Claude Codeでできることを調べてみると、ターミナルやコマンドといった言葉が並び、非エンジニアには縁のない道具のように見えてしまう。営業や経理、人事の仕事に本当に使えるのか、会社のデータを扱っても大丈夫なのかもわからない。そんな悩みを持つ方は少なくありません。総務省の『令和8年版 情報通信白書』では、生成AIを使ったことがある人は58.8%まで増えた一方で、テキストを作る生成AIを使っていない人の38.8%が、その理由に「使い方がわからない」を挙げています(出典:総務省『令和8年版 情報通信白書』)。

そこで本記事では、非エンジニアがClaude Codeでできることと、業務で使う方法を、Anthropicの公式情報をもとにまとめました。できること・できないこと、任せてよい作業と人が確かめる作業の分け方、デスクトップアプリでの始め方、部門別にそのまま使える頼み方の例、社内で使うときの注意点とセキュリティ、料金プランと費用の試算まで、はじめて使う前に知っておきたいことを順に解説します。

この記事でわかること

  • 非エンジニアが任せられる作業
  • 業務別にそのまま使える頼み方
  • 安全な始め方と料金の目安
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Claude Codeとは?まず知りたい基本

Claude Codeとは?まず知りたい基本

Claude Codeは、Anthropicが提供するAIのツールです。名前に「Code」とあるとおり、もともとはプログラムを書く人のために作られましたが、仕組みを知ると、非エンジニアの事務や企画の仕事にも使えることがわかります。まずは、ふつうのチャット型のAIやほかのツールと何が違うのか、使うには何が必要なのかを押さえておきましょう。

パソコンの中のファイルを読んで、作業まで進めるAI

Anthropicの公式ドキュメントでは、Claude Codeは「ファイルを読み取り、編集し、コマンドを実行する」ツールと説明されています。チャットのように質問に答えるだけでなく、指定したフォルダの中のファイルを自分で開いて読み、新しいファイルを作ったり、書き換えたりするところまで進めてくれます。

たとえば「このフォルダの請求書のCSVを月ごとに集計して、結果を新しいファイルにまとめて」と頼むと、ファイルを読み、集計の手順を考え、結果のファイルを作るまでを続けて行います。答えをもらって自分で作業するのではなく、作業そのものを任せられるのがClaude Codeの特徴です。

出典:Claude Code 公式ドキュメント「概要」

チャット型のAIとの違い

ChatGPTやClaudeのチャットは、文章を貼り付けて質問し、返ってきた答えを自分でコピーして使う形が基本です。Claude Codeとの違いを表にまとめました。

比べる点 チャット型のAI Claude Code
扱う材料 画面に貼り付けた文章や、添付したファイル 指定したフォルダの中のファイル一式
できあがるもの 画面に表示される回答 フォルダの中に作られた、または直されたファイル
作業の進め方 1回ずつ質問して答えをもらう 手順を考えて、読み込み・作成・確認を続けて行う
向いている使い方 相談、アイデア出し、短い文章の作成 件数の多いファイルの処理、決まった手順のくり返し

Claudeのアプリ(旧Cowork)との使い分け

Claudeのデスクトップアプリには、会話のための「Chat」、ファイルやツールを使って長めの仕事を進める「Cowork」、ソフトウェア開発のための「Code」の3つのタブがあります。Claude Codeは、このうち「Code」のタブにあたります。

Anthropicは2026年9月16日に、CoworkとチャットをひとつのClaudeにまとめると発表し、ProとMaxのプランから順に切り替えを進めています。TeamとFreeのプランには、そのあとに広げる予定とされています。レポートや資料づくりのように、ファイルを見ながら仕事を任せたい場面は、Claude Codeを使わなくてもClaudeのアプリで頼めるようになってきました。どちらを使うかは、次の表を目安にしてください。

やりたいこと 向いているもの
レポート・スライド・文書を作ってもらいたい Claudeのアプリ(旧Cowork)
メールやカレンダーなど、つないだツールの情報をまとめたい Claudeのアプリ(旧Cowork)
パソコンの中の大量のファイルを整理・加工したい Claude Code
集計や変換の手順を、くり返し使える形で残したい Claude Code
業務で使う小さな道具(入力フォームや集計表など)を作りたい Claude Code

出典:Claude Code 公式ドキュメント「デスクトップアプリを始める」、Anthropic「Claude Cowork and chat are now one Claude」

ChatGPTやCursorとは何が違うのか

AIのツールを比べ始めると、ChatGPTのようなチャット、Cursorのようなプログラムを書くための編集ソフト、そしてClaude Codeが同じ並びで出てきて迷いがちです。非エンジニアの立場から、それぞれの向き不向きを整理しました。

ツールの種類 主な使い方 非エンジニアから見た向き不向き
ChatGPT・Claudeなどのチャット 画面で質問し、返ってきた回答を自分で使う 相談や短い文章づくりに向く。ファイルを何十件も処理する作業は手作業が残る
Claudeのアプリ(旧Cowork) ファイルやつないだツールを使い、資料づくりなどを任せる レポートやスライドを仕上げたい人に向く
Cursorなどのプログラム用の編集ソフト プログラムを書く画面の中で、AIが書き方を手伝う 画面がプログラムを書く人向けで、覚えることが多い
Claude Code 指定したフォルダのファイルを読み書きし、作業を最後まで進める 大量のファイル処理や決まった手順のくり返しに向く。デスクトップアプリならターミナルも不要

相談相手がほしいならチャット、資料を仕上げたいならClaudeのアプリ、パソコンの中のファイルを使った作業を丸ごと任せたいならClaude Code、と考えると選びやすくなります。

使える場所は5つ

Claude Codeは、次の5つの場所で使えます。どこから使っても中身は同じClaude Codeで、作業のルールを書いたファイル(CLAUDE.md)や設定も共通で使えます。

使う場所 特徴 向いている人
デスクトップアプリ 画面を見ながらクリックで操作できる。ターミナルは不要 はじめて使う非エンジニアの方
ターミナル 文字だけの画面でコマンドを入力して使う。できることが最も多い 操作に慣れてきた方
Web(claude.ai/code) ブラウザから使い、クラウドの上で作業が進む。パソコンを閉じても続く。GitHubにファイルを置いてつなぐ必要がある GitHubを使っているチーム
VS Code・JetBrainsなど プログラムを書くための編集ソフトの中で使う エンジニアの方
スマホのClaudeアプリ 外出先から、自分のパソコンで動いているClaude Codeに様子を聞いたり、指示を出したりできる 席を外すことが多い方

