレーション、AIシステム構築と既存システム連携、監視・再学習・長期支援の3工程を一括で提供します。人が判断を補いながらAIを育てる「Human in the Loop」の考え方で、データが少ない初期から本番で使い始められるようにしています。
| 強み | 人がAIの判断を補う仕組みで、PoC止まりを避け、初期段階から本番運用に乗せられる点を打ち出している |
| 支援の範囲 | 戦略・PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 受託・伴走 |
| 自社のAI製品 | ABEJA Platform(関連に ABEJA LLM Series) |
| 使うAI・クラウド | 公式サイトに記載なし |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | ABEJA Platform |
株式会社AVILEN|生成AI導入支援

理解・活用検討・導入・開発の段階ごとに、ChatGPTやCopilot for Microsoft 365の研修、アイデアを競う「ChatGPTアイディアソン」、法人向けChatGPT基盤「ChatMee」を揃えています。開発では最短2週間のプロトタイプ作りや、課題整理から保守までの開発を行い、2時間の壁打ちから始める相談もあります。
| 強み | 研修で基礎を固めるところから、企画、試作、開発、保守まで、段階に合わせて一続きで支援できる点 |
| 支援の範囲 | 戦略・PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 研修中心・受託 |
| 自社のAI製品 | ChatMee(法人向けChatGPTプラットフォーム) |
| 使うAI・クラウド | ChatGPT、Copilot for Microsoft 365 |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AI導入支援 |
株式会社ブレインパッド|生成AI/LLMスタータープラン

自社の既存ソリューションを土台に、チャット、議事録、メール文、社内検索、要約、翻訳の6機能を持つ社内向け生成AI環境を短期間で立ち上げるプランです。導入後はプロンプトの利用ログを分析して利用者を増やし、精度向上、リスク対策、ロードマップづくりへ広げます。小さな改善を何度も回す進め方をとります。
| 強み | 利用ログをもとに小さな改善を素早く繰り返し、試して終わりにせず、本格活用まで広げる設計にしている点 |
| 支援の範囲 | 戦略・開発/実装・運用 |
| 支援の形 | ツール提供+定着支援・伴走 |
| 自社のAI製品 | あり(製品名は公式サイトに記載なし) |
| 使うAI・クラウド | 公式サイトに記載なし |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AI/LLMスタータープラン |
【生成AI導入・伴走型】おすすめのAI導入支援会社5選
生成AIを社内の業務に定着させることに力を入れている会社です。研修や利用ルールづくりから一緒に進められ、中小企業や一つの部署から始めたい企業に向いています。
NOVEL株式会社|AIコンサルティング・業務自動化サービス
「AI導入3Tメソッド」でデータを整え、AIが動く現場を作ると掲げています。経営データ分析AI「Hyperboard」、商談解析AI「DOKO」、AIナレッジ継承をそろえ、Dify導入支援サービスや、業務を分析して優先順位とロードマップを1週間でまとめる「AI自動化ポテンシャル診断」も用意しています。研修は実業務を題材にした実践型で、講師が一緒に手を動かしながら定着まで伴走します。
| 強み | データを整える工程から入り、システム開発からマーケティングまでワンストップで支援できる点を打ち出している |
| 支援の範囲 | 戦略・PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 伴走・受託 |
| 自社のAI製品 | Hyperboard、DOKO、AIナレッジ継承、GPT Unit |
| 使うAI・クラウド | Dify |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | AIコンサルティング・業務自動化サービス |
株式会社メンバーズ|生成AIによる業務改革支援

「啓蒙」「仕分け」「仕組み化」の3段階で進めます。まず研修でリテラシーを高め、次にヒアリング・業務文書の分析・現場調査の3つの手法で課題を洗い出し、最後に小さな試作品(MVP)を作って現場に展開します。個別メニューとして、プロンプト開発や、Azure OpenAI Serviceを使った自社専用の生成AI環境の構築もあります。
