AIアプリビルダーを使えば、社内の業務アプリくらいは自分たちで作れるのではないか。そう考えて調べ始めたものの、AIアプリビルダーのおすすめとして挙がるツールは海外製から国産まで数が多く、どれが自社の業務に合うのか決めきれない。そんな悩みを持つ担当者は少なくありません。中小機構の調査では、AIを導入している中小企業は20.4%で、AI・ITの導入にあたって「適切なベンダーや製品を選定する情報」が十分にあるとはいえない、と答えた企業が79.8%にのぼりました(出典:中小機構『中小企業のAI等の利活用に係る実態調査』2026年3月)。

そこで本記事では、AIアプリビルダーを「文章で指示して作るタイプ」「ノーコード型」「業務アプリ型」「生成AIアプリ型」の4つに分け、主要な11のツールの特徴と公式の料金を比べます。あわせて、選び方、業務別の使い分け、自社で作るか開発会社に頼むかの判断、社内のデータを入れる前のセキュリティの確認項目まで、ツールを絞り込むために必要なことをまとめました。

この記事でわかること

  • AIアプリビルダーの4つの型
  • 主要11製品の料金と向き不向き
  • 自社で作るか頼むかの判断
AIBUILDERZ

この記事の監修者

AIBUILDERZ編集部

for,Freelance株式会社

AI導入支援サービス「AIBUILDERZ」を運営するチームです。AI研修からシステムの導入・構築・定着まで、企業のAI導入を一気通貫で支援しています。

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AIアプリビルダーとは?文章や画面操作でアプリが作れる道具

AIアプリビルダーとは?文章や画面操作でアプリが作れる道具

AIアプリビルダーとは、作りたいアプリを文章で伝えたり、画面の部品を並べたりするだけで、AIの手助けを受けながらアプリを作れるツールのことです。プログラミングの知識が少なくても、画面・データ・処理の流れをひととおり備えたアプリを形にできます。

AIアプリビルダーでできること

できることは、大きく分けて3つあります。1つ目は、「顧客の一覧と商談の記録を管理するアプリ」のように目的を伝えると、画面とデータの入れ物をまとめて作ってくれることです。2つ目は、できたアプリに「承認のボタンを足して」「一覧を担当者ごとに分けて」と頼み、会話しながら直していけることです。

3つ目は、アプリの中にAIの機能そのものを組み込めることです。問い合わせの文章を要約する、社内の資料をもとに質問に答える、といった生成AIの働きを、業務アプリの一部として使えるツールが増えています。

ノーコード・ローコードとの違い

ノーコードは、コードを書かずに画面操作だけでアプリを作る方法です。ローコードは、基本は画面操作で作りつつ、足りない部分を少しのコードで補う方法を指します。AIアプリビルダーは、この2つに「AIが作業を代わりに進める」働きが加わったものと考えるとわかりやすいでしょう。

方法 作り方 必要な知識
ノーコード 画面の部品を並べ、設定で動きを決める データの持ち方や業務の流れを考える力
ローコード 画面操作が中心で、一部を数式やコードで書く 簡単な数式やスクリプトの知識
AIアプリビルダー 文章で指示し、AIが画面やコードを作る。人は確認と修正をする 作りたいものを言葉で正しく伝える力と、できたものを確かめる力

コードを書かなくてよい場合でも、どんなデータを、誰が、どの順番で扱うのかという設計は人が決める必要があります。AIに任せられるのは作る作業で、業務の決めごとまでは任せられないと考えておくと、ツール選びで迷いにくくなります。

アプリの作り方は4つに分かれる

AIアプリビルダーは、AIへの頼み方によって次の4つに分けられます。本記事のおすすめも、この分け方に沿って紹介します。

タイプ 作り方 主なツール
文章で指示して作るタイプ 作りたいものを文章で伝えると、AIが画面とコードをまとめて作る Lovable、Bolt、Replit、v0
ノーコード型 画面の部品を並べて作り、AIが設計や修正を手伝う Bubble、Glide、Adalo
業務アプリ型 表計算や社内のデータをもとに、申請・管理のアプリを作る Microsoft Power Apps、Google AppSheet、kintone
生成AIアプリ型 生成AIを部品として組み合わせ、チャットボットや自動処理を作る Dify

