社内で生成AIツールを使い始めたいけれど、種類が多すぎてどれを選べばよいか分からない。ChatGPTのような汎用の生成AIを入れれば十分なのか、議事録や問い合わせ対応などの専用のツールも必要なのか。料金や、入力した情報が外に出ないかも気になる。生成AIツールの導入を考え始めた企業から、よく聞かれる悩みです。中小機構の調査でも、AIやITの導入にあたって「適切なベンダーや製品を選定する情報」が足りないと答えた企業が79.8%にのぼります(出典:中小機構『中小企業のAI等の利活用に係る実態調査』)。
そこで本記事では、企業向けの生成AIツール22選を、文章作成・調べもの・議事録・資料作成・業務の自動化・問い合わせ対応・開発の業務別に一覧で比較します。各ツールの料金、入力した情報の扱い、管理の機能と外部連携は、各社の公式サイトに載っている内容で比べました。あわせて、販促の画像・動画・音声を作る専用のツール、利用人数別の月額の試算、自社に合うツールを絞り込むセルフ診断、ベンダーに確かめたい質問リスト、導入の進め方とセキュリティの注意点までまとめています。自社に合う生成AIツールを選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 生成AIツール22選を一覧で比較
- 人数別の月額と情報の扱い
- 自社に合うツールの選び方

この記事の監修者
AIBUILDERZ編集部
AI導入支援サービス「AIBUILDERZ」を運営するチームです。AI研修からシステムの導入・構築・定着まで、企業のAI導入を一気通貫で支援しています。
企業向けの生成AIツールとは|個人向けとの違い

まずは、企業向けの生成AIツールとは何か、どんな種類があるのか、個人で使うものと何が違うのかを整理しておきましょう。
企業向けの生成AIツールとは
企業向けの生成AIツールとは、文章の作成や要約、議事録、資料の作成、問い合わせ対応、業務の自動化などを、AIで手伝わせるためのツールのうち、会社で契約して社員が使うことを前提にしたものです。ChatGPT・Claude・Gemini のような汎用の生成AIの法人向けのプランのほか、議事録や問い合わせ対応など、1つの業務に絞った専用のツールがあります。
同じツールでも、個人向けのプランと法人向けのプランが分かれていることがよくあります。企業で使うなら、機能の多さよりも、会社として安全に管理できるかどうかで選ぶのが基本です。
生成AIツールの主な種類
生成AIツールは、何を作るかで大きく4つに分けられます。企業でまず使われるのは文章を扱うものですが、販促の画像や動画、会議の音声などを扱うものも増えています。
| 種類 | 作れるもの・できること | 企業での主な使い方 |
|---|---|---|
| 文章・チャット | 文章の作成・要約・翻訳、質問への回答、データの分析 | メールや報告書の下書き、資料の要約、調べもの |
| 画像 | 指示の文からの画像の作成、画像の加工 | チラシやSNSの画像、商品の画像の加工 |
| 動画・音声 | 短い動画やナレーションの作成、音声の文字起こし | 商品紹介の動画、会議の議事録 |
| 業務に特化したもの | 議事録・問い合わせ対応・業務の自動化・プログラミングなど、1つの業務に合わせた機能 | 会議の記録、FAQやチャットボット、転記の自動化、社内ツールの開発 |
本記事では、この4つを企業の業務に合わせて7つの種類に分け、22のツールを紹介します。全体の分け方は、後の 業務別の早見表 にまとめました。
個人向けのプランとの違い
法人向けのプランと個人向けのプランの違いは、主に次の4つです。細かな中身はツールごとに違うため、契約の前に公式サイトで確かめましょう。
| 比べる点 | 個人向けのプラン | 法人向けのプラン |
|---|---|---|
| 入力した情報の学習 | 設定を変えないと学習に使われるものがある | 初めから学習に使わないと明記しているものが多い |
| アカウントの管理 | 社員が自分で作り、会社からは見えない | 管理者が追加・削除し、シングルサインオン(SSO)でまとめて管理できる |
| 利用の記録 | 会社では確かめられない | 利用状況のレポートや操作の記録(ログ)を残せるものがある |
| 契約と請求 | 個人のクレジットカード | 会社でまとめて契約し、請求書払いに対応するものもある |
社員が個人の無料版を業務に使うと、入力した情報の扱いを会社で管理できません。業務で使う生成AIツールは、会社で契約した法人向けのプランにそろえることが出発点です。
2026年の流れ|チャットからエージェントへ
これまでの生成AIツールは、質問に答える、文章を書くといった「1回のやり取り」で使うものが中心でした。いまは、調べもの、資料の作成、ほかのアプリの操作など、複数の手順をまとめて進める「AIエージェント」の機能を多くのツールが備えるようになっています。本記事で紹介するツールの中でも、Notion、エクサベース AI、Otolio、Zendesk、PKSHA ChatAgent などがエージェントの機能を打ち出しています。
任せられる作業が増えた分、どの作業をAIに任せ、どこで人が確かめるかを、会社として決めておくことが大切になっています。
企業で生成AIツールの導入が進む背景

企業での生成AIツールの導入は、公的な調査でも広がりが確かめられています。中小企業の調査の数字から、いまの状況を見ておきましょう。
中小企業の2割がAIを導入し、その8割が生成AI
中小機構が2026年3月に公表した調査では、AIを「全社的に導入している」「一部の業務で導入している」企業は合わせて20.4%でした。導入を検討している企業(18.6%)と合わせると39.0%になります。AIを導入済みの企業で最も使われているのは「生成AI」で82.6%と、ほかの種類のAIを大きく上回っています(出典:中小機構『中小企業のAI等の利活用に係る実態調査』)。
効果がいちばん出ているのは業務の効率化
同じ調査で、AIの導入効果として最も多かったのは「業務効率化/作業時間の短縮」の83.2%で、「人手不足対応」(33.9%)、「品質向上」(30.6%)が続きます。文章の作成や議事録、問い合わせ対応など、毎日くり返す作業の時間を減らす使い方が、効果を出しやすい入り口だといえます。
選ぶための情報と、使いこなす人が足りない
一方で、冒頭で紹介したとおり、ベンダーや製品を選ぶための情報が足りないと答えた企業は79.8%にのぼります。IPA(情報処理推進機構)の調査でも、AIの導入・運用上の課題として「専門人材が不足している」が50.1%、「適切な利用を管理するためのルールや基準の作成が難しい」が39.7%となっています(出典:IPA『DX動向2026』)。
ツールの数が増えるほど、選ぶことと、社内で使うルールを決めることが難しくなります。本記事の後半では、選び方と社内ルールの決め方もあわせて解説します。
生成AIツールを使うメリットとデメリット

生成AIツールは、うまく使えば毎日の作業時間を減らせる一方で、使い方を誤ると誤った情報の拡散や情報漏えいにつながります。ツールを比べる前に、良い点と注意したい点の両方を押さえておきましょう。
毎日くり返す作業の時間を減らせる
メールや報告書の下書き、長い資料の要約、会議の議事録、よくある質問への回答など、毎日くり返す作業の多くは、生成AIツールに下書きを任せられます。人は、AIが作ったものを確かめて直すことと、判断が要る仕事に時間を使えるようになります。前の章で紹介したとおり、中小機構の調査でもAIの導入効果として最も多く挙がったのは「業務効率化/作業時間の短縮」の83.2%でした。
人手が足りない業務を補える
同じ調査では、「人手不足対応」を効果に挙げた企業も33.9%ありました。担当者が1人しかいない広報の文章づくりや、問い合わせの一次対応など、人を増やしにくい業務でも、生成AIツールに下書きや仕分けを任せれば、少ない人数で回しやすくなります。
誤った答えをそのまま使ってしまうおそれ
生成AIは、もっともらしい誤りを答えることがあります。IPAの調査では、AIの導入・運用上の課題として「誤った回答を信じて業務に利用してしまう」が28.9%、「出力結果を検証せずに受け入れてしまう」が17.9%挙がっています(出典:IPA『DX動向2026』)。社外に出す文書や数字は、人が元の情報と照らして確かめる決まりが欠かせません。
情報漏えいと著作権のリスク
同じ調査では、「入力した情報が漏えいするリスクがある」が31.0%、「生成された文章や図版による著作権侵害が発生する」が13.4%と、情報と権利にかかわる不安も挙がっています。入力した情報が学習に使われないプランを選ぶこと、社外で使う画像や文章は商用での利用の条件を確かめることが対策になります。
費用と、社内に広げる手間がかかる
法人向けのプランは、使う人の数だけ毎月の費用がかかります。それなのに使い方が社内に広がらなければ、費用だけが残ります。IPAの調査でも「生成AIの効果やリスクに関する理解が不足している」が45.8%と、2番目に多い課題でした。ツールを選ぶのと同時に、使い方を教える人や研修の時間も見込んでおきましょう。
ここで挙げたデメリットの多くは、法人向けのプランを選び、使い方のルールを決めることで小さくできます。具体的な対策は、後の セキュリティと社内ルール で解説します。
企業向け生成AIツールの種類|業務別の早見表