| 強み | デジタル人材が顧客のチームに入り込み、戦略より実行を重んじて、現場への定着と内製化まで伴走する点 |
| 支援の範囲 | 戦略・PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 伴走 |
| 自社のAI製品 | なし(外部のAIを組み合わせる) |
| 使うAI・クラウド | Azure OpenAI Service |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AIによる業務改革支援 |
株式会社ギブリー|AIイネーブルメント
生成AIやAIエージェントをツールの導入で終わらせないために、戦略立案・人材と組織の開発・業務変革・技術基盤の4つをまとめて進める「AIイネーブルメント」を掲げています。活用の度合いに応じて取るべき行動を並べたロードマップを公開しており、企業が自分で生成AIを使える状態になるところまでを支援の範囲に置いています。
| 強み | コンサルティングファームのような総合提案力と、社内の開発組織とプロダクト基盤による実装力を併せ持つ点を掲げている |
| 支援の範囲 | 戦略・PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 伴走・ツール提供+定着支援 |
| 自社のAI製品 | 公式サイトに記載なし |
| 使うAI・クラウド | 公式サイトに記載なし |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | AIイネーブルメント |
クラスメソッド株式会社|生成AI総合支援サービス

AWS公式テンプレートGenUで最短1週間でPoC環境を作る「クイックスタート」、週1回の技術相談や設計・実装レビューで内製化を助ける「伴走支援」、要件定義から保守運用まで受け持つ「フルサポート」の3プランがあります。導入後のプロンプト研修や、エンジニア向けの内製化研修も用意しています。
| 強み | AWSの公式テンプレートで短期間に試行環境を作り、試行から内製化、本番運用まで段階的に支援できる点 |
| 支援の範囲 | PoC・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | 受託・伴走 |
| 自社のAI製品 | AI-Starter |
| 使うAI・クラウド | AWS |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | 生成AI総合支援サービス |
株式会社グラファー|Graffer AI Solution

法人向け生成AIツール「Graffer AI Studio」を軸に、導入前・定着・拡大の3段階で伴走します。導入前はツール選定、ガイドライン、目標指標、半年〜1年のロードマップを整えます。定着期は研修と利用ログの分析を、拡大期は事例共有会、社内チャットでのコミュニティ支援、業務の再設計を行います。
| 強み | 自治体のDX支援で培った知見と生成AIの専門性を合わせ、ツールと組織の変革を両輪で進める点 |
| 支援の範囲 | 戦略・開発/実装・運用・研修/内製化 |
| 支援の形 | ツール提供+定着支援・伴走 |
| 自社のAI製品 | Graffer AI Studio |
| 使うAI・クラウド | ChatGPT(Graffer AI Studio は法人版ChatGPT) |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | Graffer AI Solution |
AI導入支援の費用相場と料金体系
費用は、依頼する範囲と業務の重さによって大きく変わります。今回の17社でも、公式サイトに料金を載せていたのはごく一部でした。金額を比べる前に、料金体系と頼みたい業務の重さをそろえておくと、見積もりを正しく比べられます。工程ごとの費用相場は AI導入費用の相場と見積もりの考え方 で詳しく解説しています。
工程別の費用の目安
AI導入支援の費用は、どの工程まで頼むかで大きく変わります。工程ごとの費用の目安は次のとおりです。
| 工程 | 費用の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 初期コンサルティング | 20万〜300万円程度 | 業務の課題の洗い出し、AI活用の方針づくり、ロードマップの策定 |
| 試験導入(PoC) | 50万〜500万円程度 | 簡単な試作や、効果の検証 |