作れるアプリの種類

企業で作られることが多いのは、顧客・案件の管理、日報や経費の申請、在庫や設備の点検の記録といった社内向けのアプリです。このほか、予約受付のような社外向けのWebアプリ、スマートフォンで使う現場用のアプリ、問い合わせに答えるチャットボットなども作れます。

ただし、どのツールでも同じように作れるわけではありません。社内向けの管理アプリが得意なツール、社外に公開するWebサービスが得意なツール、スマートフォンのアプリが得意なツールと、それぞれに得意な分野があります。

AIアプリビルダーのメリットと、使う前に知っておきたい限界

AIアプリビルダーのメリットと、使う前に知っておきたい限界

AIアプリビルダーは、試作までの時間を大きく縮められる一方で、本番の業務で使い続けるには気をつけたい点もあります。良い面と限界の両方を押さえておきましょう。

試作が速く、現場の人が直せる

一番のメリットは、動く試作品を短い時間で作れることです。紙や表計算で回している業務を、まずアプリの形にして現場で触ってもらい、使いにくい点をその場で直す、という進め方ができます。

業務をよく知る現場の担当者が自分で直せるのも利点です。開発会社に仕様を伝えて待つ時間が減り、小さな改善を積み重ねやすくなります。月額の利用料から始められるツールが多く、初期の費用を抑えやすい点もメリットです。

複雑な業務や運用には限界がある

一方で、限界もあります。基幹システムとの細かい連携や、多くの人が同時に使う大規模な業務では、ツールの機能だけでは足りないことがあります。AIが作ったアプリは見た目が整っていても、権限の設定や入力の確認が甘いまま動いてしまうこともあります。

限界 起きやすいこと
利用量で費用が増える AIへの指示の回数や利用者の数に応じて費用が増え、修正を重ねるほど月々の支払いが上がる
ツールから移しにくい ツール独自の仕組みで作ったアプリは、別のツールへそのまま移せないことが多い
作った人しか直せない 担当者が異動や退職をすると、誰も直せないアプリが残る
日本語の情報が少ない 海外製のツールは、画面やサポート、使い方の情報が英語中心のことがある

こうした限界は、ツールを選ぶ段階でかなり避けられます。「作れるか」だけでなく「作ったあと誰がどう面倒を見るか」まで考えて選ぶことが大切です。

作ったアプリとコードを持ち出せるか

もう1つ、契約の前に確かめておきたいのが、作ったものを自社の手元に残せるかどうかです。ツールをやめたり、別のツールへ移したりする場面は、数年のうちに必ず来ると考えておくほうが安全です。

確かめ方は3つあります。1つ目は、登録したデータをCSVなどの形でまとめて書き出せるかです。2つ目は、AIが書いたコードを自分たちのパソコンやGitHubへ持ち出せるかです。文章で指示して作るタイプには、コードを書き出せるものと、ツールの中だけで動くものがあります。3つ目は、画面や処理の作りを、別のツールで作り直せる形で残せるかです。

ノーコード型と業務アプリ型は、データは書き出せても、画面と処理の作りはそのツール独自の形で保存されるため、そのまま移すことはできません。データだけは必ず取り出せる状態にしておき、画面と処理は作り直す前提で考えておくと、乗り換えの判断がしやすくなります。

AIアプリビルダーの選び方|5つの見るところ

AIアプリビルダーの選び方|5つの見るところ

ツール選びで見るところは、作りたいアプリの種類、料金、連携、セキュリティ、日本語対応の5つです。最後に、作りたい業務から候補を絞るセルフチェックも用意しました。

作りたいアプリの種類で選ぶ

最初に決めたいのは、誰が使うアプリなのかです。社内の人だけが使う管理アプリなら業務アプリ型、社外のお客さまが使うWebサービスなら文章で指示して作るタイプかノーコード型、スマートフォンの現場用なら、モバイルアプリに強いツールが候補になります。問い合わせへの自動回答が目的なら、生成AIアプリ型を選びます。