企業で使う生成AIツールは、何の業務に使うかで大きく7つに分けられます。本記事で紹介する22のツールを、業務別に並べると次のとおりです。
| 種類 | できること | 本記事で紹介するツール |
|---|---|---|
| 汎用の生成AI | 文章の作成・要約、調べもの、データの分析など幅広い業務 | ChatGPT、Claude、Gemini、Microsoft 365 Copilot |
| 国内の法人向け生成AI | 複数のAIモデルを1つの画面で使い、社内の資料を検索して答える | エクサベース AI、JAPAN AI CHAT |
| 調べもの・議事録 | 出典付きの調査、会議の文字起こしと要約 | Perplexity、Notta、Otolio |
| 資料・画像・ナレッジ | プレゼン資料・画像・動画の作成、社内の情報の整理 | Canva、Gamma、Adobe Firefly、Notion AI |
| 業務の自動化 | サービスどうしの連携、画面の操作の自動化、AIを使ったワークフロー | Zapier、Power Automate、Dify |
| 問い合わせ対応 | チャットボット、FAQ、問い合わせの管理と自動の解決 | Zendesk、Helpfeel、PKSHA ChatAgent |
| 開発・コーディング | コードの作成・修正、社内ツールや自動化の仕組みづくり | GitHub Copilot、Cursor、Claude Code |
まず1つ選ぶなら、今使っている業務ツールから
最初の1つは、汎用の生成AIから選ぶのが近道です。どの部署でも使える場面が多く、社員が使い方を覚えやすいからです。選び方の目安は、今の業務ツールです。Word・Excel・Outlook・Teams が中心なら Microsoft 365 Copilot、Gmail・Googleドキュメントが中心なら Gemini、どちらとも決まっていないなら ChatGPT か Claude が候補になります。
汎用の生成AIで使い方が社内に広がったら、議事録や問い合わせ対応など、時間がかかっている業務に専用のツールを足していきます。最初から全部をそろえず、1つを定着させてから業務ごとに足すほうが、結果的に早く効果が出ます。主要な3つの生成AIの細かな違いは ChatGPT・Claude・Gemini比較 で解説しています。
営業・マーケティングとデータ分析に使うなら
営業のメールや提案書の下書き、広告の文案、市場の調べものなどは、汎用の生成AIと、Perplexity・Gamma・Canva の組み合わせで多くをまかなえます。営業の流れそのものを自動化したい場合は AI営業自動化 もあわせてご覧ください。
データの集計や分析は、ChatGPT のデータ分析の機能や、Microsoft 365 Copilot の Excel での分析、Gemini の Googleスプレッドシートでの分析など、汎用の生成AIの中で始められます。まずはいつもの表計算のデータで試し、足りなければ専用のBIツールを検討する順番がおすすめです。
画像・動画・音声の生成AIを業務で使うなら
チラシやSNSの画像、商品紹介の短い動画、ナレーションなどは、Canva や Adobe Firefly で作れます。Canva はテンプレートをもとに画像・資料・動画を作るのが得意で、Adobe Firefly は画像に加えて動画や音声の生成と編集にも対応しています。会議の音声を文字にするなら、Notta や Otolio などの議事録のツールが向いています。
画像や動画を社外に出すときは、そのツールで作ったものを商用で使える条件と、他者の権利を侵害していないかを確かめてから使いましょう。社内で使ってよいツールを決め、作ったものを誰が確かめるかも決めておくと安心です。
失敗しない生成AIツールの選び方|7つのポイント

生成AIツールを比べるときは、機能の多さより先に、次の7つを確かめましょう。上の3つは、どのツールを選ぶときにも外せない点です。
1. AIに任せたい業務がはっきりしているか
最初に決めるのは、ツールではなく業務です。「議事録に毎週3時間かかっている」「同じ問い合わせに何度も答えている」のように、時間がかかっている業務と、その時間を書き出しておきます。業務が決まれば、汎用の生成AIで足りるのか、専用のツールが要るのかが見えてきます。
2. 入力した情報が学習に使われないか
社内の資料や顧客の情報を入力するなら、その情報がAIの学習に使われないかを必ず確かめます。法人向けのプランでは学習に使わないと明記しているツールが多い一方、個人向けのプランでは設定が必要なものもあります。「どのプランで」「どの設定なら」学習に使われないのかまで確かめることが大切です。各ツールの説明は、後の 入力した情報の扱いの比較 にまとめました。
3. 今使っているツールとつながるか
メール、ファイルの置き場、チャット、顧客管理など、今の業務ツールとつながるかどうかで、使いやすさは大きく変わります。Microsoft 365 や Google Workspace を使っている会社なら、その中に組み込まれたAIから始めると、新しい画面を覚えなくて済みます。主なツールのつながる先は、後の 管理の機能と外部連携の比較 で一覧にしています。
4. 会社として管理できるか
社員の追加と削除、シングルサインオン(SSO)、利用状況のレポート、操作の記録(ログ)など、管理の機能があるかを確かめます。とくに人数が多い会社や、扱う情報が重い会社では、退職者のアカウントを確実に止められるかが大切です。
5. 料金の体系が使い方に合っているか
生成AIツールの料金は、1人あたりの月額、使った量(クレジット)、FAQの記事数やボットの数、個別の見積もりなど、ツールによって決まり方が違います。人数が多いのに使う量が少ないなら使った量で払う型、毎日全員が使うなら1人あたりの型が向いています。料金の型は、後の 料金相場と費用の考え方 で整理しています。
6. 日本語と、サポートの体制
海外のツールでは、画面やヘルプ、問い合わせの窓口が英語だけのこともあります。社員が迷わず使えるか、困ったときに日本語で相談できるかも、定着を左右する点です。国内のサービスには、導入や活用の支援が付くものもあります。
7. 無料の版やトライアルで、実際の業務で試せるか
多くのツールに、無料の版や試用の期間があります。宣伝の例ではなく、自社の実際の資料や会議の録音で試すと、向き不向きがはっきりします。画面の分かりやすさや、指示の出しやすさも、実際に触ってみないと分かりません。ただし、試すときも社外に出せない情報は入れないようにしましょう。
試すときに確かめたい質問リスト
トライアルや営業担当との打ち合わせで、そのまま使える質問をまとめました。答えをメモしておくと、複数のツールを同じ物差しで比べられます。契約やセキュリティについて、さらに踏み込んで確かめたい質問は、後の ベンダーに確かめる質問リスト にまとめています。
| 確かめること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 学習 | このプランで入力した情報は、AIの学習に使われますか。設定は必要ですか |
| 保存 | 入力した情報や作った文書は、どこに、どのくらいの期間保存されますか |
| 管理 | SSO、利用状況のレポート、操作の記録は、どのプランから使えますか |
| 上限 | 1人あたりの利用の上限はありますか。超えたらどうなりますか |
| 料金 | 人数が増えたとき、使う量が増えたとき、料金はどう変わりますか |
| 連携 | 今使っているメール、ファイルの置き場、チャットとつながりますか |
| 解約 | 解約したら、作ったデータは書き出せますか |
企業向け生成AIツール22選の一覧比較表

ここからは、企業向けの生成AIツール22選を紹介します。まずは一覧で、法人向けの料金と向いている会社、入力した情報の扱い、管理の機能と外部連携を比べてみましょう。
PR|AIBUILDERZ AI導入支援サービス
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AIBUILDERZ|AI導入支援サービス
システム構築は成果報酬型。AI研修から導入・構築・定着まで一気通貫で支援