| システム開発・導入 | 300万〜3,000万円程度 | AIシステムの開発、既存システムとの連携、ツールの導入 |
| 導入後の運用・改善 | 月10万〜100万円程度 | 稼働状況の確認、精度の改善、業務への定着の支援 |
幅が大きいのは、依頼する範囲と業務の重さが案件ごとに違うためです。自社の場合にいくらになるかは、このあと紹介する料金体系とセルフチェックで条件をそろえてから、見積もりで確かめるのが確実です。
3つの料金体系
払い方の違いは、基準5の「料金体系と見積もりの内訳」を比べるときの前提になります。それぞれの特徴は次のとおりです。
| 料金体系 | 支払い方 | 向いている依頼 | 注意したい点 |
|---|---|---|---|
| 月額(伴走) | 毎月決まった金額 | 相談しながら少しずつ進めたい、社内に定着させたい | 毎月どこまで進めてもらえるのかが決まっているか |
| プロジェクト(一括) | 作るものを決めて一括で | 作るものがはっきりしている開発 | 完成の基準と、仕様が変わったときの追加費用 |
| 成果報酬・成果連動 | 成果や稼働を確かめてから支払う | 効果を数字で確かめながら進めたい業務 | 成果をどう測るか、比べる前の数字を誰が決めるか |
頼みたい業務の重さがわかるセルフチェック
同じ「AIで自動化したい」という依頼でも、業務の重さによって必要な手間は何倍も変わります。次の5つの観点で、頼みたい業務に1〜3点をつけてみてください。当社AIBUILDERZが見積もりのときに実際に使っている観点です。
| 観点 | 1点 | 2点 | 3点 |
|---|---|---|---|
| つなぐ外部サービスの数 メール・会計・在庫など、外とつなぐ先 |
0〜1つ | 2〜4つ | 5〜7つ |
| ゴールまでの工程数 受け取る→判断する→出す、の数 |
3工程まで | 4〜6工程 | 7〜9工程 |
| 手順の言語化 手順書があるか、人の頭の中にあるか |
手順書がある | 一部が人の頭の中 | ほぼ人の頭の中 |
| データの整い方 AIがそのまま読める形か |
そのまま読める | 一部が紙・画像 | 未整備、または画面からしか取れない |
| 読み込む書類の種類 規程・様式・過去の案件など |
3種類まで | 4〜8種類 | 9〜12種類 |
5つの点数を足すと、合計は5〜15点になります。合計点で、業務の重さの目安がわかります。
| 合計点 | 業務の重さ | 業務の例(5つの観点の点数) |
|---|---|---|
| 5〜7点 | 小さい業務 | 見積書の作成(1・1・1・2・1=6点) |
| 8〜10点 | 中くらいの業務 | 請求から会計ソフトへの記帳まで(2・2・2・2・2=10点) |
| 11〜15点 | 大きい業務 | 採用の一次対応をまるごと(2・3・3・2・3=13点) |
なお、外部サービスが8つ以上、工程が10以上、読み込む書類が13種類以上、データが紙や画像だけ、のどれかに当てはまる業務は、点数の範囲を超えるため個別の見積もりになるのが一般的です。相談の前にこの点数を出しておくと、各社の見積もりが業務の重さに見合っているかを判断しやすくなります。
費用を抑える4つのコツ
| コツ | 内容 |
|---|---|
| 一つの業務から小さく始める | 最初から全社で進めず、効果の大きい業務を一つ選んで始める。結果を見てから広げれば、無駄な投資を避けられる |
| 社内でできる作業を決めておく | データの準備や社内への説明など、自社で担える作業を決めておくと、依頼する範囲を絞れる |
| 業務の重さをそろえて相見積もりをとる | セルフチェックの点数を添えて同じ条件で見積もりを頼むと、割高な見積もりに気づきやすい |
| 運用費まで含めた総額で比べる | 初期費用が安くても、月々の運用費やAIの利用料が高ければ数年で総額は逆転する。2〜3年の総額に直して比べる |
補助金の制度|デジタル化・AI導入補助金
中小企業や小規模事業者向けの国の制度として、「デジタル化・AI導入補助金」(旧IT導入補助金)があります。正式な事業名は「中小企業デジタル化・AI導入支援事業」です。通常枠の主な内容は次のとおりです。
| 項目 | 通常枠の内容 |
|---|---|
| 補助額 | 業務プロセスが1つ以上:5万円以上150万円未満/4つ以上:150万円以上450万円以下 |
| 補助率 | 1/2以内(賃金の要件を満たす場合は2/3以内) |
| 対象になる費用 | ソフトウェアの購入費、クラウドの利用料(最大2年分)、導入のコンサルティング・設定・保守サポートなど |