料金体系と無料プランの見方

料金の決まり方は、ツールによって違います。主に、AIへの指示の量(クレジット)で決まるもの、利用者1人あたりで決まるもの、アプリや作業場所(ワークスペース)ごとに決まるものの3つです。

無料プランは試すためのものと考えましょう。独自のドメインでの公開や、本番で使うデータの量、利用者の人数には制限があることが多いからです。比べるときは、月額の見た目ではなく、実際に使う人数と修正の回数で1年分の費用を出してみることが大切です。

既存ツール・データとの連携

今使っている表計算、グループウェア、顧客管理のツールとつなげられるかも大切です。Microsoft 365を使っている会社ならPower Apps、Google Workspaceを使っている会社ならAppSheetのように、普段の環境に合わせると、データの置き場所やログインを新しく用意する手間が減ります。

セキュリティとデータの取り扱い

顧客の情報や社内の資料を扱うなら、データがどこに保存されるのか、入力した内容がAIの学習に使われないか、誰がどの画面を見られるかを設定できるかを確かめます。社外に公開するアプリでは、ログインの方式や、データを外から見られない設定になっているかも確認が必要です。確かめる項目は、後の章で一覧にしています。

日本語対応とサポート体制

現場の担当者が自分で直していくなら、管理画面の言語、日本語の使い方の情報、問い合わせ窓口の有無は見逃せません。海外製のツールでも日本語の指示は通るものが多いものの、困ったときに日本語で相談できるかどうかは、ツールによって差があります。

作りたい業務から候補を絞るセルフチェック

次の質問に順に答えると、検討するタイプを2つほどに絞れます。当てはまる行の候補から試してみてください。

質問 はい の場合 候補のタイプ
1. 使うのは社内の人だけか 申請・管理・記録のアプリ 業務アプリ型
2. Microsoft 365かGoogle Workspaceを全社で使っているか 今の環境とつなげたい Power Apps または AppSheet
3. 社外のお客さまが使うWebサービスか 見た目や動きを自由に作りたい 文章で指示して作るタイプ、ノーコード型
4. スマートフォンのアプリとして配りたいか 現場で写真や入力を扱う Adalo、Glide、AppSheet
5. 質問への回答や文章の要約が目的か 社内の資料をもとに答えさせたい 生成AIアプリ型(Dify)
6. 社内に直せる人を置けないか 作ったあとの保守まで任せたい 開発会社・支援サービスへの依頼を検討

AIアプリビルダーの比較表|料金・得意分野を一覧で

AIアプリビルダーの比較表|料金・得意分野を一覧で

本記事で紹介する11のツールを、タイプ・得意な分野・料金で並べました。料金は各社の公式サイトの料金ページに掲載されているものです。

PR|AIBUILDERZ AI導入支援サービス

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AIBUILDERZ|AI導入支援サービス

システム構築は成果報酬型。AI研修から導入・構築・定着まで一気通貫で支援

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AI研修からシステムの導入・構築・定着まで、一気通貫で支援するサービスです。業務アプリの構築費は事前にいただかず、実際に稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。成果報酬型での対応は、当社が小規模と定義するシステムが対象です。

  • 業種・規模を問わず支援どの業務からAIやシステムに置き換えるかを一緒に決め、効果の大きい業務から順に進めます。
  • システム構築は成果報酬型業務アプリの構築費は事前にいただきません。稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。
  • AI導入の効果を可視化置き換える業務を一覧にし、導入前後の時間から、空いた時間とかからなくなった費用を毎月記録します。
  • 小さく始めて、リスクを管理影響の小さい業務から始め、AIの実行結果は担当者が確認・承認してから反映します。