AI研修からシステムの導入・構築・定着まで、一気通貫で支援するサービスです。業務アプリの構築費は事前にいただかず、実際に稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。成果報酬型での対応は、当社が小規模と定義するシステムが対象です。
- 業種・規模を問わず支援どの業務からAIやシステムに置き換えるかを一緒に決め、効果の大きい業務から順に進めます。
- システム構築は成果報酬型業務アプリの構築費は事前にいただきません。稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。
- AI導入の効果を可視化置き換える業務を一覧にし、導入前後の時間から、空いた時間とかからなくなった費用を毎月記録します。
- 小さく始めて、リスクを管理影響の小さい業務から始め、AIの実行結果は担当者が確認・承認してから反映します。
生成AIツール22選の料金と向いている会社
本記事で紹介する22の生成AIツールの法人向けの料金と、向いている会社の一覧です。料金は各社の公式サイトに載っている金額で、円とドル、税の扱いはそれぞれの表記のままです。ツール名から紹介の位置に移れます。
| ツール | 法人向けの料金 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 汎用の生成AI | ||
| 01. ChatGPT | Business 3,050円(1人・月、年額課金) | 最初の1つとして幅広い業務に使いたい会社 |
| 02. Claude | Team 20ドル(1人・月、年払い) | 長い資料を読む業務や、文章の質を重視する会社 |
| 03. Gemini | Google Workspace Business Standard 1,600円(1人・月、年間プラン) | Gmail・Googleドキュメント・Meet を使っている会社 |
| 04. Microsoft 365 Copilot | Copilot Business 3,148円(1人・月相当、年払い) | Word・Excel・Outlook・Teams を使っている会社 |
| 国内の法人向け生成AI | ||
| 05. エクサベース AI | 記載なし(直接お問い合わせください) | 国内のサーバーで、複数のAIモデルを全社で使いたい会社 |
| 06. JAPAN AI CHAT | 記載なし(直接お問い合わせください) | 社内の資料の検索と、全社の利用の管理を重視する会社 |
| 調べもの・議事録 | ||
| 07. Perplexity | Enterprise Pro 34ドル(1人・月、年額請求) | 市場や競合の調査など、調べものが多い会社 |
| 08. Notta | ビジネス 2,508円(月、年間プラン・税込) | オンライン会議が多く、議事録の手間を減らしたい会社 |
| 09. Otolio | 記載なし(直接お問い合わせください) | 全社の会議で議事録を使いたい会社 |
| 資料・画像・ナレッジ | ||
| 10. Canva | Canvaビジネス 18,800円(1人・年) | チラシやSNSの画像を社内で作りたい会社 |
| 11. Gamma | Business 5,900円(1人・月、年額請求) | 提案書や社内の説明資料を早く作りたい会社 |
| 12. Adobe Firefly | Firefly Proグループ版 3,180円(1ライセンス・月、税込) | 広告や販促の画像・動画を多く作る会社 |
| 13. Notion AI | ビジネス 3,150円(1人・月、年払い) | 社内の資料や手順を Notion にまとめている会社 |
| 業務の自動化 | ||
| 14. Zapier | Team 69ドルから(月) | クラウドのサービスどうしをつないで作業を減らしたい会社 |
| 15. Power Automate | Premium 2,248円(1人・月相当、年払い) | Microsoft の環境で、画面の操作も含めて自動化したい会社 |
| 16. Dify | Team 1,590ドル(1ワークスペース・年) | 社内用のAIチャットや、AIを使った業務の流れを自分たちで作りたい会社 |
| 問い合わせ対応 | ||
| 17. Zendesk | Suite Team 55ドル(1担当者・月、年払い) | メール・チャット・電話の問い合わせをまとめて管理したい会社 |
| 18. Helpfeel | Helpfeel FAQ 月額 1記事あたり867円〜 | FAQを整えて、問い合わせの件数を減らしたい会社 |
| 19. PKSHA ChatAgent | 記載なし(直接お問い合わせください) | Webサイトや社内の問い合わせをチャットで自動化したい会社 |
| 開発・コーディング | ||
| 20. GitHub Copilot | Copilot Business 19ドル(1人・月) | 社内に開発者がいて、開発の速さを上げたい会社 |
| 21. Cursor | Teams 40ドル(1人・月) | AIと一緒にコードを書く開発チーム |
| 22. Claude Code | Claude のプランに含まれる(Team 20ドル〜) | 業務の自動化の仕組みや社内ツールを作りたい会社 |
入力した情報の扱いの比較
企業で使うときにいちばん気になるのが、入力した情報がAIの学習に使われないかです。公式サイトに説明があるツールを、その説明のままに並べました。
| ツール | 公式サイトの説明 |
|---|---|
| ChatGPT | Business・Enterprise はビジネスデータを初めから学習に使わない。個人向けのプランは設定で無効にできる |
| Claude | Team はコンテンツを初めからモデルのトレーニングに使わない。個人向けのプランはオプトアウト(設定で外す) |
| Gemini | Workspace のデータは、許可なくドメインの外で生成AIのモデルのトレーニングに使われない |
| Microsoft 365 Copilot | プロンプト、応答、Microsoft Graph 経由でアクセスされるデータは、基礎となる大規模言語モデルのトレーニングに使われない |
| エクサベース AI | モデルの学習への情報の提供を遮断している |
| JAPAN AI CHAT | やり取りは機密情報を含め、外部のAIモデルの提供会社の学習に使われない |
| Perplexity | Enterprise Pro・Enterprise Max は顧客のデータをAIモデルの学習に使わない |
| Notta | エンタープライズのプランに「AI学習なし」の記載がある |
| Otolio | お客様の許可なく機械学習は行っていない(公式サイトのよくある質問) |
| Notion AI | お客様がデータの共有に同意しない限り、Notion AI はモデルの学習にお客様のデータを使わない |
| GitHub Copilot | Copilot Business・Enterprise のデータをモデルの学習に使わない |
| Cursor | プライバシーモードを有効にすると、コードのデータが学習に使われない(設定またはチームの管理者が有効にできる) |
| Claude Code | Team・Enterprise・API など商用の条件では、送ったコードやプロンプトを生成モデルの学習に使わない(データの提供を選んだ場合を除く) |
多くのツールが、法人向けのプランでは入力した情報を学習に使わないと書いています。一方で、個人向けのプランでは設定を変えないと学習に使われるものや、上位のプランだけが対象のものもあります。社員が個人で契約したプランではなく、会社で契約した法人向けのプランで使うことが、情報を守るいちばんの近道です。表にないツールは、公式の料金ページに説明がなかったものです。契約の前に、利用規約やセキュリティの資料で確かめましょう。
管理の機能と外部連携の比較
社内で長く使えるかどうかは、会社として管理できるか、今の業務ツールとつながるかで決まります。各ツールの紹介に書いた公式サイトの説明から、管理の機能とつながる主なツールを抜き出しました。公式サイトに説明がない項目は載せていないため、表にない機能は契約の前に確かめてください。
| ツール | 管理の機能 | つながる主なツール・情報 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 管理コンソール、SAML SSO | Excel・Word・PowerPoint・Googleスプレッドシート向けの拡張機能、社内のツールにつなぐアプリ |
| Claude | 一元的な請求と管理、SSO | Microsoft 365、組織全体を横断するエンタープライズ検索 |
| Gemini | Google Workspace のプランの中で使う | Gmail・Googleドキュメント・スプレッドシート・Meet |
| Microsoft 365 Copilot | Microsoft 365 に追加して使う | Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams、社内のメールやファイル |
| エクサベース AI | データの処理を国内のサーバーで行う | 社内の資料をもとに答える RAG |
| JAPAN AI CHAT | SSO、IP制限、操作ログ、権限管理 | 社内の資料の検索(画像やスキャンした PDF も対象) |
| Perplexity | ユーザーの権限の管理、SSO | Web・社内のファイル・つないだアプリの横断検索 |
| Notta | 利用状況のレポート | Zoom・Teams・Google Meet・Webex、CRM、Zapier |
| Gamma | SSO、高度なデータコントロール | PDF・PowerPoint の取り込み、PDF・PowerPoint・Googleスライドへの書き出し |
| Zapier | Zap やアプリの接続のチームでの共有、SAML SSO | いくつものクラウドのサービス |
| GitHub Copilot | 使えるモデルや使用量の上限を管理者が決められる | VS Code、Visual Studio、JetBrains の各IDE |
| Cursor | 請求と管理の一元化、利用状況の分析、SAML/OIDC の SSO | AIを組み込んだエディタそのものを使う |
Microsoft 365 や Google Workspace を使っている会社なら、その中に組み込まれた生成AIツールが、管理とつながりの両方でいちばん手間が少なくなります。社内の資料を検索して答えさせたい場合は、RAG の機能がある国内の法人向けサービスや Notion AI、自分たちで作るなら Dify も候補です。
文章作成・社内チャットに使える汎用の生成AI 4選

まずは、チャットの画面で幅広い業務に使える汎用の生成AIです。最初の1つを選ぶなら、この4つのどれかから始めるのがおすすめです。料金と機能は各社の公式サイトに載っている内容です。料金は変わることがあるため、契約の前に公式サイトで確かめてください。
01. ChatGPT|OpenAI

文章の作成、要約、データの分析、画像の作成、調べものまで、1つで幅広い業務に使える汎用の生成AIです。法人向けの Business は2人から使え、管理コンソールや SAML SSO などの管理の機能があります。Excel・Word・PowerPoint・Googleスプレッドシート向けの拡張機能や、社内のツールにつなぐアプリも用意されています。
| 強み | 1つのツールで扱える業務の幅が広く、社内での使い方を共有しやすい |
| 向いている業務 | 文書・メールの作成、要約、データの分析、調べもの、画像の作成 |
| 法人向けのプラン | Business(2人から)、Enterprise |
| 入力した情報の扱い | Business・Enterprise はビジネスデータを初めから学習に使わない。個人向けのプランは設定で無効にできる |
| 料金 | Business 1人あたり3,050円/月(2人以上・年額課金)、月額課金は3,850円。Enterprise は営業に問い合わせ |
| 公式サイト | ChatGPT の公式ページ |
02. Claude|Anthropic