はじめての方には、デスクトップアプリをおすすめします。公式ドキュメントでも、ターミナルを使いたくない場合はデスクトップアプリを使えばよいと案内されています。

スマホのClaudeアプリは、Claude Code自体を動かすものではなく、パソコンで動いているセッションの様子を見たり、続きを頼んだりするための窓口です。時間のかかる集計を頼んで席を立ち、移動中に結果を確かめる、といった使い方ができます(出典:Claude Code 公式ドキュメント「モバイル」「Remote Control」)。

使い始めるのに必要なプランとパソコン

Claude Codeを使うには、Anthropicのアカウントと有料のプランが必要です。パソコンの条件もあわせて確かめておきましょう。公式ドキュメントに書かれている条件は次のとおりです。

必要なもの 条件
プラン Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれか。無料のプランでは使えない
OS macOS 13.0以上、またはWindows 10(バージョン1809)以上
メモリ 4GB以上
ネットワーク インターネットへの接続が必要
使う場所 Anthropicがサービスを提供している国・地域

会社のパソコンで使う場合は、ソフトを入れてよいかを情報システムの担当者に先に確かめておくと、あとで止められずに済みます(出典:Claude Code 公式ドキュメント「高度なセットアップ」)。

非エンジニアでもClaude Codeを使える3つの理由

非エンジニアでもClaude Codeを使える3つの理由

Claude Codeは開発者向けの道具として始まりましたが、今では公式ドキュメントにも「ターミナルを使ったことがなくてもClaude Codeを使える」と書かれています。非エンジニアでも使える理由は、大きく3つあります。あわせて、知識なしでどこまで進められるかと、公的なデータで見た背景も確かめておきましょう。

日本語で頼めて、プログラムを書かなくてよい

Claude Codeへの指示は、ふだんの言葉で書けば伝わります。「この資料を読んで要点を3つにまとめて」のように頼めば、プログラムが必要なときはClaude Code自身が書いて動かします。公式のガイドでも、コードの書き方を知る必要はなく、必要なことを説明すればClaudeがコードを書くと案内されています(出典:Claude Code 公式ドキュメント「新規ユーザー向けターミナルガイド」)。

ファイルを変える前に確認してもらえる

Claude Codeには、どこまで確認なしで進めてよいかを決める「権限モード」があります。確認を多くするモードにしておけば、ファイルを書き換える前やコマンドを動かす前に、何をするのかを見せて許可を求めてきます。内容を見て、よければ承認し、違えば止められます。

わからないことはClaude Code自身に聞ける

エラーが出たときや、画面の意味がわからないときは、そのままClaude Codeに「このエラーはどういう意味?どうすればいい?」と聞けます。使い方の相談相手が、道具そのものの中にいるのは大きな安心材料です。

プログラミングの知識なしで進められる範囲

とはいえ、知識がなくても何でも任せられるわけではありません。自分だけで進めやすい作業と、詳しい人に相談してから進めたい作業を分けておくと、安心して使い始められます。

知識なしで進めやすい作業 詳しい人に相談してから進めたい作業
手元のファイルの整理や名前の変更 会計や顧客管理など、社内のシステムとつなぐ作業
CSVの集計や、表の形をそろえる作業 社外に公開するWebサイトやアプリづくり
文書・メール・報告書の下書き 顧客の個人情報を扱う自動化
自分のパソコンで開くだけの簡単なWebページの試作 毎日決まった時間に動かし、長く保守していく仕組み

右の列の作業も、Claude Codeで作ること自体はできます。ただ、うまく動かなくなったときに直せる人がいないと、業務が止まってしまいます。最初は左の列から始め、右の列は社内のIT担当者や外部の専門家と組んで進めるのが安全です。

業務でのAI利用は広がり、壁は「使い方」

総務省の『令和8年版 情報通信白書』から、個人と企業のAI利用の数字を抜き出しました。AIを業務に使う企業は大きく増えています。

調査の項目(日本) 結果
生成AIを使ったことがある個人(2025年度) 58.8%(前年度は26.7%)
テキストを作る生成AIを使わない理由「使い方がわからない」 38.8%
生成AIを活用する方針を定めている企業 68.9%(前年度は49.7%)
何らかの業務で生成AIを使っている企業(活用方針を「わからない」と答えた人を除く) 86.4%
「議事録・メール作成補助」で活用している企業 約7割

出典:総務省『令和8年版 情報通信白書』(個人の利用経験・利用しない理由・企業の活用方針・企業の業務利用)

「使い方がわからない」と答えた割合は、調べた4か国(日本・米国・ドイツ・中国)の中で日本が最も高い結果でした。道具が難しいのではなく、何をどう頼めばよいかが見えていないことが、最初の壁になっています。本記事の後半では、部門ごとにそのまま使える頼み方の例を紹介します。

Claude Codeでできること・できないこと

Claude Codeでできること・できないこと

非エンジニアがClaude Codeで業務効率化や自動化に取り組むとき、効果が出やすいのは「件数が多い」「手順が決まっている」「くり返し発生する」作業です。できることを7つに分けて紹介し、そのあとで任せないほうがよいことと、任せてよい作業の分け方を整理します。

ファイルの整理と名前の変更

フォルダにたまった資料を、日付や取引先ごとのフォルダに分けたり、決まったルールで名前をそろえたりする作業です。公式のガイドでも、デスクトップのスクリーンショットを中身に合わせて名前を変える例が載っています。何百件あっても、ルールを伝えれば一度に片づけられます。

ExcelやCSVの集計・整形・突き合わせ

売上や経費のCSVを部署別・月別に集計する、形のばらばらな表を1つの形にそろえる、2つの一覧を突き合わせて差があるところを抜き出す、といった作業です。関数やマクロを組まなくても、やりたいことを言葉で伝えれば進めてくれます。日付の書き方をそろえる、条件に合う行だけを抜き出す、集計の結果をグラフにする、といった加工もまとめて頼めます。

文書・資料・メールの下書き

議事録のメモから報告書の下書きを作る、過去の提案書を読み込んで新しい提案の骨組みを作る、問い合わせへの返信の案を作る、といった使い方です。フォルダの中の過去の資料を読み込めるので、自社の言い回しに合わせた下書きにしやすくなります。長い資料を読み込ませて、要点を短くまとめてもらうこともできます。

調べものと情報の整理

Web上の公開情報を調べて一覧にまとめる、複数の資料から必要な数字だけを抜き出して表にする、といった作業です。調べた内容は、出典のURLといっしょにファイルに残してもらうと、あとから確かめやすくなります。