主要サービスの機能・料金・対応範囲の一覧

ツール タイプ 得意な分野 無料プラン 有料プランの例(公式)
Lovable 文章で指示 Webアプリの試作 あり(1日5クレジット、月30まで) Pro 月25ドル(月払い・100クレジット)
Bolt 文章で指示 Webアプリ、コードを見ながら作る あり(1日30万トークン、月100万トークンまで) Pro 月25ドル(月払い)
Replit 文章で指示 開発から公開まで一か所で 記載なし(直接お問い合わせください) Core 月20ドル(月払い)、年払いは月18ドル
v0 文章で指示 画面(UI)の作成 あり(1日7メッセージまで) Plus 1人月30ドル、Business 1人月100ドル
Bubble ノーコード 本格的なWebサービス あり(開発中のプロジェクト向け) Starter 月59ドル(年払い)
Glide ノーコード 表計算のデータから社内アプリ あり(クレジットに制限) Basic 月25ドル
Adalo ノーコード スマートフォンのアプリ あり(1アプリ500件まで) Starter 月36ドル(年払い)
Microsoft Power Apps 業務アプリ Microsoft 365と連携した社内アプリ 開発者向けプラン(開発・テスト用) Premium 1人月2,998円相当(年払い・税別)
Google AppSheet 業務アプリ Googleスプレッドシートと連携した社内アプリ あり(試作とテスト10人まで) Starter 1人月5ドル、Core 1人月10ドル
kintone 業務アプリ 国産の業務改善、日本語のサポート 30日間の無料お試し ライト 1人月1,000円、スタンダード 1人月1,800円(税抜・10人から)
Dify 生成AIアプリ チャットボット、AIの自動処理 あり(Sandbox、200メッセージクレジット) Professional 年590ドル

ドル表記は米ドルです。料金は改定されることがあるため、契約の前に必ず各社の公式サイトで確認してください。

無料プランで試せる範囲

多くのツールに無料プランや無料のお試しがあります。ただ、無料で作れるのは試作までと考えたほうが安全です。クレジットの上限ですぐに作業が止まったり、データの件数や公開の方法が限られていたりするためです。

無料の範囲で試すときは、作りたいアプリのうち一番大事な画面を1つ決め、同じ内容を2〜3のツールで作って比べると違いがよくわかります。何回の修正で思いどおりになったか、データの入れ方が現場に合うかを記録しておくと、有料に切り替える判断がしやすくなります。

タイプ別の向き不向き

タイプ 向いている 向いていない
文章で指示して作るタイプ 新しいWebサービスの試作、見た目を作り込みたいとき コードを読める人がいない状態での長期の運用
ノーコード型 画面を見ながら少しずつ作り込みたいとき 短い期間で操作を覚える余裕がないとき
業務アプリ型 社内の申請・管理・記録、今の業務ツールとの連携 デザインを作り込む社外向けのサービス
生成AIアプリ型 社内資料をもとにした回答、文章の要約・分類 データの登録や一覧の管理が中心のアプリ

文章で指示して作るタイプのおすすめ

文章で指示して作るタイプのおすすめ

作りたいものを文章で伝えると、AIが画面からデータの処理までまとめて作るタイプです。試作の速さが魅力で、AIアプリビルダーという言葉で最もよく思い浮かべられるのがこのタイプです。

Lovable|会話しながらWebアプリを形にしたい人に

Lovableは、チャットで作りたいアプリを伝えると、画面とデータの仕組みを備えたWebアプリを作るツールです。できたものを見ながら「ここを直して」と頼んで仕上げていけるため、プログラミングに慣れていない人でも試作を進めやすいのが特長です。

無料プラン 1日5クレジット(月30クレジットまで)
有料プラン Pro 月25ドル(月払い・100クレジット)から。Business 月50ドル(月払い・100クレジット)から。年払いは月払いより2か月分安くなる
公式サイト https://lovable.dev/

Bolt|コードを確かめながら作りたい人に

Boltは、ブラウザの中で、文章の指示からWebアプリを作って動かせるツールです。AIが書いたコードを画面で見ながら直せるため、社内に少しでもコードを読める人がいる場合に使いやすいタイプです。

無料プラン 1日30万トークン、月100万トークンまで
有料プラン Pro 月25ドル(月払い)、Teams 1人月30ドル(月払い)
公式サイト https://bolt.new/

Replit|作ってから公開するまでを一か所で済ませたい人に

Replitは、ブラウザで使える開発の環境に、AIのエージェントと公開の仕組みがそろったツールです。文章で指示してアプリを作り、そのままインターネットに公開するところまで、同じ画面で進められます。