Anthropic の生成AIで、長い資料の読み込みと、自然な日本語の文章が得意です。法人向けの Team は2〜150人のチーム向けで、一元的な請求と管理、シングルサインオン(SSO)、Microsoft 365 との連携、組織全体を横断するエンタープライズ検索が使えます。開発向けの Claude Code も Team のプランに含まれます。
| 強み | 一度に読める量が多く、数十ページの資料や契約書の要約・比較に向く |
| 向いている業務 | 長い資料の要約・比較、文書の作成、調べもの、プログラミング |
| 法人向けのプラン | Team(2〜150人)、Enterprise |
| 入力した情報の扱い | Team はコンテンツを初めからモデルのトレーニングに使わない。個人向けのプランはオプトアウト(設定で外す) |
| 料金 | Team スタンダード 1人あたり20ドル/月(年払い。月払いは25ドル)、プレミアム 100ドル/月(月払いは125ドル)。Enterprise は1人あたり20ドル/月(年払い・最低20シート)+使った量に応じた料金(税抜) |
| 公式サイト | Claude の公式ページ |
03. Gemini|Google
Google の生成AIで、Gemini アプリのほか、Gmail・Googleドキュメント・スプレッドシート・Meet などの中で使えます。会社で使う場合は Google Workspace のプランに含まれ、Business Starter では Gmail と Gemini アプリ、Business Standard 以上ではドキュメントや Meet の中でも使えます。Google のツールで仕事をしている会社なら、追加の契約なしで始められます。
| 強み | Gmail・ドキュメント・Meet など、いつもの Google のアプリの中でそのまま使える |
| 向いている業務 | メールの作成と要約、会議のメモ、文書・スライドの作成、表の分析 |
| 法人向けのプラン | Google Workspace(Business Starter・Standard・Plus は300人まで。Enterprise は人数の上限なし) |
| 入力した情報の扱い | Workspace のデータは、許可なくドメインの外で生成AIのモデルのトレーニングに使われない(出典:Google Workspace の生成AIのプライバシー) |
| 料金 | 1人あたり・年間プラン・税別:Business Starter 800円/月、Business Standard 1,600円/月、Business Plus 2,500円/月(最初の3か月の割引価格の表示あり) |
| 公式サイト | Gemini の公式ページ |
04. Microsoft 365 Copilot|Microsoft
Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams の中に組み込まれた生成AIです。文書の作成と要約、Excel のデータの分析、プレゼンテーションの作成などを、いつものアプリの中で頼めます。社内のメールやファイルにつながったチャットで、社内の情報をもとにした答えも得られます。300人までの会社向けの Copilot Business と、大規模な組織向けの Microsoft 365 Copilot があります。
| 強み | いつもの Office のアプリと Teams の中で使え、社内のメールやファイルをもとに答える |
| 向いている業務 | 文書・スライドの作成、Excel の分析、メールの要約、Teams の会議の要約 |
| 法人向けのプラン | Microsoft 365 Copilot Business(300人まで)、Microsoft 365 Copilot(大規模な組織向け) |
| 入力した情報の扱い | プロンプト、応答、Microsoft Graph 経由でアクセスされるデータは、基礎となる大規模言語モデルのトレーニングに使われない(出典:Microsoft 365 Copilot のデータ、プライバシー、セキュリティ) |
| 料金 | Copilot Business(今の Microsoft 365 に追加)1人あたり3,148円/月相当(年払い。2026年12月31日までの申し込みは初年度2,698円の表示あり)、月払いは3,778円。大規模な組織向けの Microsoft 365 Copilot 4,497円/月相当(年払い)、または毎月4,722円の支払い(年間契約)(いずれも税抜)。一部の高度なAI機能は使用量に応じた課金 |
| 公式サイト | Microsoft 365 Copilot の公式ページ |
汎用の生成AIの使い方や、チームで使うための準備は AIアシスタントのおすすめ でも詳しく解説しています。
国内の法人向け生成AIサービス2選

次に、国内の会社が提供する法人向けの生成AIサービスです。1つの画面で複数のAIモデルを使い分けられ、社内の資料を検索して答える機能や、全社の利用を管理する機能を備えているのが特徴です。どちらも料金は公式サイトに載っていないため、見積もりを取って比べましょう。
05. エクサベース AI|エクサウィザーズ
GPT・Gemini・Claude など複数のAIモデルを1つの画面で使える、国内の法人向け生成AIサービスです。社内の資料をもとに答える RAG や、プロンプトのテンプレートなどの機能があり、チャットの形で直感的に使えます。AIエージェントの機能も備えています。
| 強み | データの処理を国内のサーバーで行い、モデルの学習への情報の提供を遮断している |
| 向いている業務 | 文書の作成、社内の資料の検索と要約、定型の業務のテンプレート化 |
| 法人向けのプラン | 法人向け(プランの内訳は公式サイトに記載なし) |
| 入力した情報の扱い | モデルの学習への情報の提供を遮断している |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | エクサベース AI の公式ページ |
06. JAPAN AI CHAT|JAPAN AI
ChatGPT・Gemini・Claude など複数のAIモデルを1つにまとめた法人向けの生成AIチャットです。社内の資料を検索して答える RAG では、画像やスキャンした PDF も検索の対象にできます。SSO・IP制限・操作ログ・権限管理の機能で、全社の利用を管理できます。
| 強み | 複数のAIモデルを使い分けながら、利用の管理と記録を1か所で行える |
| 向いている業務 | 社内の問い合わせへの回答、資料の検索、文書の作成 |
| 法人向けのプラン | 法人向け(初期費用+月額の課金) |
| 入力した情報の扱い | やり取りは機密情報を含め、外部のAIモデルの提供会社の学習に使われない |
| 料金 | 記載なし(初期費用+利用人数と使うクレジットの数に応じた月額。金額は直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | JAPAN AI CHAT の公式ページ |
調べもの・議事録の生成AIツール3選

市場の調査などの調べものと、会議の議事録に使う生成AIツールです。議事録は、多くの会社で時間がかかっている業務の1つで、効果を実感しやすい分野です。
07. Perplexity|Perplexity

Webを検索し、すべての答えに出典を付けて返す、調べものに強いAIです。元のページをすぐに開けるため、答えを確かめながら調査を進められます。法人向けの Enterprise Pro では、Web・社内のファイル・つないだアプリを横断して検索でき、ユーザーの権限の管理と SSO も使えます。
| 強み | すべての答えに出典が付き、元の情報をすぐに確かめられる |
| 向いている業務 | 市場・競合の調査、制度や技術の下調べ、情報収集 |
| 法人向けのプラン | Enterprise Pro、Enterprise Max |
| 入力した情報の扱い | Enterprise Pro・Enterprise Max は顧客のデータをAIモデルの学習に使わない |
| 料金 | Enterprise Pro 1人あたり34ドル/月(年額請求)、Enterprise Max 1人あたり271ドル/月(年額請求)。個人向けは無料のほか Pro 17ドル/月(年額請求)など |
| 公式サイト | Perplexity の公式ページ |
08. Notta|Notta
会議や通話の音声を文字に起こし、AIで要約する議事録のツールです。Zoom・Teams・Google Meet・Webex の会議の文字起こしと話者の識別に対応し、Web版・アプリ・Chrome拡張機能から使えます。ビジネスプランでは文字起こしの時間が無制限になり、Web会議の録画、利用状況のレポート、CRM や Zapier などとの連携が使えます。
| 強み | 主要なWeb会議のツールに対応し、文字起こしから要約までを1つで行える |
| 向いている業務 | 会議・商談の議事録、インタビューの文字起こし、会議の要約 |
| 法人向けのプラン | ビジネス、エンタープライズ |
| 入力した情報の扱い | エンタープライズのプランに「AI学習なし」の記載がある |
| 料金 | フリー 0円、プレミアム 1,185円/月、ビジネス 2,508円/月(いずれも年間プラン・12か月分一括払い・税込)。月間プランはプレミアム 1,980円/月、ビジネス 4,180円/月(税込)。エンタープライズは要相談 |
| 公式サイト | Notta の公式ページ |
09. Otolio(旧:スマート書記)|EPICBASE
議事録の自動作成に加えて、会議の前の準備から会議の後のフォローまでを進める、会議の音声を使うAIエージェントです。商談、社内の定例、1on1、採用面接、経営会議など、さまざまな会議に使えます。料金は人数ではなく使う量で決まるため、全社員にアカウントを配りやすいのが特徴です。
| 強み | 人数で料金が変わらず、使う人を絞らずに全社へ広げやすい |
| 向いている業務 | 会議の議事録、会議の後のフォロー、商談の記録 |
| 法人向けのプラン | 法人向け(初期費用+AIクレジット) |
| 入力した情報の扱い | お客様の許可なく機械学習は行っていない(公式サイトのよくある質問) |
| 料金 | 記載なし(初期費用とAIクレジット〈月々の利用枠〉の組み合わせ。人数が増えても料金は変わらない。金額は直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | Otolio の公式ページ |
資料・画像・ナレッジの生成AIツール4選