くり返し作業の自動化と、小さな道具づくり

毎月同じ手順で行う集計を自動化して、ボタン1つで動く仕組みにしてもらったり、入力を楽にする簡単な画面を作ってもらったりすることもできます。デスクトップアプリには、決まった時間に作業を自動で動かす「スケジュール済みタスク」の機能もあります。

ただし、社内の基幹システムとつなぐような本格的な仕組みづくりは、非エンジニアだけで進めると保守が難しくなります。その場合は Claude Codeの構築代行 のように、作る部分を外部に任せる方法もあります。

ブラウザでの入力・転記の自動化

手元のファイルの作業だけでなく、ブラウザでの操作も任せられます。Claude Codeは、Chrome(またはEdge)の拡張機能とつなぐと、新しいタブを開いて画面を操作できるようになります。ログインしている状態をそのまま使えるため、すでにサインインしている社内のシステムやGoogleドキュメントの画面でも、そのまま作業を進められます。

公式ドキュメントでは、フォームへの入力の自動化、Webページからの情報の抜き出し、複数のサイトをまたぐ手順の自動化、ページへのファイルの添付などが例として挙げられています。CSVにまとめた内容を業務システムの画面に1件ずつ入力していく、といった転記の作業は、この使い方が向いています。

ただし、この機能を使えるのはターミナルかVS Codeから使う場合で、デスクトップアプリからは使えません。画面の操作はその場のChromeの画面で実際に行われるので、動いている間は目を離さず、ログインの画面や画像認証が出たら自分で対応します。ブラウザの操作は、手元のファイルの作業に慣れてから、本番ではない画面で試すのが順番です(出典:Claude Code 公式ドキュメント「ChromeでClaude Codeを使用する」)。

簡単な画面やWebページの試作

「こんな画面があれば楽なのに」という思いつきを、その場で形にできるのもClaude Codeの面白いところです。公式のガイドでも、最初に試す例として「hello worldと表示する簡単なWebページを作って」という頼み方が載っています。できあがったHTMLのファイルをダブルクリックすれば、ブラウザでそのまま開けます。

業務では、社内の申し込みを受ける入力フォームの試作、イベントの告知ページの下書き、集計の結果をグラフで見せる確認用のページなどに使えます。言葉で説明しにくい要望も、試作を見せればIT担当者や外部の会社に伝えやすくなります。ただし、社外に公開するページは、表示の崩れや情報の扱いを担当部署と確かめてからにしましょう。

できないこと・任せないほうがよいこと

一方で、Claude Codeに任せないほうがよいこともあります。代表的なものを表にまとめました。

任せないほうがよいこと 理由
契約・法務・税務・医療などの最終判断 AIの答えには誤りが混ざることがあり、責任は使う人と会社にある
人事評価や採用の合否の決定 判断の理由を人が説明できる必要がある
確認なしでの社外への送信や公開 誤った内容がそのまま外に出てしまう
元に戻せない大事なファイルの直接の書き換え 失敗したときに復旧できない
手順が毎回変わる、答えが1つに決まらない仕事 何をもって完成とするかを伝えにくく、効果が出にくい

下書きや下準備はAIに任せ、判断と最終確認は人が持つ、という分け方が基本になります。

任せてよい作業と、人が確かめる作業の判定表

実際の仕事は、1つの作業の中に「任せてよい部分」と「人が確かめる部分」が混ざっています。よくある作業ごとに、どこまでを任せ、どこを人が見るかを表にしました。

作業 Claude Codeに任せてよい範囲 人が確かめること
ファイルの名前の変更・仕分け 変更前後の一覧づくりから、実際の変更まで 一覧を見て、件数と名前の付け方が合っているか
CSVの集計・突き合わせ 集計と、結果のファイルづくり 合計や件数が元のデータと合っているか
文書・メールの下書き 骨組みと文面の案づくり 事実・数字・宛先・言い回しが正しいか
調べもの 公開情報の収集と一覧づくり 出典のURLを開き、書かれている内容と合っているか
簡単な画面・Webページ 試作まで 社内で使ってよいか、社外に出してよいか
契約・人事・お金にかかわる判断 材料の整理と、論点の書き出しまで 判断そのもの

作業はClaude Codeに任せても、できあがりを確かめる役目は人に残すと決めておけば、どこまで頼むかで迷わなくなります。

向いている業務かを見分けるセルフチェック

自分の業務がClaude Codeに向いているかは、次の5つの問いで確かめられます。「はい」が3つ以上あれば、最初に試す業務の候補になります。

問い 「はい」なら
週に1回以上、同じ手順でくり返している 一度頼み方を決めれば、何度も使い回せる
材料がファイル(CSV・文書・PDFなど)になっている そのまま読み込ませられる
完成の形を言葉や見本で示せる 思いどおりの結果になりやすい
できあがったものが正しいかを自分で確かめられる 誤りに気づける
顧客の個人情報や社外秘の情報を含まない(または伏せられる) 情報の扱いで迷わずに始められる

非エンジニアのClaude Codeの始め方

非エンジニアのClaude Codeの始め方

ここでは、非エンジニアの方でもターミナルを使わずに始められる、デスクトップアプリでの手順を紹介します。パソコンはmacOS 13.0以上、またはWindows 10(バージョン1809)以上が必要です。

デスクトップアプリで始める6ステップ

01

有料のプランに申し込む

Claude Codeを使うには、Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれかのプランが必要です。無料のプランでは使えません。個人で試すならProから始め、会社で使うならTeamを検討します。

02

デスクトップアプリを入れて、サインインする

公式サイトからClaudeのデスクトップアプリをダウンロードして入れ、Anthropicのアカウントでサインインします。アプリにはClaude Codeが含まれているため、Node.jsなどのほかのソフトを別に入れる必要はありません。

03

作業用のフォルダを作る

デスクトップなどに作業専用のフォルダを1つ作り、試したいファイルのコピーを入れます。元のファイルは入れず、コピーで試すのが安全です。

04

Codeのタブでフォルダを選ぶ

アプリのサイドバーの上にある「Code」のタブを開き、「Local」を選んでから、作ったフォルダを指定します。入力欄の下にある権限モードを「Manual」にしておくと、ファイルを変える前に毎回確認を求めてくれます。