無料プラン 記載なし(直接お問い合わせください)
有料プラン Core 月20ドル(月払い)、年払いは月18ドル。Pro 月100ドル(月払い)、年払いは月90ドル
公式サイト https://replit.com/

v0|画面のデザインから固めたい人に

v0は、Vercel社が提供する、文章の指示から画面(UI)とそのコードを作るツールです。見た目を早く確かめたいときや、社内の開発者に渡す画面の土台を作りたいときに向いています。

無料プラン 1日7メッセージまで
有料プラン Plus 1人月30ドル、Business 1人月100ドル
公式サイト https://v0.app/

このタイプは、試作は速い一方で、本番で使い続けるにはコードの中身を確かめられる人がいたほうが安心です。社内に確かめられる人がいないなら、試作に使って、本番の運用は別の方法を考えるのも1つの手です。

ノーコード型のおすすめ

ノーコード型のおすすめ

画面の部品を並べて作り、AIが設計や修正を手伝うタイプです。コードを読めなくても、画面を見ながら細かいところまで直せます。

Bubble|本格的なWebサービスをノーコードで

Bubbleは、画面の見た目から裏側の処理まで、コードを書かずに作れるノーコードのツールです。アイデアを文章で伝えるとAIがアプリを組み立て、そのあとは画面の部品を動かして直していけます。自由度が高いぶん、操作を覚えるには時間がかかります。

無料プラン あり(開発中のプロジェクト向け)
有料プラン Starter 月59ドル、Growth 月209ドル、Team 月549ドル(いずれも年払い)
公式サイト https://bubble.io/

Glide|表計算のデータをすぐアプリにしたいときに

Glideは、表計算などのデータをもとに、社内向けのアプリを手早く作れるツールです。アプリの中にAIの機能を組み込むこともできます。今ある一覧表を、スマートフォンでも見たり入力したりできるようにしたいときに向いています。

無料プラン あり(クレジットに制限)
有料プラン Basic 月25ドル、Plus 月50ドル、Pro 月125ドル(月払い)
公式サイト https://www.glideapps.com/

Adalo|スマートフォンのアプリを作りたいときに

Adaloは、部品を並べてスマートフォンやWebのアプリを作れるツールです。すべてのプランに、指示を書いてアプリを作るAIのアシスタント(ベータ版)が含まれています。利用量に応じた追加の料金はなく、定額の料金で使えると公式サイトで案内されています。

無料プラン あり(1アプリ500件まで)
有料プラン Starter 月36ドル、Professional 月52ドル、Team 月160ドル(いずれも年払い)
公式サイト https://www.adalo.com/

業務アプリ・社内ツール向けのおすすめ

業務アプリ・社内ツール向けのおすすめ

社内の申請・管理・記録のアプリを作るなら、普段使っている業務ツールとつながるこのタイプが第一の候補です。ログインや権限の仕組みを今の環境とそろえられる点も安心です。

Microsoft Power Apps|Microsoft 365を使っている会社に

Power Appsは、Microsoftが提供する業務アプリの作成ツールです。作りたいアプリの目的や業務の流れを文章で伝えると、AIがアプリの設計の案を作ります。データはMicrosoft Dataverseに保存して管理し、コネクタを使ってほかのサービスともつなげられます。

無料プラン 開発者向けプラン(開発・テスト用)
有料プラン Power Apps Premium 1人月2,998円相当(年払い・税別)
公式サイト https://www.microsoft.com/ja-jp/power-platform/products/power-apps

Google AppSheet|スプレッドシートで業務を回している会社に

AppSheetは、Googleが提供する、コードを書かずにアプリや自動処理を作れるツールです。Geminiを使ってアプリづくりを進められます。Googleスプレッドシートやドライブのほか、Office 365やSalesforce、SQLのデータベースともつなげられます。