プレゼンテーションの資料、販促の画像や動画、社内の情報の整理に使う生成AIツールです。汎用の生成AIでも下書きは作れますが、デザインや見た目まで整えるなら専用のツールのほうが早く仕上がります。
10. Canva|Canva

テンプレートを使って、チラシ、SNSの画像、プレゼンテーション、動画などを作れるデザインのツールです。AIの機能で、デザインや文章、画像の作成を手伝わせることができます。Canvaビジネスでは、ブランドの管理や広告のパフォーマンスのインサイトなど、マーケティング向けの機能が加わります。
| 強み | テンプレートが多く、デザインの経験がない社員でも見栄えのよい資料を作れる |
| 向いている業務 | チラシ・SNSの画像、プレゼンテーション、簡単な動画 |
| 法人向けのプラン | Canvaビジネス、Canvaエンタープライズ |
| 入力した情報の扱い | 公式の料金ページに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | 無料 0円、Canvaプロ 1人あたり11,800円/年、Canvaビジネス 1人あたり18,800円/年、Canvaエンタープライズは問い合わせ |
| 公式サイト | Canva の公式ページ |
11. Gamma|Gamma

指示を入力するだけで、プレゼンテーション、ドキュメント、Webサイトを作れる資料作成のAIツールです。PDF や PowerPoint の取り込みと、PDF・PowerPoint・Googleスライドへの書き出しに対応しています。法人向けの Business では、SSO や高度なデータコントロールが使えます。
| 強み | 文章や箇条書きから、構成とデザインの整ったスライドを一度に作れる |
| 向いている業務 | 提案書・説明資料の下書き、社内の報告資料、簡単なWebページ |
| 法人向けのプラン | Business、Enterprise |
| 入力した情報の扱い | 公式の料金ページに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | Free 0円、Plus 1,440円/月、Pro 2,500円/月(1人あたり・年額請求)。Business 1人あたり5,900円/月(年額請求)、Enterprise はカスタム(地域によって税が加算される場合あり) |
| 公式サイト | Gamma の公式ページ |
12. Adobe Firefly|Adobe
画像・動画・音声をAIで作成・編集できる Adobe のツールです。生成クレジットの範囲で、テキストからの動画の生成や音声の生成などの機能を使えます。法人向けのグループ版では、管理者ツールや高度なサポートが加わります。
| 強み | 画像・動画・音声の生成と編集を、Adobe のアプリとあわせて使える |
| 向いている業務 | 広告・販促の画像、商品の画像の加工、短い動画や音声 |
| 法人向けのプラン | Firefly Pro・Pro Plus・Premium のグループ版 |
| 入力した情報の扱い | 公式の料金ページに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | 法人向け(ライセンスごと・年間プラン月々払い・税込):Firefly Proグループ版 3,180円/月、Pro Plusグループ版 6,600円/月、Premiumグループ版 31,680円/月。個人向けは1,580円/月から |
| 公式サイト | Adobe Firefly の公式ページ |
13. Notion AI|Notion

ドキュメントやデータベースを1か所で扱える Notion に組み込まれたAIです。ビジネスプランでは、Notion や接続したアプリ、Webの情報を使って複数の手順の作業を進める Notion エージェントや、議事録を作る AI ミーティングノートが使えます。社内の手順やナレッジを Notion にまとめておけば、その中から答えを探せます。
| 強み | 社内の資料・手順・議事録を1か所にまとめ、その中からAIが答えを探す |
| 向いている業務 | 社内のナレッジの検索、議事録、文書の作成、データベースへの入力 |
| 法人向けのプラン | ビジネス、エンタープライズ |
| 入力した情報の扱い | お客様がデータの共有に同意しない限り、Notion AI はモデルの学習にお客様のデータを使わない |
| 料金 | フリー 0円、プラス 1,650円/月(年払い。AIは体験版)、ビジネス 1人あたり3,150円/月(年払い)、エンタープライズはカスタム料金(日本の消費税は別) |
| 公式サイト | Notion AI の公式ページ |
業務の自動化のAIツール3選

転記や通知、承認の流れなど、決まった手順の作業を自動にするツールです。手順の途中に生成AIの処理(分類や要約など)を挟めば、これまで人が判断していた作業の一部も任せられます。
14. Zapier|Zapier

いくつものクラウドのサービスをつないで、作業を自動化するノーコードのツールです。「Zap」と呼ぶ手順を組み、AIの処理を手順の中に入れることもできます。Team プランでは25人まで使え、Zap やアプリの接続をチームで共有でき、SAML SSO も使えます。
| 強み | プログラムを書かずに、サービスどうしの転記や通知を自動にできる |
| 向いている業務 | フォームの内容の転記、通知、表への記録、AIでの分類や要約を挟んだ処理 |
| 法人向けのプラン | Team(25人まで)、Enterprise |
| 入力した情報の扱い | 公式の料金ページに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | Free 0ドル(月100タスク)、Professional 月19.99ドルから、Team 月69ドルから、Enterprise は問い合わせ |
| 公式サイト | Zapier の公式ページ |
15. Power Automate|Microsoft
Microsoft の業務の自動化ツールで、クラウドのサービスどうしをつなぐクラウドフローと、パソコンの画面の操作を自動にするデスクトップフロー(RPA)の両方を扱えます。人がそばにいなくても動く自動化は、ボット単位の Process のプランで使えます。
| 強み | クラウドの連携と、パソコンの画面の操作の自動化(RPA)を1つで扱える |
| 向いている業務 | 承認の流れ、ファイルの処理、基幹システムへの入力など画面の操作 |
| 法人向けのプラン | Power Automate Premium、Process、Hosted Process |
| 入力した情報の扱い | 公式の料金ページに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | Power Automate Premium 1人あたり2,248円/月相当、Power Automate Process 1ボットあたり22,488円/月相当、Hosted Process 32,233円/月相当(いずれも年払い・税抜)。30日間の無料試用版あり |
| 公式サイト | Power Automate の公式ページ |
16. Dify|Dify
チャットボットや、AIを組み込んだ業務の流れ(ワークフロー)を、画面の上でブロックをつないで作れるAIアプリの開発基盤です。OpenAI・Anthropic・Google などのモデルを選んで使え、社内の資料を読み込ませるナレッジの機能があります。クラウド版のほか、自社のサーバーで動かす無料の Community 版や Enterprise もあります。
| 強み | プログラムを書かずに、社内の資料を使うAIのチャットやワークフローを作れる |
| 向いている業務 | 社内の問い合わせ用のチャット、文書の自動作成、AIを挟んだワークフロー |
| 法人向けのプラン | Team(50人まで)、Enterprise(自社のサーバーでの運用にも対応) |
| 入力した情報の扱い | 公式の料金ページに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | クラウド版:Sandbox 無料、Professional 1ワークスペースあたり590ドル/年、Team 1,590ドル/年(年払い・税抜)。Community 版は無料、Enterprise は営業に問い合わせ |
| 公式サイト | Dify の公式ページ |
どの方法で自動化するかは、手順をルールにできるかどうかで選びます。手順がはっきり決まっている作業は自動化のツールに、判断や文章が要る作業はAIに任せると、うまく分担できます。
問い合わせ対応のAIツール3選

顧客や社員からの問い合わせに、チャットボットやFAQで答えるためのツールです。同じ質問に何度も答えている会社ほど、効果が出やすい分野です。チャットボットの種類や作り方は 社内AIチャットボットの構築方法 で詳しく解説しています。
17. Zendesk|Zendesk
問い合わせの一元管理、チケットの振り分け、チャットや電話での対応をまとめて扱えるカスタマーサービスのツールです。AIエージェントはすべての Suite と Support のプランに含まれ、その料金はAIエージェントが自動で解決した件数に応じて決まります。Suite Professional では、担当者の返信を整える文章作成のAIなども使えます。
| 強み | 問い合わせの管理とAIでの自動の解決を、1つのツールで扱える |
| 向いている業務 | 顧客の問い合わせ対応、チケットの管理、FAQ(ナレッジベース) |
| 法人向けのプラン | Support Team、Suite Team、Suite Professional など |
| 入力した情報の扱い | 公式の料金ページに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | Support Team 1担当者あたり19ドル/月、Suite Team 55ドル/月、Suite Professional 115ドル/月(いずれも年払い)。AIエージェントは自動で解決した件数に応じた課金 |
| 公式サイト | Zendesk の公式ページ |
18. Helpfeel|Helpfeel