05

日本語で頼み、内容を確かめて承認する

やりたいことを日本語で入力して送ります。Claude Codeが変更の内容を見せてきたら、確かめてから承認します。違うと思ったら、止めて頼み直せます。

06

うまくいった頼み方を残す

思いどおりの結果になった頼み方は、作業のルールを書いておくファイル(CLAUDE.md)に残します。次からは短い指示でも同じ品質で動いてくれます。

出典:Claude Code 公式ドキュメント「デスクトップアプリを始める」、「高度なセットアップ」

ターミナルで使う場合

慣れてきてターミナルでも使いたくなったら、公式の「新規ユーザー向けターミナルガイド」の手順が参考になります。Macでは「ターミナル」、Windowsでは「PowerShell」を開き、公式ドキュメントに書かれているインストール用の1行を貼り付けて実行します。終わったら claude と入力して起動し、ブラウザでサインインすれば使い始められます。

ターミナルでは画面をクリックできないため、矢印キーで選びます。作業を止めたいときは Esc キー、使えるコマンドを見たいときは /help と入力します。詳しい手順は 新規ユーザー向けターミナルガイド で確かめてください。

最初の30分で試したい3つのこと

使い始めたら、まずは失敗しても困らない作業で、Claude Codeの動き方をつかみましょう。

試すこと 頼み方の例
フォルダの中身を説明してもらう このフォルダに何のファイルがあるか、種類ごとに一覧にして説明してください
ファイルの名前をそろえる このフォルダのPDFの名前を「日付_取引先名_書類の種類」の形にそろえたいです。変更前と変更後の一覧を先に見せてください
CSVを集計する sales.csvを月別・担当者別に集計して、結果をsummary.csvとして保存してください

最初は「先に一覧を見せて」と頼み、確かめてから実行してもらう流れに慣れておくと安心です。

業務のファイルを扱う前のセルフチェック

練習用のファイルで動き方がつかめたら、いよいよ業務のファイルです。その前に、権限・データ・確認する人の3つの点を確かめておきましょう。「いいえ」が1つでもあれば、右の列の対応を済ませてから進めます。

確かめる点 問い 「いいえ」のときの対応
権限 会社の業務で使ってよいと、上司や情報システムの担当者の許可を得ているか 使い始める前に相談し、使うプランも決める
権限 作業用のフォルダを決め、そこだけを指定しているか 新しいフォルダを作り、必要なファイルのコピーだけを入れる
権限 権限モードをManualかPlanにしているか 入力欄の下のモードの切り替えで変える
データ 個人情報・パスワード・社外秘の情報が入っていないか 名前などを伏せるか、そのファイルを外す
データ 元のファイルの控えを、別の場所に取ってあるか 作業の前にコピーを取る
確認する人 できあがりを誰が確かめるかが決まっているか 自分か上司など、確かめる人を決める
確認する人 何を見れば正しいと言えるかが決まっているか 合計・件数など、確かめる点を先に書き出す

Claude Codeを使いこなす5つのコツ

Claude Codeを使いこなす5つのコツ

同じClaude Codeでも、頼み方と準備のしかたで結果は大きく変わります。非エンジニアの方が押さえておきたいコツを5つ紹介します。

頼むときは4つの要素を書く

思いどおりの結果にならない原因の多くは、指示のあいまいさです。次の4つを書くだけで、やり直しが大きく減ります。

要素 書くこと 例
目的 何のための作業か 来週の営業会議で使う、先月の受注の報告のため
材料 どのファイルを使うか フォルダの「受注一覧_9月.csv」
できあがりの形 どんな形で、どこに保存するか 担当者別の件数と金額の表を、報告用.mdとして保存
確認してほしいこと 守ってほしい点、見てほしい点 金額の合計が元のファイルと合っているかを最後に確かめる

目的・材料・できあがりの形・確認してほしいことの4つを書くのが、頼み方の基本です。

先に計画を出してもらってから進める

権限モードの「Plan」を使うと、Claude Codeはファイルを変えずに、どう進めるかの計画だけを出してくれます。件数の多い作業や、はじめて頼む作業では、まず計画を見て、よければ実行してもらう流れにすると失敗を防げます。

CLAUDE.mdに仕事のルールを書いておく

CLAUDE.mdは、Claude Codeが作業を始めるたびに読み込むルールのファイルです。作業用のフォルダに置いておくと、毎回同じ説明をしなくて済みます。/init と入力すれば、最初のCLAUDE.mdを作ってもらうこともできます。非エンジニアの方なら、次のような項目を書いておくと便利です。

書いておく項目 例
自分の仕事と、このフォルダの目的 経理担当。このフォルダは月次の締めの作業用
ファイルの置き場所 元のデータは「元データ」、作ったものは「出力」に保存する
文書の書き方 です・ます調。金額は3けたごとにカンマを付ける
してはいけないこと 「元データ」のファイルは書き換えない。削除する前に必ず確認する

公式ドキュメントでは、CLAUDE.mdは1つのファイルあたり200行以下を目安にするよう案内されています。また、「きれいに整える」より「金額は3けたごとにカンマを付ける」のように、確かめられるほど具体的に書いたほうが守られやすくなります。長くしすぎず、よく使うルールにしぼって書きましょう(出典:Claude Code 公式ドキュメント「Claude があなたのプロジェクトを記憶する方法」)。

よく使う頼み方はスキルにして呼び出す

毎週の報告づくりのように、決まった手順の作業は「スキル」として登録しておけます。手順ごと呼び出せるので、くり返し作業の自動化の第一歩になります。スキルは、必要なときに / から呼び出せる、くり返し使える指示のまとまりです。手順書をClaude Code用に書いておくようなもので、チームで同じ手順を共有するのにも役立ちます。

ほかのツールとつなぐのは慣れてから

Claude Codeは、コネクタ(MCP)と呼ばれる仕組みで、GitHubやSlackなど外部のツールとつなぐこともできます。便利な一方で、Claude Codeが触れられる範囲も広がります。最初は手元のフォルダの作業で慣れ、つなぐ場合は会社のルールや管理者の許可を確かめてからにしましょう。

部門別の使い方と、そのまま使える頼み方の例

部門別の使い方と、そのまま使える頼み方の例

ここからは、非エンジニアの方が部門ごとにClaude Codeで効率化・自動化しやすい業務と、そのまま使える頼み方の例を紹介します。ファイル名やフォルダ名は、自分の環境に合わせて書き換えてください。顧客の名前や個人情報を含むファイルを使うときは、次の章の注意点を先に確かめてください。

営業|商談の準備と、商談後の整理

営業では、商談の前の下調べと、商談のあとの議事録・提案書づくりに時間がかかりがちです。過去の提案書をフォルダに入れておくと、自社の型に合わせた下書きを作ってもらえます。