無料プラン あり(アプリの試作と、テストの利用者10人まで無料)
有料プラン Starter 1人月5ドル、Core 1人月10ドル、Enterprise Plus 1人月20ドル。Coreは多くの有料のGoogle Workspaceのプランに含まれる
公式サイト https://about.appsheet.com/home/

kintone|日本語のサポートを重視する会社に

kintoneは、サイボウズが提供する国産の業務改善のツールです。ノーコードで業務アプリを作れ、検索・要約・分析などのAIの機能も使えます。日本の会社が提供しているため、画面も使い方の情報も日本語で、社内に広げやすいのが特長です。

無料プラン 30日間の無料お試し
有料プラン ライト 1人月1,000円、スタンダード 1人月1,800円(税抜・最低10人)。AIのクレジットはスタンダード以上で付く
公式サイト https://kintone.cybozu.co.jp/

業務アプリ型は1人あたりの料金で決まるものが多く、使う人数で費用が大きく変わります。全社で使うのか、一部の部署だけで使うのかを先に決めてから費用を比べましょう。

生成AIアプリ・チャットボット向けのおすすめ

生成AIアプリ・チャットボット向けのおすすめ

生成AIそのものを部品として組み合わせ、質問に答える仕組みや、文章を読んで処理を進める仕組みを作るタイプです。

Dify|社内資料に答えるチャットボットを作りたいときに

Difyは、生成AIを使ったチャットボットや自動処理の流れ(ワークフロー)を、画面の操作で組み立てられるツールです。社内の規程やマニュアルを読み込ませて質問に答える仕組みも作れます。クラウド版のほか、オープンソースのCommunity Editionを自社の環境に置いて使うこともできます。

無料プラン Sandbox(200メッセージクレジット、アプリ5つまでなど)。自社の環境に置くCommunity Editionは無料
有料プラン Professional 年590ドル、Team 年1,590ドル(ワークスペースあたり)
公式サイト https://dify.ai/

自社の環境に置く場合、ソフトは無料でも、サーバーの用意や更新の作業、生成AIの利用料は別にかかります。誰がサーバーの面倒を見るのかまで決めてから選びましょう。

業務別のAIアプリビルダーの使い分け

業務別のAIアプリビルダーの使い分け

同じ会社の中でも、業務によって合うツールは変わります。よく作られる4つの業務で、候補になるツールと作るときの注意を整理しました。

業務 候補になるツール 作るときに気をつけたいこと
営業・顧客管理 kintone、Power Apps、AppSheet 顧客の情報を見られる人の範囲
問い合わせ対応 Dify AIが答えてよい範囲と、人に回す基準
社内申請・日報 AppSheet、Power Apps、kintone、Glide 承認の順番と、差し戻しの扱い
在庫・現場の管理 AppSheet、Glide、Adalo 電波の弱い場所での入力、写真の扱い

営業・顧客管理

顧客の一覧、商談の記録、次の対応の予定をまとめるアプリです。表計算で管理している会社なら、そのデータをもとに業務アプリ型で作るのが近道です。顧客の情報は外に出てはいけないデータなので、担当者ごとに見られる範囲を分けられるツールを選びましょう。

問い合わせ対応

よくある質問への回答や、問い合わせの内容の振り分けには、生成AIアプリ型が向いています。最初は社内向けに使い、回答の正しさを確かめてから社外に広げると安全です。AIが答えられない質問を人に回す流れを、最初から作っておくことが大切です。

社内申請・日報

経費や休暇の申請、日報の提出は、アプリにしやすい業務の代表です。入力の項目が決まっていて、承認の流れもはっきりしているためです。Microsoft 365やGoogle Workspaceを使っているなら、同じアカウントで使えるツールを選ぶと、社員に配る手間が減ります。

在庫・現場の管理

倉庫の在庫数、設備の点検、作業の記録など、現場でスマートフォンから入力する業務です。写真の添付やバーコードの読み取りなど、現場で使う機能に対応しているかを、無料の範囲で実際に試して確かめましょう。

作り始めてから運用に乗せるまでの進め方

作り始めてから運用に乗せるまでの進め方

AIアプリビルダーで作ったアプリを、試作で終わらせず業務で使い続けるための進め方です。小さく試す、権限とデータの決まりを作る、運用に乗せる、の順で進めます。

小さな業務から試す

最初から全社で使うアプリを作ろうとすると、決めることが多すぎて止まりがちです。1つの部署の、1つの業務から始めましょう。たとえば「紙で出している日報をアプリにする」くらいの大きさが目安です。うまくいけば、同じ作り方をほかの業務に広げられます。