社内の資料を上げるだけでAIが回答を作る、問い合わせ対応のAIエージェント・FAQシステム・チャットボットのサービスです。顧客向けのサポートだけでなく、社内の問い合わせ対応や、コールセンターのオペレーターの支援にも使えます。FAQページの構築から検索性能の調整、月次のレポートまで、すべてのプランに専任のサポートが付きます。
| 強み | FAQの構築と改善を、専任のサポートと一緒に進められる |
| 向いている業務 | 顧客向けのFAQ、社内の問い合わせ対応、コールセンターの支援 |
| 法人向けのプラン | ライト、スタンダード、エンタープライズ |
| 入力した情報の扱い | 公式の料金ページに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | Helpfeel FAQ の料金例:月額 1記事あたり1,200円〜(ライト)、950円〜(スタンダード)、867円〜(エンタープライズ)。初期費用は問い合わせ |
| 公式サイト | Helpfeel の公式ページ |
19. PKSHA ChatAgent|PKSHA Technology

Webサイト、コールセンター、社内の問い合わせ対応を自動化するAIチャットボット(旧 PKSHA Chatbot)です。生成AIと独自のアルゴリズムで質問の意図をくみ取って答え、解決できなかった質問の分析と改善の提案までをAIエージェントが進めます。
| 強み | 答えられなかった質問の分析と改善の提案まで、AIが運用を手伝う |
| 向いている業務 | Webサイトの問い合わせ対応、社内のヘルプデスク |
| 法人向けのプラン | 法人向け(資料で案内) |
| 入力した情報の扱い | 公式のサイトに記載なし(契約の前に確かめてください) |
| 料金 | 記載なし(直接お問い合わせください) |
| 公式サイト | PKSHA ChatAgent の公式ページ |
問い合わせ対応のツールは、答えのもとになるFAQや社内の資料が古いままだと、AIの答えも古くなります。ツールを入れる前に、答えのもとになる情報を誰が、いつ直すのかを決めておくことが大切です。
開発・コーディングのAIツール3選

最後に、プログラムの作成や修正を手伝う生成AIツールです。社内に開発者がいる会社だけでなく、業務の自動化の仕組みや社内ツールを自分たちで作りたい会社にも使われ始めています。
20. GitHub Copilot|GitHub

コードの補完、チャット、エージェントのモードなどで、プログラミングを手伝う GitHub のAIです。VS Code、Visual Studio、JetBrains の各IDE などのエディタで使えます。組織向けの Business と Enterprise では、管理者が使えるモデルや使用量の上限を決められます。
| 強み | GitHub と一体になっていて、組織での管理と利用の上限の設定がしやすい |
| 向いている業務 | コードの作成・補完、コードのレビュー、テストの作成 |
| 法人向けのプラン | Copilot Business、Copilot Enterprise |
| 入力した情報の扱い | Copilot Business・Enterprise のデータをモデルの学習に使わない(出典:GitHub Copilot のプランのよくある質問) |
| 料金 | Copilot Business 1人あたり19ドル/月、Copilot Enterprise 39ドル/月。個人向けは Free 0ドル、Pro 10ドル/月など |
| 公式サイト | GitHub Copilot の公式ページ |
21. Cursor|Anysphere
AIを組み込んだコードエディタで、チャットでの指示や、エージェントによるコードの作成・修正ができます。Teams プランでは、請求と管理の一元化、チームの利用状況の分析、チーム全体のプライバシーモード、SAML/OIDC の SSO が使えます。
| 強み | エディタそのものにAIが組み込まれ、コードの作成から修正までを1か所で進められる |
| 向いている業務 | コードの作成・修正、既存のコードの読み解き、コードのレビュー |
| 法人向けのプラン | Teams、企業 |
| 入力した情報の扱い | プライバシーモードを有効にすると、コードのデータが学習に使われない(設定またはチームの管理者が有効にできる) |
| 料金 | 個人 20ドル/月、Teams 1人あたり40ドル/月、企業はカスタム(税抜) |
| 公式サイト | Cursor の公式ページ |
22. Claude Code|Anthropic
日本語で指示を出すと、ファイルを読み、プログラムを書き、動かして確かめるところまでを進める、AIのコーディングツールです。業務の自動化の仕組みや社内ツールを、これまでより短い時間で作れます。Claude の Pro や Team などのプランに含まれていて、組織では Team や Enterprise で管理できます。
| 強み | エンジニアでなくても、指示を出しながら小さな業務の自動化を作れる |
| 向いている業務 | 業務の自動化の仕組み、社内ツール、データの集計の自動化 |
| 法人向けのプラン | Team、Enterprise(Claude のプランに含まれる) |
| 入力した情報の扱い | Team・Enterprise・API など商用の条件では、送ったコードやプロンプトを生成モデルの学習に使わない(データの提供を選んだ場合を除く)(出典:Claude Code のデータ使用) |
| 料金 | Claude のプランに含まれる。Team スタンダード 1人あたり20ドル/月(年払い)、Pro 17ドル/月(年払い)など(税抜) |
| 公式サイト | Claude Code の公式ページ |
エンジニアでない社員が Claude Code を業務で使う方法は Claude Codeは非エンジニアでも使える で解説しています。
画像・動画・音声づくりの専用の生成AIツール

ここまでの22選は、文章・資料・業務の自動化を中心にそろえたものです。販促のチラシやSNSの画像、商品紹介の動画、案内のナレーションまで社内で作りたい場合は、その素材に特化したツールもあわせて検討します。専用のツールは1つの素材に絞って使うものなので、全社で契約するのではなく、作る部署だけで契約するのが基本です。
画像は Adobe Firefly と Canva、資料は Gamma でも作れます。ここでは、それらで足りない場面に使う専用のツールを、公式サイトに載っている料金で紹介します。
Stable Diffusion|Stability AI
指示の文から画像を作る画像生成AIです。モデルを自社のサーバーやクラウドに置いて動かせるため、社外に画像を出さずに使ったり、自社の仕組みに画像の生成を組み込んだりできます。
| できること | 指示の文からの画像の作成、画像の加工、自社の環境での実行 |
| 向いている業務 | 商品やSNSの画像を数多く作る、画像の生成を社内の仕組みに組み込む |
| 料金 | Community License は無料(商用で使う場合も、組織または個人の年間の売上が100万ドル未満なら無料)。これを超える企業は Enterprise License で要問い合わせ(出典:Stability AI のライセンス) |
| 公式サイト | Stability AI の公式ページ |
Runway|Runway
文や画像から短い動画を作る動画生成AIです。商品紹介や採用の短い動画、SNSの素材などを、撮影をせずに社内で作れます。動画の編集の機能もあわせて使えます。
| できること | 文や画像からの動画の作成、動画の編集、背景の差し替え |
| 向いている業務 | 商品紹介やSNSの短い動画、企画を見せるための試作の動画 |
| 料金 | 無料プランあり。Standard 15ドル/月、Pro 35ドル/月、Max 95ドル/月(月払い)。Enterprise は要問い合わせ(出典:Runway の料金ページ) |
| 公式サイト | Runway の公式ページ |
HeyGen|HeyGen
原稿を入れると、人の姿のアバターがその原稿を話す動画を作れるツールです。研修の動画や製品の説明の動画を、撮影やナレーションの収録をせずに用意できます。多言語の吹き替えにも対応しています。
| できること | アバターが話す動画の作成、多言語の吹き替え、原稿からの自動の作成 |
| 向いている業務 | 社内研修の動画、製品やサービスの説明の動画、海外向けの吹き替え |
| 料金 | 無料プランあり(月3本・透かし入り)。Creator 29ドル/月、Pro 49ドル/月、法人向けの Business 149ドル/月(月払い)。Enterprise は要問い合わせ(出典:HeyGen の料金ページ) |
| 公式サイト | HeyGen の公式ページ |
ElevenLabs|ElevenLabs
原稿から人の声に近いナレーションを作る音声生成AIです。研修の動画や製品の説明の音声、電話の自動の応答の音声などに使われています。日本語にも対応しています。
| できること | 原稿からのナレーションの作成、動画の吹き替え、声の作成 |
| 向いている業務 | 研修や製品説明の動画のナレーション、案内の音声の作成 |
| 料金 | 無料プランあり。Pro 99ドル/月、Scale 299ドル/月、法人向けの Business 990ドル/月。Enterprise は要問い合わせ(出典:ElevenLabs の料金ページ) |
| 公式サイト | ElevenLabs の公式ページ |
Suno|Suno
文の指示から曲を作る音楽生成AIです。店内や展示会で流す音楽、動画の背景の音楽などを、権利の処理を気にせず用意したいときに使われます。
| できること | 文の指示からの作曲、歌声を含む曲の作成 |
| 向いている業務 | 動画の背景の音楽、店内や展示会で流す音楽 |
| 料金 | 無料プランあり(作ったものの商用利用はできません)。Pro 8ドル/月、Premier 24ドル/月(どちらも商用利用を含む)(出典:Suno の料金ページ) |
| 公式サイト | Suno の公式ページ |
VOICEVOX|ヒホ
日本語の文を読み上げる音声を作れる、国内で開発された無料のソフトです。手元のパソコンで動くため、原稿を社外に送らずに音声を作れます。
| できること | 日本語の文の読み上げ、読み方や間の調整、手元のパソコンでの実行 |
| 向いている業務 | 社内向けの案内や手順の音声、動画のナレーションの下書き |
| 料金 | 無料(商用・非商用を問わず無料)。ただし声のキャラクターごとに利用規約があるため、使う前に確かめてください(出典:VOICEVOX の公式サイト) |
| 公式サイト | VOICEVOX の公式ページ |
画像・動画・音声は、作ったものを社外に出す場面が多い素材です。契約しているプランで商用利用が認められているか、学習に使われたデータの出どころがどうなっているかを、公開の前に確かめてから使ってください。生成AIと情報の扱いについては 生成AIのセキュリティ対策 でまとめています。
企業向け生成AIツールの料金相場と費用の考え方