申請は、事務局に登録されたIT導入支援事業者と一緒に行う仕組みです。制度を使いたい場合は、依頼先が登録済みかどうかを契約前に確認しておきましょう。公募の回ごとに条件が変わるため、最新の内容は必ず公式サイトで確認してください(出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠)。なお、当社AIBUILDERZのサービスは、この補助金の対象ではありません。
選定基準を見積書と商談で確かめる方法
AI導入支援会社の選び方としてよく挙げられるのが、「実績があるか」「技術力があるか」「セキュリティ対策は十分か」といった基準です。どれも大切ですが、ただ聞くだけでは、どの会社も「あります」と答えるはずです。確かめ方を工夫し、最後は見積書に何が書かれているかで比べるのが近道です。この章では、7つの選定基準を、見積書と商談の場で確かめる方法を紹介します。
選定基準ごとの確かめ方の早見表
よく挙げられる基準も、確かめ方を少し変えるだけで、会社ごとの違いが見えるようになります。
| 基準 | 確かめ方 |
|---|---|
| 実績があるか | 事例の数ではなく、自社と近い規模・業務の事例で、何がどう変わったのかを聞く |
| 技術力があるか | 自社の業務に使うAIの種類や、社内のシステムとのつなぎ方を、具体的に説明できるかを見る |
| セキュリティ対策は十分か | データの保存場所と、AIの学習に使われない設定になっているかを書面で確かめる |
| 運用・定着まで支援してくれるか | 稼働後の問い合わせ窓口と、改善をどのくらいの頻度で行うかを聞く |
| 導入までが速いか | 最初の業務が動き出すまでの期間と、その間に何を納品してくれるかを聞く |
| 自社に合わせて作り込めるか | 自社のAI製品が前提か、外部のAIを組み合わせるかを確かめる。製品が前提の場合は、自社の業務にどこまで合わせられるかを聞く |
| 費用の内訳が明確か | 次の「見積書で確かめる6つのポイント」で確かめる |
見積書で確かめる6つのポイント
候補を3社ほどに絞ったら、次の6つを同じ聞き方で確かめてみてください。答えを並べるだけで、会社ごとの違いがはっきり見えてきます。
| ポイント | 確かめること | 確かめないと起きやすいこと |
|---|---|---|
| ①費用の数え方 | 何を「1件」「1人月」として費用を計算しているか | 金額が同じでも、進む仕事の量が会社によって違い、比べられない |
| ②費用に含まれる範囲 | 課題の整理・設計・構築・運用・研修のどこまでが入っているか | 助言だけの料金で、構築は別料金だった |
| ③追加費用がかかる条件 | つなぐシステムや利用人数が増えたときの費用 | 進めている途中で、想定外の追加費用が発生する |
| ④対応できない業務の条件 | どんな業務なら別見積もり、またはお断りになるか | 複雑な業務を引き受けたものの、途中で止まってしまう |
| ⑤支払いの条件 | いつ、何ができた時点で支払いが確定するか | まだ動いていないのに、全額を支払い終えている |
| ⑥納品物の権利 | 契約を終えたとき、設計書や作った仕組みが自社に残るか | 解約すると業務ごと止まってしまい、やめるにやめられなくなる |
相談の場でそのまま使える質問リスト
6つのポイントを、そのまま相手に聞ける質問の形にしました。相見積もりをとる3社に同じ質問をして、答えを横に並べてみてください。答えを評価シートに書き写せば、そのまま点数をつけられます。
| そのまま使える質問 | 答えで確かめること |
|---|---|
| 「御社では、何を1件として費用を計算していますか」 | ほかの会社と、進む量をそろえて比べられるか |
| 「この金額には、設計・構築・運用・研修のどこまでが入っていますか」 | あとから別料金になる工程がないか |
| 「つなぐシステムが1つ増えたら、費用はいくら増えますか」 | 追加費用のルールが決まっているか |
| 「どんな業務だと、別見積もりやお断りになりますか」 | 自社で対応できる範囲を把握している会社か |
| 「支払いは、いつ、何ができた時点で確定しますか」 | 動く前に全額を払う契約になっていないか |
| 「契約をやめたとき、設計書や作った仕組みは手元に残りますか」 | 乗り換えや内製化ができる状態を保てるか |
| 「実際に作業するのは、今日お話ししている方ですか」 | 相談した内容が、作る担当者まで正しく伝わるか |
| 「提案したAIやクラウドを選んだ理由と、ほかの候補との違いを教えてください」 | 特定の製品ありきの提案になっていないか |
| 「お預けするデータの保存場所と、AIの学習に使わない設定を書面でいただけますか」 | データの扱いを文書で約束できる会社か |