社内データを入れる前のセキュリティ確認

試作の段階では、本物の顧客の情報ではなく、架空のデータで作るのが基本です。本物のデータを入れるのは、次の項目を確かめてからにしましょう。

確かめる項目 見るところ
データの保存先 どの国・どの事業者のサーバーに保存されるか
AIの学習への利用 入力した内容や作ったアプリのデータが、AIの学習に使われない設定か
見られる人の範囲 利用者ごと・役割ごとに、見られる画面とデータを分けられるか
ログインの方法 会社のアカウントでログインできるか。退職者のアカウントを止められるか
公開の範囲 社外から見られる設定になっていないか。URLを知っていれば誰でも開ける状態になっていないか
記録 誰がいつデータを見たか・変えたかを後から確かめられるか
持ち出し データを一括で書き出せる人を限れるか。契約を終えたときにデータを取り出せるか

あわせて、どのツールで、どのデータを扱ってよいかを社内のルールとして書き出しておきます。誰でもアプリを作れる状態は便利な反面、会社が把握していないアプリが増える原因にもなります。

運用に乗せるまでの流れ

試作から本番の運用までは、次の5つのステップで進めるとスムーズです。

01

業務の流れと入力の項目を書き出す

誰が、何を入力し、誰が確かめるのかを紙に書き出します。AIへの指示も、この書き出しがもとになります。

02

2〜3のツールで同じ画面を作って比べる

無料の範囲で同じ画面を作り、修正の回数や操作のしやすさを比べて1つに決めます。

03

現場の数人に使ってもらう

架空のデータで、実際に業務を担当する数人に試してもらい、使いにくい点を直します。

04

セキュリティを確かめて本番のデータを入れる

前の項目の確認を済ませ、権限を設定してから本物のデータを入れます。

05

直す人と、問い合わせの窓口を決める

不具合や要望を受ける窓口と、アプリを直す担当者を決めます。担当者が1人だけにならないよう、作り方の記録も残しておきます。

公開の前には、権限ごとに画面を開いて見えてはいけないデータが見えないか、スマートフォンでも崩れずに使えるかを確かめましょう。アプリを直せる人を2人以上にしておくと、作った人がいなくなっても使い続けられます。

自社で作るか、開発会社に依頼するか

自社で作るか、開発会社に依頼するか

AIアプリビルダーがあれば、すべてを自社で作れるわけではありません。業務の大きさと、社内に直せる人がいるかで、自社で作るか依頼するかを考えましょう。

自社で作るのが向くケース

1つの部署で使う小さなアプリで、扱うデータも社内の記録が中心なら、自社で作るのが向いています。現場の担当者が自分で直していけるため、改善の速さを生かせます。社内にITに詳しい人が1人でもいれば、業務アプリ型や生成AIアプリ型から始めるとよいでしょう。

開発会社に依頼するのが向くケース

会計や販売管理などの基幹システムとつなぐ、社外のお客さまの個人情報を扱う、多くの部署で使う、といった場合は、設計やセキュリティの確認に専門の知識が必要です。社内に面倒を見る人を置けない場合も、作ったあとの保守まで含めて頼めるところを選ぶほうが安心です。迷ったら、試作は自社で、本番と保守は外部に、と分けて考える方法もあります。

ツールの提供元・開発会社への質問リスト

契約の前に、次の質問をそのまま使ってみてください。答えがあいまいな項目は、あとから費用や手間が増えやすいところです。

聞く相手 質問
ツールの提供元 入力したデータや作ったアプリの中身は、AIの学習に使われますか
ツールの提供元 利用者や修正の回数が増えたとき、料金はどう変わりますか
ツールの提供元 解約するとき、データやアプリの中身を取り出せますか
開発会社 どのAIアプリビルダーを使いますか。それを選ぶ理由は何ですか
開発会社 作ったアプリの権利と、ツールの契約の名義はどちらになりますか
開発会社 完成したあとの修正や不具合への対応は、どこまで料金に含まれますか
開発会社 社内の担当者が自分で直せるよう、作り方の説明や記録を残してもらえますか