生成AIツールの料金は、ツールの種類によって決まり方が大きく違います。料金の型と目安、利用人数ごとの月額と、20人で1年使う場合の試算を見ていきましょう。
料金の4つの型
本記事で紹介した22のツールの料金は、大きく次の4つの型に分けられます。
| 型 | 料金の決まり方 | 主なツール |
|---|---|---|
| 1人あたりの月額 | 使う人の数 × 月額。年払いで安くなるものが多い | ChatGPT、Claude、Gemini、Microsoft 365 Copilot、Notion AI、Gamma、GitHub Copilot、Cursor |
| 使った量(クレジット) | 月々の利用枠や、処理した量・解決した件数に応じて決まる | Otolio、Dify、Zendesk のAIエージェント |
| 単位あたりの料金 | FAQの記事数、ボットの数、ワークスペースの数などで決まる | Helpfeel、Power Automate Process、Dify |
| 個別の見積もり | 初期費用と月額を、使い方を聞いたうえで提案する | エクサベース AI、JAPAN AI CHAT、PKSHA ChatAgent |
1人あたりの月額の目安
汎用の生成AIや業務ツールに組み込まれたAIの法人向けのプランは、1人あたり月3,000円前後、ドルの表記なら20ドル前後が中心です(ChatGPT Business 3,050円、Microsoft 365 Copilot Business 3,148円、Notion ビジネス 3,150円、Claude Team 20ドル。いずれも年払いの場合)。Google Workspace のように、メールなどの料金にAIが含まれているものもあります。
見積もりの型のツールは、社内の資料との連携や導入の支援が含まれることが多く、1人あたりの月額のツールより高くなりがちです。月額だけでなく、初期費用・最低の契約期間・使う量の上限まで含めて比べることが大切です。
5人・20人・50人で使う場合の月額の試算
1人あたりの料金が公式サイトに載っているプランについて、使う人数ごとの1か月の金額を計算しました(1人あたりの月額 × 人数。年払いのプランは、1か月あたりに直した金額です)。まず数人で試し、部署、全社と広げるときの予算の目安にしてください。
| プラン | 1人あたりの月額 | 5人 | 20人 | 50人 | 条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| ChatGPT Business | 3,050円 | 15,250円 | 61,000円 | 152,500円 | 年額課金 |
| Claude Team(スタンダード) | 20ドル | 100ドル | 400ドル | 1,000ドル | 年払い・税抜 |
| Google Workspace Business Standard | 1,600円 | 8,000円 | 32,000円 | 80,000円 | 年間プラン・税別。メールなどの料金を含む |
| Microsoft 365 Copilot Business | 3,148円 | 15,740円 | 62,960円 | 157,400円 | 年払い・税抜。Microsoft 365 の料金は別 |
| Notion ビジネス | 3,150円 | 15,750円 | 63,000円 | 157,500円 | 年払い・消費税は別。Notion の料金を含む |
| Gamma Business | 5,900円 | 29,500円 | 118,000円 | 295,000円 | 年額請求 |
| GitHub Copilot Business | 19ドル | 95ドル | 380ドル | 950ドル | 開発者の人数で計算 |
全員に同じツールを配る必要はありません。毎日使う人には1人あたりの型のプランを、たまにしか使わない人には共有の仕組みや使った量で払う型を組み合わせると、総額を抑えやすくなります。ドル建てのプランは、為替によって円での支払いが変わる点にも注意しましょう。
20人で1年使う場合の試算
公式サイトの料金をもとに、20人で1年間使う場合の金額を計算しました(1人あたりの料金 × 20人 × 12か月。Canva は年単位の料金 × 20人)。
| プラン | 1人あたり | 20人・1年 | 条件 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT Business | 3,050円/月 | 732,000円 | 年額課金 |
| Claude Team(スタンダード) | 20ドル/月 | 4,800ドル | 年払い・税抜 |
| Google Workspace Business Standard | 1,600円/月 | 384,000円 | メールなどの料金を含む・税別 |
| Microsoft 365 Copilot Business | 3,148円/月 | 755,520円 | Microsoft 365 の料金は別・税抜 |
| Notta ビジネス | 2,508円/月 | 601,920円 | 年間プラン・税込 |
| Notion ビジネス | 3,150円/月 | 756,000円 | Notion の料金を含む・消費税は別 |
| Canvaビジネス | 18,800円/年 | 376,000円 | 年単位の料金 |
| Gamma Business | 5,900円/月 | 1,416,000円 | 年額請求 |
Microsoft 365 Copilot は Microsoft 365 の料金が別にかかり、Google Workspace と Notion はツールそのものの料金を含んでいます。条件がそろっていないため、自社で今払っている料金と合わせて比べましょう。システムの構築や研修まで含めたAI導入全体の費用は AI導入の費用相場 で解説しています。
費用対効果の考え方
費用対効果は、「減った作業時間 × 人件費」で考えるのが分かりやすい方法です。たとえば、議事録やメールの作成が1人1日15分短くなり、1か月の営業日が20日、1時間あたりの人件費を3,000円とすると、1人あたり月5時間・15,000円分の時間が浮く計算になります。
ただし、時間が浮いても、その時間がほかの仕事に使われなければ成果にはつながりません。導入の前に、どの業務の時間を、どれだけ減らすのかを決め、導入の後に同じ方法で測りましょう。
生成AIツールの導入の進め方5ステップ

生成AIツールは、契約してアカウントを配るだけでは使われません。次の5つのステップで、小さく始めて広げていきましょう。
時間がかかっている業務を書き出す
部署ごとに、くり返している作業と、そのために使っている時間を書き出します。AIに任せたい業務の候補と、効果を測るときの基準になります。
業務に合う種類を決め、候補を2〜3つに絞る
業務別の早見表とセルフ診断から種類を決め、選び方の7つのポイントで候補を絞ります。今使っている業務ツールとのつながりも見ておきます。
少人数で、実際の業務で試す
1つの部署や数人のチームで、無料の版やトライアルを使って試します。質問リストで確かめた内容と、減った時間を記録しておきます。
社内のルールを決め、法人向けのプランで契約する
入力してよい情報、AIの答えの確かめ方、使ってよいツールを決めます。そのうえで、管理の機能がある法人向けのプランで契約します。
使い方を共有し、効果を測りながら広げる
うまくいった使い方や指示の文を社内で共有し、ほかの部署に広げます。1〜3か月ごとに、減った時間と使っている人の数を確かめます。
少人数で試すときに記録しておきたいこと
試した結果を「便利だった」という感想で終わらせないために、次の3つを記録しておきます。複数のツールを試すときも、同じ項目で比べられます。
| 記録すること | 記録の例 | 判断に使う点 |
|---|---|---|
| 減った時間 | 議事録1本にかかった時間を、使う前と後で記録する | 費用に見合う効果が出ているか |
| 使った人と回数 | 試した人のうち、週に何回使ったか | 現場が使い続けられるか |
| 直した手間と誤り | AIの答えを直すのにかかった時間、誤りがあった回数 | その業務をAIに任せてよいか、どこで人が確かめるか |
社内に定着させるために
ツールを入れたあとに使われなくなる原因の多くは、使い方が分からない、使う場面が思いつかない、のどちらかです。部署ごとに使い方を教える人を決める、よく使う指示の文を共有する、短い研修を開くといった工夫で、使う人は増えていきます。ツールを選ぶことと同じくらい、使い方を社内に広げる仕組みを作ることが大切です。社員向けの研修の組み立て方は 生成AIの社員教育の進め方、定着の進め方は AI導入を中小企業で定着化させる方法 で解説しています。
生成AIツールの導入でよくある失敗と対策