やりたいこと 頼み方の例
商談の下調べ 〇〇株式会社の公式サイトとプレスリリースを調べ、事業の内容・最近の動き・当社の商品と関係がありそうな点を1枚にまとめてください。出典のURLも付けてください
議事録から提案書の下書き 「議事録」フォルダの最新のメモを読み、「過去の提案書」フォルダの形式に合わせて提案書の骨組みを作ってください。お客様の課題と、当社が提案する内容を分けて書いてください
お礼のメールの案 今日の商談メモをもとに、お礼と次回の日程調整のメールの案を2通り作ってください。送る前に私が確認します

経理|集計と突き合わせの下準備

経理では、表のデータの集計や、2つの一覧の突き合わせに向いています。会計の判断そのものは人が行い、Claude Codeには差のあるところを見つける下準備を任せます。

やりたいこと 頼み方の例
経費の集計 経費一覧.csvを部署別・勘定科目別に集計し、前月と比べて2割以上増えた項目に印を付けてください
入金の突き合わせ 請求一覧.csvと入金明細.csvを、取引先名と金額で突き合わせてください。一致しないものだけを別のファイルに書き出し、理由の候補も書いてください
いつもと違う数字の確認 今月の仕訳のCSVを見て、金額や取引先がいつもと違う行を一覧にしてください。判断は私がするので、気になる理由だけ書いてください

人事・総務|文書づくりと定型の対応

人事・総務では、求人票や社内規程の下書き、社内からの問い合わせへの回答の準備に使えます。規程を変えるときは、変わった点の一覧を作ってもらうと確認が楽になります。

やりたいこと 頼み方の例
求人票の下書き 「求人票」フォルダの過去の求人票の形式に合わせて、経理スタッフの求人票の下書きを作ってください。仕事の内容・必要な経験・歓迎する経験を分けてください
規程の変更点の整理 就業規則_旧.docxと就業規則_新.docxを比べ、変わった条文と変わった内容を表にしてください
社内FAQの作成 「問い合わせ」フォルダのメモから、よくある質問を10個選び、社内規程に沿った回答の案を作ってください。規程に書かれていないものは「確認が必要」と書いてください

マーケティング|調べものと、発信の下ごしらえ

マーケティングでは、競合や市場の調べもの、記事やSNSの投稿の下書きに使えます。数字や事実を使うときは、出典を付けてもらい、自分で確かめるようにしましょう。

やりたいこと 頼み方の例
競合の整理 次の3社の公式サイトを調べ、商品・料金・打ち出している強みを表にまとめてください。公式サイトに書かれていないことは空欄にしてください
記事の構成案 「〇〇の選び方」というテーマで、読者が知りたいことを並べた記事の構成案を作ってください。見出しごとに書く内容を2〜3行で添えてください
SNSの投稿の下書き 今月のお知らせ.mdをもとに、SNSの投稿文を1か月分下書きしてください。1本は140字以内で、同じ言い回しが続かないようにしてください

管理職|報告の集約と、面談の準備

管理職の方は、メンバーからの報告をまとめる作業や、1on1の準備に時間を取られがちです。報告のファイルを1つのフォルダに集めておけば、まとめる作業を任せられます。

やりたいこと 頼み方の例
週次の報告のまとめ 「週報」フォルダの今週分を読み、チーム全体の進み具合・困っていること・来週の予定を1枚にまとめてください
1on1の準備 Aさんのこの3か月の週報を読み、よくできている点と、話を聞いておきたい点を3つずつ挙げてください
会議の資料の下準備 来週の部会で使う資料の骨組みを作ってください。先月の数字は「実績」フォルダのファイルを使ってください

カスタマーサポート|問い合わせ対応の下準備

カスタマーサポートでは、たまった問い合わせの記録を分類したり、回答のひな形を整えたりする作業に向いています。お客様の名前やメールアドレスは、伏せるか記号に置き換えてから読み込ませましょう。

やりたいこと 頼み方の例
問い合わせの分類 問い合わせ記録_9月.csvの内容を読み、「料金」「使い方」「不具合」「解約」「その他」に分けて件数を数えてください。どれにも当てはまらないものは別に一覧にしてください
回答のひな形づくり 「回答例」フォルダの過去の返信を読み、よくある質問ごとに回答のひな形を作ってください。お客様ごとに書き換える部分は【】で示してください
FAQの見直し 今のFAQ.mdと先月の問い合わせ記録を比べ、FAQに載っていないのに多い質問を5つ挙げ、追加する文案を作ってください。最終的な文面は私が確認します

どの部門でも、頼み方の最後に「確認は私がします」と添え、送信や公開の手前で止めてもらうのが安全です。

部署を問わず使える頼み方

どの部署でも使える、頼み方の型も覚えておくと便利です。上の例の終わりに付け足して使えます。

ねらい 付け足す一文
先に進め方を見る 作業を始める前に、進め方を箇条書きで見せてください
元のファイルを守る 元のファイルは変えずに、新しいファイルに保存してください
比べて選ぶ 3つの案を出して、それぞれのよい点と気になる点を書いてください
わかりやすくする ITに詳しくない人にもわかる言葉で説明してください
誤りを防ぐ 最後に、元のデータと合っているかを確かめて、確かめた方法も書いてください

社内で使うときの注意点とセキュリティ

社内で使うときの注意点とセキュリティ

総務省の『令和8年版 情報通信白書』では、企業が生成AIについて最も心配しているリスクは「社内情報の漏洩などのセキュリティリスク」で、次いで「出力結果の精度」でした。一方で、全社的な指針やガイドラインを整えている日本企業は41.1%にとどまります(出典:総務省『令和8年版 情報通信白書』)。非エンジニアの方がClaude Codeを会社で使う前に、次の点を決めておきましょう。

入力してよい情報を先に決める

Claude Codeは手元のパソコンで動きますが、頼んだ内容や読み込んだファイルの中身は、AIが処理するためにインターネットを通じて送られます。公式ドキュメントによると、送られるデータは通信の途中で暗号化されます。それでも、どの情報なら扱ってよいかは、先に社内で決めておきましょう。

情報の種類 扱い方の例
公開済みの情報、社内の一般的な資料 扱ってよい
社外秘の資料(売上・計画など) 法人向けのプランで、決めた担当者だけが扱う
顧客や社員の個人情報 名前などを伏せるか、記号に置き換えてから扱う
パスワード・カード番号・マイナンバーなど 扱わない。作業用のフォルダにも置かない