開発を頼む場合の費用の目安は、AI導入の費用相場でまとめています。

AIBUILDERZに頼む場合

当社のAI導入支援サービス「AIBUILDERZ」は、業務の洗い出しから、AIを使った仕組みの構築、社員の研修、導入後の定着までをまとめて支援しています。システムの構築は成果報酬型で、業務アプリの構築費は事前にいただかず、実際に稼働させ、効果をご確認いただいてからお支払いが始まります。どのAIアプリビルダーを使うか、自社で作る部分と任せる部分をどう分けるかの段階からご相談いただけます。

AIアプリビルダーに関するよくある質問

AIアプリビルダーに関するよくある質問
Q. プログラミング経験がなくても使えますか?
使えます。文章で指示して作るタイプや業務アプリ型は、コードを書かずにアプリを作れます。ただし、どんなデータを誰が扱うのかといった業務の決めごとは、人が考える必要があります。本番で長く使うなら、作ったものを確かめられる人がいると安心です。
Q. 無料プランだけで業務に使えますか?
試作には使えますが、業務で使い続けるには足りないことが多いです。AIへの指示の回数、データの件数、利用者の数、公開の方法などに制限があるためです。無料の範囲でツールを比べ、使うツールを決めてから有料のプランを検討しましょう。
Q. 作ったアプリのデータは安全ですか?
ツールと設定によります。データの保存先、AIの学習に使われないか、見られる人の範囲を分けられるかを確かめ、試作の段階では架空のデータを使いましょう。確かめる項目は、本記事の「社内データを入れる前のセキュリティ確認」にまとめています。
Q. 途中で別のサービスへ乗り換えられますか?
データは書き出せることが多いものの、アプリそのものは別のツールへそのまま移せないことがほとんどです。乗り換えを考える可能性があるなら、データを一括で書き出せるか、作ったコードを手元に持てるかを、契約の前に確かめておきましょう。
Q. スマートフォンのアプリも作れますか?
作れます。AdaloやGlide、AppSheetなどは、スマートフォンで使うアプリを作れます。アプリのストアに公開したいのか、社内の人だけがブラウザやアプリで使えればよいのかで、選ぶツールが変わります。
Q. ChatGPTだけでアプリは作れませんか?
ChatGPTなどの対話型のAIでも、アプリのコードを書かせることはできます。ただ、そのコードを動かす場所の用意や公開、データの保存は自分で行う必要があります。AIアプリビルダーは、こうした作業までまとめて引き受けてくれる点が違います。
Q. 費用は月にどれくらい見ておけばよいですか?
ツールと使う人数によって大きく変わります。1人あたりの料金で決まるツールは人数をかけて、クレジットで決まるツールは修正の回数を見込んで、1年分の費用を出して比べましょう。主なツールの公式の料金は、本記事の比較表にまとめています。

まとめ

まとめ

AIアプリビルダーのおすすめは、作りたいアプリと、作ったあとに誰が面倒を見るかで変わります。人気の高さだけで選ばず、自社の業務に合うタイプを絞ってから、無料の範囲で試して決めるのが失敗しない進め方です。最後に、本記事のポイントを振り返ります。

01
AIアプリビルダーは、文章で指示して作るタイプ、ノーコード型、業務アプリ型、生成AIアプリ型の4つに分けられる
02
選ぶときは、作りたいアプリの種類、料金の決まり方、今のツールとの連携、セキュリティ、日本語対応の5つを見る
03
社内の申請・管理ならPower Apps・AppSheet・kintone、問い合わせ対応ならDify、試作の速さならLovable・Boltが候補になる
04
本物のデータを入れる前に、保存先・AIの学習への利用・見られる人の範囲などを確かめる
05
基幹システムとの連携や個人情報を扱うアプリ、社内に直せる人がいない場合は、開発会社への依頼も考える

どの業務からAIを使うかを決めかねている場合は、AI導入の費用相場もあわせてご覧ください。