見送ったほうがよい提案の特徴
次のような提案を受けたら、その場で契約せず、条件を確かめ直すのがおすすめです。
| 提案の特徴 | 注意したい理由 |
|---|---|
| 金額が「一式」だけで、内訳がない | 何にいくらかかるのかがわからず、ほかの会社と比べられない |
| 「どんな業務でもできます」と言い切る | 対応できない業務の条件を把握していない可能性がある |
| PoCの話だけで、本番に進む基準がない | 試しただけで終わり、費用だけがかかることになりやすい |
| 自社ツールの契約が前提で、解約時の扱いが書かれていない | ほかのツールや会社に乗り換えられなくなる |
| 納品物に設計書や手順書が入っていない | 社内に知識が残らず、担当者が替わると回らなくなる |
相談の前に社内で準備しておきたい4つのこと
完璧にそろえる必要はありません。次の4つを用意しておくだけで、初回の相談から具体的な見積もりの話に進みやすくなります。
| 準備するもの | 準備しておくとよい理由 |
|---|---|
| 困っていることの一覧 | 「この業務に毎月◯時間かかっている」といったメモがあると、依頼する範囲がすぐに決まる |
| 業務の重さのセルフチェックの結果 | 5つの観点の点数があると、見積もりが業務の重さに見合っているかを判断できる |
| 社内の窓口になる人 | 判断できる人が1人決まっていると、相談から見積もりまでが早く進む。専任でなくてもよい |
| データの取り扱いルール | 社外のサービスにどこまでデータを渡してよいかが決まっていると、使える方法を早く絞れる。まだ決まっていない場合は 生成AIの情報漏洩対策 が参考になる |
提案依頼書(RFP)にまとめておく項目
複数の会社に同じ条件で提案してもらうには、頼みたいことを1枚の文書にまとめて渡すのが確実です。これを提案依頼書(RFP)と呼びます。立派な書式は要りません。次の項目が書かれていれば、各社の提案と見積もりを横に並べて比べられます。
| 項目 | 書いておくこと |
|---|---|
| 目的と成果の目安 | 何のためにAIを使うのか。どの数字がどうなれば成功とするか |
| 対象の業務 | 頼みたい業務の流れと、いまかかっている時間や人数。セルフチェックの点数 |
| 使うデータとシステム | データの置き場所と形、つなぎたい社内のシステム |
| 社内の体制 | 窓口になる人と判断する人、社内で受け持てる作業 |
| 予算と時期 | 予算の幅と、いつまでに動かしたいか |
| 提案に入れてほしいこと | 支援の範囲と成果物、費用の内訳、体制、報告の頻度、契約を終えたときの扱い |
「提案に入れてほしいこと」に7つの選定基準を並べておくと、各社の答えがそのまま評価シートの材料になります。
契約の前に目を通したい国の資料
契約やデータの扱いで迷ったときは、国がまとめた資料が判断のよりどころになります。総務省と経済産業省の『AI事業者ガイドライン』は、AIを開発する企業、提供する企業、利用する企業のそれぞれが取り組みたいことを整理したもので、確認に使えるチェックリストも用意されています(出典:総務省『AI事業者ガイドライン』掲載ページ)。
支援会社との契約の中身については、経済産業省が『AIの利用・開発に関する契約チェックリスト』(令和7年2月)を公表しています(出典:経済産業省『AIの利用・開発に関する契約チェックリスト』)。すべてを読み込む必要はありませんが、データや成果物の権利、責任の分け方で迷ったときに、該当する部分を開いてみると論点を整理しやすくなります。
AI導入支援の進め方と、PoC止まりの防ぎ方
支援を受けるときは、次の5つのステップで進めるとスムーズです。いきなり1社に決めず、同じ条件で比べる段取りを先に作っておくのがポイントです。
依頼したい範囲を決める
7つの依頼できることのうち、どこまでを外部に頼むかを決めます。業務の重さのセルフチェックもこの段階でつけておきます。
相談先のタイプを決めて、候補を3社に絞る
相談先タイプ診断で自社に合うタイプを選び、比較表から3社ほどに絞ります。あえてタイプの違う会社を1社加えておくと、提案の幅が見えてきます。
同じ資料と質問で相談する
3社に同じ資料(提案依頼書)を渡し、質問リストを使って同じ条件で提案と見積もりを出してもらいます。答えは評価シートで点数にします。
小さく始めて、基準どおりに判断する
最初は一つの部署・一つの業務に絞ります。始める前に決めた基準で、本番に進むかどうかを判断します。
効果を測りながら範囲を広げる
減った作業時間や費用を毎月確かめ、効果の大きい業務から順に範囲を広げていきます。
PoCの前に決めておく3つの基準