プランによって、データの扱いが違う

公式ドキュメントによると、個人向けのプラン(Free・Pro・Max)では、データをモデルの改善に使ってよいかを利用者が選べます。この設定がオンになっていると、Claude Codeでのやりとりも新しいモデルの学習に使われます。一方、法人向けのTeam・Enterpriseのプランでは、利用者が自ら提供を選ばない限り、Claude Codeに送ったコードや指示は学習に使われません。

データを残しておく期間も違います。個人向けのプランでは、学習への利用を許可すると5年、許可しないと30日です。法人向けのプランは、標準で30日とされています。

会社の業務で使うなら、学習に使われない法人向けのプランを選ぶのが基本です。個人のプランで試す場合は、Claudeの設定画面にあるプライバシーの設定を確かめ、社外秘の情報は扱わないようにしましょう(出典:Claude Code 公式ドキュメント「データ使用」)。

作業用のフォルダをしぼり、元のファイルはコピーで扱う

Claude Codeは、指定したフォルダの中のファイルを読み書きします。デスクトップ全体や共有ドライブ全体のような広い場所を指定すると、関係のないファイルまで読まれたり、変えられたりするおそれがあります。作業ごとにフォルダを分け、必要なファイルのコピーだけを入れるようにしましょう。

確認なしで進む設定は、慣れてから使う

権限モードは、Claude Codeがどこまで確認なしで作業してよいかを決める設定です。公式ドキュメントでは、Claude Codeのバージョン2.1.283以降、ターミナルとVS Codeで使う場合は、最初から「Auto」で始まると書かれています。Autoでは、別のAIがリスクのある操作を止めながら、確認を求めずに作業を進めます。デスクトップアプリでは、入力欄の下のモードの切り替えで選べます。

モード 動き方 向いている場面
Manual ファイルを変えたりコマンドを動かしたりする前に、毎回確認を求める 使い始め、大事なファイルを扱うとき
Plan ファイルを変えずに、進め方の計画だけを出す 大きな作業の前
Accept edits ファイルの編集は確認なしで進める やりとりを重ねて仕上げるとき
Auto 別のAIがリスクのある操作を止めながら、確認なしで進める 慣れてから、長い作業を任せるとき

非エンジニアの方は、使い始めのうちはManualに切り替えて、1つずつ確認しながら進めるのがおすすめです(出典:Claude Code 公式ドキュメント「権限モードを選択する」)。

元に戻せる範囲を知っておく

Claude Codeには、Claude Codeが編集したファイルを前の状態に戻す「巻き戻し」の機能があります。ただし公式ドキュメントでは、コマンドで行った変更は戻せないことや、長く残すための記録の代わりにはならないことも書かれています。大事なファイルは、作業の前に別の場所へ控えを取っておきましょう。変更の履歴をきちんと残したい場合は、公式ドキュメントでもGitのような履歴を管理する仕組みを使うよう案内されています(出典:Claude Code 公式ドキュメント「チェックポイント」)。

結果は必ず人が確かめる

AIの答えには、事実と違う内容がもっともらしく混ざることがあります。数字は元のデータと合っているか、事実は出典で確かめられるか、他人の文章や画像をそのまま使っていないかを、人が確かめてから使いましょう。社外に出す文書や、お金にかかわる作業ではとくに大切です。

コードが読めなくても、結果を確かめる方法

Claude Codeが裏で書いたプログラムを読めなくても、できあがったものが正しいかは確かめられます。プログラムではなく、結果のほうを見るのがポイントです。

確かめ方 やること
件数を比べる 元のファイルと結果の、行の数やファイルの数が合っているかを見る
合計を比べる 金額の合計を、1か所だけでも元のデータや会計ソフトの数字と比べる
抜き取って見る 結果から3〜5件を選び、元のデータと1件ずつ見比べる
説明してもらう 「何をどう処理したかを、ITに詳しくない人にもわかる言葉で説明して」と頼む
変更の前後を見る デスクトップアプリでは、ファイルの変更の前後を並べて見られる画面で、変わった行を確かめる
別の人にも見てもらう 社外に出すものや、お金にかかわるものは、作った人とは別の人が確かめる

社内のルールは公的なガイドラインを参考にする

社内でAIの使い方のルールを作るときは、総務省と経済産業省がまとめた AI事業者ガイドライン が参考になります。AIを業務で使う企業が気をつけたい点が整理されているので、自社のルールの抜けを確かめるのに役立ちます。

非エンジニアがつまずきやすい6つの失敗

非エンジニアがつまずきやすい6つの失敗

はじめてClaude Codeを使う非エンジニアの方がつまずきやすいパターンと、その避け方をまとめました。どれも、少しの準備で防げるものばかりです。

指示があいまいで、思っていない結果になる

「いい感じにまとめて」のような指示では、Claude Codeは自分で判断して進めるため、思っていた形と違う結果になりがちです。前の章で紹介した4つの要素(目的・材料・できあがりの形・確認してほしいこと)を書くようにしましょう。

いきなり大きな作業を任せる

最初から「月次の締めを全部やって」のように大きな作業を任せると、どこで間違えたのかがわからなくなります。1つの集計、1つの文書のように、確かめられる大きさに分けて頼みましょう。小さく分けて頼むほうが、結果として早く仕上がります。

元のファイルを直接書き換えてしまう

元のファイルが入ったフォルダで作業すると、うっかり上書きされて元に戻せなくなることがあります。作業用のフォルダにコピーを入れる、CLAUDE.mdに「元のファイルは書き換えない」と書いておく、の2つで防げます。

結果を確かめずにそのまま使う

Claude Codeの作業はすばやく、見た目も整っているため、つい確かめずに使ってしまいがちです。合計の数字を1か所だけでも元のデータと比べる、固有名詞を確かめる、といった確認の手順を決めておきましょう。

個人の使い方が、社内に知られないまま広がる

便利だからと、会社の許可を取らずに個人のアカウントで業務のファイルを扱うと、情報の管理がわからなくなります。使い始める前に上司や情報システムの担当者に相談し、うまくいった頼み方やスキルはチームで共有するようにしましょう。

エラーの表示で、手が止まってしまう

英語のエラーが出ると、自分で直そうとして手が止まりがちです。非エンジニアの方は、エラーを自分で読み解く必要はありません。表示された文をそのまま貼り付けて、「このエラーの意味と、私がすることを日本語で教えて」と頼めば十分です。よくある表示と対処は次のとおりです。