生成AIツールの導入でつまずきやすい点と、その対策をまとめました。始める前に目を通しておくと、同じ失敗を避けられます。
ツールを先に決めてしまう
話題のツールを先に契約し、あとから使い道を探すと、使う場面が見つからずに終わりがちです。対策は、時間がかかっている業務を先に書き出し、その業務に合うツールを選ぶことです。
社員が個人の無料版を業務に使う
会社でツールを用意しないと、社員が個人の無料版で業務の情報を扱ってしまうことがあります。会社で使うツールを決めて法人向けのプランを用意し、使ってよいツールと使ってはいけないツールを社内に知らせましょう。
試しただけで終わる
一部の人が試して「便利だった」で終わり、本格的な導入に進まないこともよくあります。試す前に、どの業務で、どれだけ時間が減れば広げるのかを決めておくと、判断がしやすくなります。
ツールが部署ごとにばらばらになる
部署ごとに別々のツールを契約すると、費用が重なり、管理も行き届かなくなります。全社で使う汎用のツールを1つ決め、専用のツールを足すときは管理の担当に相談する決まりにしておきましょう。
効果を測らずに続ける
効果を測っていないと、契約を続けるか、ほかのツールに替えるかを判断できません。導入の前の作業時間を記録しておき、同じ方法で導入の後も測りましょう。
生成AIツールのセキュリティと社内ルール

生成AIツールを安全に使うために、最低限おさえておきたい点を4つにまとめました。
学習に使われないプランと設定を選ぶ
入力した情報が学習に使われないかは、プランと設定によって変わります。法人向けのプランを選び、管理者の画面で設定を確かめておきましょう。各ツールの説明は 入力した情報の扱いの比較 にまとめています。
入力してはいけない情報を決める
学習に使われない設定でも、個人情報や取引先から預かった機密の情報を、どこまで入力してよいかは社内で決めておく必要があります。迷う情報は入力しない、という線を引いておくと、社員も判断しやすくなります。情報の重さごとの選び方は、後の 扱う情報の重さから絞り込む でも整理しています。
AIの答えを人が確かめる
AIは、もっともらしい誤りを答えることがあります。社外に出す文書や数字、契約や法律にかかわる内容は、必ず人が元の情報と照らして確かめる決まりにしましょう。画像や文章を社外で使うときは、著作権や商用での利用の条件も確かめます。
利用のルールを文書にして配る
使ってよいツール、入力してはいけない情報、答えの確かめ方、困ったときの相談先を、1枚の文書にまとめて社員に配ります。IPAの調査でも、利用を管理するルールや基準の作成を課題に挙げる企業は少なくありません。同じ調査で、AIを導入・試験利用・検討している企業のうち、AIのポリシーも社内のガイドラインやルールも「どちらも定めていない」企業は16.7%でした(出典:IPA『DX動向2026』)。ルールのひな形と、学習させない設定の手順は 生成AIの情報漏洩対策 で紹介しています。
自社に合う生成AIツールを選ぶセルフ診断

ここまでの一覧比較をもとに、自社に合う生成AIツールを絞り込むためのセルフ診断をまとめました。困っている業務、扱う情報の重さ、ベンダーへの確認、自社向けの仕組みが要るかどうかの4つの順に見ていくと、候補を1〜2つに絞れます。
困っている業務から選ぶ
いちばん時間がかかっている業務を1つ選び、次の表で最初に試す種類と候補を確かめます。どの業務にも当てはまらない場合や、迷う場合は、汎用の生成AIから始めましょう。
| いちばん時間がかかっている業務 | 最初に試す種類 | 本記事の候補 |
|---|---|---|
| メールや社内文書の作成・要約 | 汎用の生成AI | ChatGPT、Claude、Gemini、Microsoft 365 Copilot |
| 長い資料や契約書を読む | 汎用の生成AI | Claude、ChatGPT |
| 市場や制度の調べもの | 調べもの | Perplexity |
| 会議の議事録 | 議事録 | Notta、Otolio、Notion AI |
| 提案書や説明資料の作成 | 資料作成 | Gamma、Canva |
| チラシ・SNSの画像や動画 | 画像・動画 | Canva、Adobe Firefly |
| 社内のよくある質問への回答 | 国内の法人向け生成AI、問い合わせ対応 | JAPAN AI CHAT、エクサベース AI、Helpfeel、PKSHA ChatAgent |
| 顧客からの問い合わせ対応 | 問い合わせ対応 | Zendesk、Helpfeel、PKSHA ChatAgent |
| 転記・通知・承認の流れ | 業務の自動化 | Zapier、Power Automate、Dify |
| 社内ツールやプログラムの開発 | 開発・コーディング | GitHub Copilot、Cursor、Claude Code |
扱う情報の重さから絞り込む
同じ業務でも、AIに入力する情報の重さによって、選ぶべきプランや確かめることが変わります。業務で入力しそうな情報のうち、いちばん重いものに合わせて条件を決めましょう。
| 入力する情報 | 例 | 選ぶときの条件 |
|---|---|---|
| 公開してよい情報だけ | Webに出ている情報、一般的な文章の下書き | 法人向けのプランが望ましい。試す段階なら無料の版でもよいが、会社として使ってよいツールを決めておく |
| 社内の資料 | 手順書、会議の記録、社内の報告書 | 法人向けのプランで、入力した情報が学習に使われない設定を確かめる。SSO や操作の記録があるものを選ぶ |
| 個人情報や取引先の機密 | 顧客の名簿、契約書、取引先から預かった資料 | 入力してよい範囲を社内で決める。データの保存場所・保存期間・アクセスの記録をベンダーに確かめる。国内での処理を求めるなら、国内のサーバーで処理するサービスも候補にする |
ベンダーに確かめる契約とセキュリティの質問リスト
候補を2〜3つに絞ったら、契約の前に次の質問をベンダーに確かめます。前の 試すときに確かめたい質問リスト とあわせて使うと、使い勝手と契約の両面で比べられます。答えは文書やメールで残しておきましょう。
| 確かめること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 保存場所 | 入力した情報や作った文書は、どの国・地域のサーバーに保存されますか |
| 削除 | 解約したとき、入力した情報や作った文書は、いつ、どのように削除されますか |
| 使うAIモデル | どの会社のAIモデルを使っていますか。そのモデルの提供会社に、入力した情報は渡りますか |
| セキュリティの資料 | 情報セキュリティの第三者認証や、セキュリティの説明資料はありますか |
| 障害のとき | サービスが止まったときの連絡の方法と、復旧の目安は契約に書かれていますか |
| 料金の改定 | 料金や利用の上限が変わるとき、いつ、どのように知らせてもらえますか |
| 契約の単位 | 最低の契約期間や最低の人数はありますか。途中で人数を減らせますか |
汎用ツールで足りるか、自社向けの仕組みが要るか
生成AIツールを比べていくと、「汎用のツールをそのまま使えばよいのか、自社の業務に合わせた仕組みを作るべきか」で迷うことがあります。目安は次のとおりです。
| 汎用の生成AIツールで足りることが多い | 自社向けの仕組みを考えたい |
|---|---|
| 文章の下書き・要約・調べものなど、1人で完結する作業が中心 | 社内の多くの資料をもとに、決まった形で答えさせたい |
| AIの結果を、人が読んで使えば済む | 結果を会計・販売管理・顧客管理などのシステムに入れたい |
| 使い方は人によって違ってよい | 複数の手順を、毎日決まった流れで回したい |
まずは汎用の生成AIツールで試し、足りない部分がはっきりしてから自社向けの仕組みを考えるのが、無駄の少ない順番です。自社向けの仕組みは、Dify のような開発基盤で自分たちで作るほか、外部の支援会社に頼む方法もあります。社内の資料を使って答えるチャットボットの作り方は 社内AIチャットボットの構築方法、支援会社の選び方は AI導入支援とは で解説しています。
企業の生成AIツールに関するよくある質問

Q. 最初に入れるなら、どの生成AIツールがおすすめですか?
Q. 生成AIツールの一覧は、どこを見て比べればよいですか?
Q. 無料版と法人向けのプランは何が違いますか?
Q. 無料の版を業務に使ってもよいですか?
Q. 入力した情報はAIの学習に使われますか?
Q. 複数の生成AIツールを入れたほうがよいですか?
Q. 法人向けの生成AIツールの費用はどのくらいですか?
Q. 導入にはどれくらいの期間がかかりますか?
Q. 生成AIツールの導入に補助金は使えますか?
Q. 社員が生成AIツールを使ってくれません。どうすればよいですか?
Q. ツールの選定や導入を外部に相談できますか?
まとめ

企業の生成AIツールを一覧で比較し、選ぶときと導入するときに押さえておきたい点を、6つにまとめます。
中小企業でのAI導入の進め方は 中小企業のAI導入ガイド、業種・業務別の活用の例は 中小企業のAI活用事例 もあわせてご覧ください。