試験導入(PoC)が本番につながらない「PoC止まり」は、AI導入でよくあるつまずきです。多くの場合、原因は技術ではなく、始める前に判断の基準を決めていないことにあります。次の3つを、PoCを始める前に書き出しておきましょう。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 合格の基準 | 「月の作業時間が今の半分以下になったら本番に進む」のように、数字で決める |
| 中止の基準 | 「3か月たっても精度が一定に届かなければやめる」のように、やめる条件も先に決める |
| 判断する人 | 本番に進むかどうかを決める人を1人決め、その人が結果を確認する |
契約と初期設計で決めておくこと
支援会社が決まったら、契約と最初の設計の段階で、進め方の約束ごとを文書にしておきます。ここで決めたことが、その後の報告や判断の土台になります。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| 成果物 | 設計書、手順書、動く仕組み、研修の資料など、何をいつ受け取るか |
| 報告の場 | 定例の頻度と出席者、進み具合を確かめる資料の形 |
| 変更の手続き | 途中で頼みたいことが増えたときに、誰がどう決め、費用をどう扱うか |
| データの受け渡し | 渡すデータの範囲、受け渡しの方法、契約を終えたときの返却や削除 |
| 判断の基準 | PoCの合格と中止の基準、本番に進むかを決める人 |
AI導入支援でよくある失敗と対策
つまずく原因は、技術よりも進め方にあることがほとんどです。よくある4つの失敗と、その防ぎ方を紹介します。PoCで止まってしまう失敗については、前の章の「PoCの前に決めておく3つの基準」を参考にしてください。
失敗1:AIツールを入れたが、現場で使われない
業務の手順を変えないまま、ツールだけを配ってしまうケースです。現場から見ると「今までのやり方に、作業が一つ増えた」だけになり、使われなくなります。業務の手順そのものにAIを組み込み、使い方のルールと研修までを依頼範囲に入れておきましょう。
失敗2:任せきりにして、社内にノウハウが残らない
設計から運用までを支援会社に任せきりにし、設計書や手順書を受け取っていないケースです。担当者が替わったり契約を終えたりすると、誰も直せない仕組みだけが残ります。契約前に「⑥納品物の権利」を確認し、手順書も納品物に含めてもらいましょう。
失敗3:データが足りず、思ったような精度が出ない
使うデータの量や質を、始める前に確かめていないケースです。紙の書類や、担当者ごとにばらばらな形式のデータが多いと、AIが正しく読み取れません。最初の相談で実際のデータを見せ、そのままで足りるか、整える作業が必要かを判断してもらいましょう。
失敗4:知名度や見積もりの安さだけで選んでしまう
名前をよく聞く会社だから、見積もりの合計がいちばん安かったから、という理由だけで決めてしまうケースです。大きな会社が中小企業の小さな依頼に向いているとは限らず、安い見積もりは必要な作業が範囲から抜けていることがあります。結果として、追加の費用や作り直しが発生しがちです。
金額より先に、見積もりに含まれる範囲が自社の求めるものと合っているかを確かめましょう。7つの選定基準で点数をつけておけば、知名度や金額の印象に引っぱられずに判断できます。
外部に任せ続けるか、いずれ自社で運用できるようにするかの考え方は、AIの内製化 と AIのアウトソーシング で解説しています。
AI導入支援の選定に関するよくある質問
Q. AI導入支援とは何ですか?
Q. AI導入支援会社の選定基準で、いちばん重視すべきものは何ですか?
Q. AI導入支援とAIコンサルティングは何が違いますか?
Q. AI導入支援とAIシステム開発は何が違いますか?
Q. AI導入支援の期間はどれくらいかかりますか?
Q. AI導入支援の費用はどれくらいかかりますか?
Q. 中小企業でも利用できますか?
Q. 社内にエンジニアがいなくても進められますか?
Q. 何社くらい比べればよいですか?
Q. AI導入支援会社はどう選べばよいですか?
Q. 無料で試すことはできますか?
Q. 補助金の制度はありますか?
Q. 支援を受けると、社内に知識は残りますか?
まとめ
AI導入支援は、AIを入れるだけでなく、業務が実際に回る状態まで支えるサービスです。支援会社の選び方で迷ったら、会社名や金額より先に、7つの選定基準で「何が書面で約束されているか」を見るのが近道です。最後に、本記事のポイントを振り返ります。
方針づくりから相談したい場合は AIコンサル会社の比較、生成AIを社内に広げる方法は 生成AI導入支援とは もあわせてご覧ください。