よくある場面 対処
デスクトップアプリでCodeのタブを開くと、プランの変更を勧められる 無料のプランでは使えないため、有料のプランに申し込む
Codeのタブで、サインインし直すよう表示される サインインを済ませてから、アプリを開き直す
ターミナルで claude と打つと「command not found」や「認識されません」と出る インストールの場所が登録されていない状態。公式のターミナルガイドの手順で直し、ターミナルを開き直す
作業の途中でエラーが出て止まった エラーの文をそのまま貼り、原因と直し方を説明してもらってから進める

出典:Claude Code 公式ドキュメント「デスクトップアプリを始める」、「新規ユーザー向けターミナルガイド」

Claude Codeの料金プランと費用の目安

Claude Codeの料金プランと費用の目安

Claude Codeは、Claudeのすべての有料プランに含まれていて、チャットなどほかの機能と同じ利用枠を使います。料金は、Anthropicの公式の料金ページに載っている米ドル建ての金額で、税金は含まれていません(2026年10月24日時点。出典:Claude 料金ページ)。

個人向けのプラン

プラン 料金(1か月あたり) 向いている人
Free 0ドル チャットを試したい人(Claude Codeは使えない)
Pro 年払いで17ドル(一括200ドル)、月払いで20ドル まず試したい人、ときどき使う人
Max 100ドルから(Proの5倍か20倍かを選ぶ。選ぶ段階により変わる) 毎日長い時間、一日中使う人

料金ページにはMaxの開始価格だけが示されており、5倍と20倍それぞれの金額は申し込みの画面で確かめる形になっています。申し込む前に、選ぶ段階の金額を料金ページで確かめてください。

法人向けのプラン

プラン 料金(1人・1か月あたり) 主な特徴
Team スタンダード 年払いで20ドル、月払いで25ドル 2〜150名向け。Claude Codeを含む。まとめての請求と管理、SSO。データは初期設定で学習に使われない
Team プレミアム 年払いで100ドル、月払いで125ドル スタンダードの5倍の利用量。よく使う人向け
Enterprise 20ドル+使った量に応じた料金(年払い・最低20シート) 大企業向け。監査ログ、権限の細かな管理、データの保存期間の管理など

Teamのプランでは、1つのチームの中でスタンダードとプレミアムを組み合わせられます。よく使う人だけをプレミアムにすると、費用を抑えやすくなります。

利用量の上限とプラン選びの目安

どのプランにも利用量の上限があり、5時間ごとに戻る枠と、有料プランでは週ごとの枠があります。Web・デスクトップ・スマホ・Claude Codeの利用は、すべて同じ枠から使われます。上限に達したら、枠が戻るのを待つか、上のプランに変えるか、有料プランでは追加の利用分を使って続けられます。

まずはProで1〜2か月試し、足りなくなってからMaxやTeamを検討するのがむだのない順番です。会社で複数の人が使うことが決まったら、データの扱いと管理の面からTeamに切り替えましょう。

人数別の費用の試算

上の料金をもとに、よくある使い方で1年間の費用を計算しました。米ドル建て・税別の金額で、円での支払い額は為替によって変わります。

使い方 計算 1年間の費用
1人でProを試す(年払い) 一括200ドル 200ドル
1人でProを試す(月払い) 20ドル×12か月 240ドル
5人の部署でTeam スタンダード(年払い) 20ドル×5人×12か月 1,200ドル
5人の部署でTeam スタンダード(月払い) 25ドル×5人×12か月 1,500ドル
5人のうち1人だけTeam プレミアム(年払い) (20ドル×4人+100ドル×1人)×12か月 2,160ドル

費用が見合うかは、浮いた時間で考えるとわかりやすくなります。たとえば、毎月決まって数時間かかっている集計や資料づくりがあれば、その時間がどれだけ減るかを1か月試して測り、プランの料金と比べてみましょう。

社内に広げるときの進め方と相談先

社内に広げるときの進め方と相談先

1人で使って効果がわかったら、チームや部署へ広げる段階に入ります。非エンジニアのメンバーが多い部署ほど、使い方をそろえることが大切です。ここでは、最初の30日の進め方、社内ルールで決めておきたいこと、社内だけで進めるのが難しいときの相談先を紹介します。全社への導入の進め方や支援の形は Claude Codeの導入支援 で詳しく解説しています。

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AIBUILDERZ|AI導入支援サービス

システム構築は成果報酬型。AI研修から導入・構築・定着まで一気通貫で支援

AIBUILDERZ

AI研修からシステムの導入・構築・定着まで、一気通貫で支援するサービスです。業務アプリの構築費は事前にいただかず、実際に稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。成果報酬型での対応は、当社が小規模と定義するシステムが対象です。

  • 業種・規模を問わず支援どの業務からAIやシステムに置き換えるかを一緒に決め、効果の大きい業務から順に進めます。
  • システム構築は成果報酬型業務アプリの構築費は事前にいただきません。稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。
  • AI導入の効果を可視化置き換える業務を一覧にし、導入前後の時間から、空いた時間とかからなくなった費用を毎月記録します。
  • 小さく始めて、リスクを管理影響の小さい業務から始め、AIの実行結果は担当者が確認・承認してから反映します。

最初の30日の進め方

はじめの1か月は、次の順で進めると、効果を確かめながら無理なく広げられます。

時期 やること
1週目 自分の業務を書き出し、セルフチェックで最初の1業務を選ぶ。今かかっている時間を測っておく
2週目 その1業務をClaude Codeに任せてみる。頼み方を直しながら、結果を確かめる
3週目 うまくいった頼み方をCLAUDE.mdやスキルに残し、手順として固める
4週目 減った時間を数字でまとめ、上司やチームに共有する。次に任せる業務を決める

減った時間を数字で示せると、社内で広げるときの理解を得やすくなります。

社内ルールで決めておきたい7つの項目

チームで使い始める前に、最低限のルールを1枚にまとめておくと、人によって使い方がばらつかずに済みます。決めておきたい項目と例は次のとおりです。

項目 決めておく内容の例
使う人とプラン まず部署の数人から、法人向けのTeamで始める
扱ってよい情報 公開情報・社外秘・個人情報・パスワード類の4つに分け、扱い方を決める
作業の場所 作業ごとに専用のフォルダを作り、元のデータはコピーで扱う
権限モード 使い始めはManualにそろえ、Autoは管理者の了解を得てから使う
確認の手順 社外に出すものとお金にかかわるものは、作った人とは別の人が確かめる
外部のツールとの接続 メールやチャットなどとつなぐのは、管理者の許可を得てから
共有のしかた うまくいった頼み方は、CLAUDE.mdやスキルにしてチームで共有する

項目の抜けがないかは、前の章で紹介したAI事業者ガイドラインと見比べて確かめると安心です。

研修やルールづくりを外部に頼みたいとき

使える人を部署全体に増やしたい、社内のルールや承認の流れを整えたいという段階では、研修や導入の支援を外部に頼む方法があります。支援の形や選び方は Claude Codeの導入支援、研修の内容は 企業向けAI研修サービス で解説しています。

仕組みや社内ツールとして作り込みたいとき

毎日決まった時間に動く自動化の仕組みにしたい、会計や顧客管理のシステムとつなぎたいなど、作り込みが必要になったら、非エンジニアだけで作って保守するのは負担が大きくなります。作る部分を外部に任せる方法と費用、発注で気をつけたい点は Claude Codeの構築代行 で詳しく解説しています。

Claude Codeのよくある質問

Claude Codeのよくある質問
Q. プログラミングの経験がまったくなくても使えますか?
使えます。指示は日本語で書けば伝わり、必要なプログラムはClaude Code自身が書いて動かします。はじめての方は、ターミナルを使わずに済むデスクトップアプリから始めるのがおすすめです。
Q. 非エンジニアがClaude Codeでできることは、具体的に何ですか?
ファイルの整理や名前の変更、ExcelやCSVの集計と突き合わせ、文書やメールの下書き、公開情報の調べもの、くり返し作業の自動化、簡単な画面やWebページの試作などです。判断や最終確認は人が受け持ち、下書きや下準備を任せる使い方が向いています。
Q. 無料で使う方法はありますか?
Claudeの無料のプランでは、Claude Codeは使えません。Pro(年払いで月17ドル、月払いで月20ドル)以上の有料プランが必要です。料金は公式の料金ページで最新の金額を確かめてください。
Q. WindowsとMacのどちらでも使えますか?
どちらでも使えます。公式ドキュメントでは、macOS 13.0以上、Windows 10(バージョン1809)以上が必要とされています。メモリは4GB以上、インターネットへの接続も必要です。
Q. 英語ができなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。指示も回答も日本語でやりとりできます。画面の一部やエラーの文は英語で出ることがありますが、そのままClaude Codeに「日本語で説明して」と頼めば解説してもらえます。
Q. 会社のデータを扱っても大丈夫ですか?
法人向けのTeam・Enterpriseのプランなら、利用者が自ら提供を選ばない限り、Claude Codeに送った内容はAIの学習に使われません。ただし、どの情報を扱ってよいかは会社のルールに従い、個人情報やパスワードなどは扱わないようにしましょう。
Q. ChatGPTやClaudeのチャットとは、どう使い分ければよいですか?
相談やアイデア出し、短い文章の作成はチャットで十分です。パソコンの中のたくさんのファイルを整理・加工したい、決まった手順の作業をくり返し任せたいときは、Claude Codeが向いています。
Q. Cursorとは何が違いますか?
Cursorは、プログラムを書くための編集ソフトの中でAIが手伝う形のツールで、画面もプログラムを書く人向けです。Claude Codeは、デスクトップアプリからフォルダを選んで日本語で頼むだけで、ファイルの処理を最後まで進めてくれるため、プログラムを書かない方でも始めやすい道具です。
Q. ファイルが勝手に消されたり、壊されたりしませんか?
権限モードを「Manual」にしておけば、ファイルを変える前に毎回確認を求めてくれます。そのうえで、作業用のフォルダにはコピーだけを入れ、大事なファイルは別の場所に控えを取っておくと安心です。
Q. Claude Codeで、どんな作業を自動化できますか?
ファイルの名前の変更や仕分け、CSVの集計や突き合わせ、決まった形の報告書の下書きなど、手順が決まっている作業が向いています。うまくいった手順はスキルとして登録しておけば、次からは呼び出すだけで同じ作業を任せられます。デスクトップアプリでは、決まった時間に作業を動かすスケジュール済みタスクも使えます。
Q. Webページや簡単なアプリも作れますか?
作れます。日本語で「こんなページを作って」と頼めば、HTMLなどのファイルを作ってくれ、ブラウザで開いて確かめられます。ただし、社外に公開するものや長く使い続ける仕組みは、表示や情報の扱い、保守の体制を担当部署や専門家と確かめてから使いましょう。
Q. 会社で使うなら、まず何を決めればよいですか?
最低限、入力してよい情報の範囲、使うプラン(法人向けのTeamなど)、結果を確かめる担当者の3つを決めておきましょう。非エンジニアの方が多い部署では、使い始めの権限モードをManualにそろえておくと安心です。
Q. ExcelやWord、PowerPointのファイルも扱えますか?
Claude Codeはパソコンの中のファイルを読み書きできますが、はじめのうちは、表のデータはCSV、文章はテキストの形にしておくと、中身を確かめやすく結果も安定します。スライドや文書を作ることが中心なら、PowerPointやPDFの形で書き出せるClaudeのアプリ(旧Cowork)もあわせて検討しましょう。
Q. 社内で使い始めるとき、相談できる先はありますか?
まずは社内の情報システムの担当者に、使ってよいプランや扱ってよい情報を相談しましょう。社内に詳しい人がいない場合や、研修・ルールづくり・仕組みの構築まで任せたい場合は、AIの導入支援や研修を行う会社に相談する方法があります。支援の形は Claude Codeの導入支援 で解説しています。

まとめ

まとめ

Claude Codeは、非エンジニアでも、日本語で頼むだけでファイルの整理や集計、文書の下書き、簡単な画面の試作といった作業を任せられるAIです。Claude Codeでできることを小さな業務から試し、頼み方を育てて手順の自動化まで進めれば、毎日の作業時間を着実に減らせます。最後に、本記事のポイントを振り返ります。

01
Claude Codeは、指定したフォルダのファイルを読み、作業まで進めるAI。はじめてならデスクトップアプリから使える
02
向いているのは、件数が多く、手順が決まっていて、くり返し発生する作業。任せるのは下書きと下準備までで、判断と最終確認は人が持つ
03
頼むときは、目的・材料・できあがりの形・確認してほしいことの4つを書き、うまくいった頼み方はCLAUDE.mdやスキルに残す
04
会社で使うなら、権限・データ・確認する人の3点を確かめ、学習に使われない法人向けのプランを選び、使い始めはManualのモードで進める
05
料金はProの月20ドル(年払いなら月17ドル)から。まず1人で試し、減った時間を数字で示してから社内に広げる

社内での導入の進め方は Claude Codeの導入支援、作り込みを外部に任せる方法は Claude Codeの構築代行 もあわせてご覧ください。