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RAG構成のチャットサポートAIで一次解決率82%を実現

プロジェクト概要

RAGチャットサポートAI

社内マニュアル・FAQ・過去問合せ履歴をナレッジとして取り込み、RAG(検索拡張生成)で回答するチャットサポートAIを構築。問合せの一次解決率80%超を実現し、サポート担当の対応件数を半減させた事例です。

業種 BtoB SaaS(中堅クラス / 導入企業数百社規模)
対象業務 ユーザー向けチャットサポート/社内ヘルプデスク
導入期間 約6週間(ナレッジ整備3週 + 実装2週 + 運用チューニング1週)
運用規模 月間チャット問合せ 約3,800件

Before — 問合せ対応のつらさ

サポートチームが抱える問題は、同じような質問が繰り返し来るという一点に尽きます。マニュアルには回答が載っているのに、ユーザーは読まずに「ログインできない」「CSVインポートが失敗する」と投げてくる。その一次対応だけで担当者の時間が溶けていました。

  • 全問合せの約65%が既存FAQ/マニュアルで回答可能な内容
  • 夜間・休日は有人対応不可。返答まで翌営業日午前までかかる
  • 担当者ごとに回答トーンがバラつく(新人とベテランの差)
  • ナレッジがConfluence・Notion・社内Wiki・Slackに分散し、最新版がどれか分からない

Solution — RAG構成のチャットサポートAI

チャットの応答を「AIの想像」ではなく「社内ナレッジからの根拠ある引用」に寄せるため、RAG(Retrieval-Augmented Generation)構成を採用。質問ごとに社内ナレッジを検索し、その結果をAIに渡してから回答を生成させる構成にしました。

レイヤー 実装内容
ナレッジ統合 Confluence / Notion / ヘルプセンター / 過去のZendeskチケットを日次同期。更新された文書はベクトル化し直して最新版のみを参照する設計。
検索(Retriever) ベクトル検索 + キーワード検索のハイブリッド。検索結果は根拠ドキュメントのURLと抜粋付きで取得。
回答生成(Generator) Claudeに検索結果を渡し、ハルシネーションを抑える系統プロンプトで回答。根拠URLを回答末尾に自動付与。
有人エスカレーション 「検索ヒット0件」「回答の信頼度低下」「クレーム・解約キーワード検出」のいずれかで、会話要約付きでサポート担当チャンネルへ転送。
学習ループ 有人対応になったチャットは、解決後に「FAQ追加候補」として自動生成し、担当者が承認するだけでナレッジに反映される設計。

ハルシネーションを許容しない3つの約束

BtoB SaaSのサポートでは、AIの「それっぽい嘘」は事故です。以下のルールをプロンプトと実装の両側で強制しました。

  • 根拠なしの回答を絶対に出さない — 検索ヒットが0件なら回答せず、有人へ転送する
  • 回答末尾に参照URLを必ず出す — ユーザーがクリックして確認できる状態にする
  • 古い文書を参照したら警告する — 最終更新が90日超の文書を使った場合は「情報が古い可能性」の注記

成果(運用4ヶ月実績)

AIの一次解決率
82%
残り18%は有人対応へ自動エスカレーション

有人対応件数
3,800件 → 680件
サポート1人あたり工数が約6割減

初回回答までの時間
平均7時間 → 3秒
夜間・休日も即応

FAQ更新頻度
四半期 → 週次
有人対応から自動で増補

使用スタック

  • LLM: Claude(回答生成 / 意図分類 / FAQ候補生成)
  • ベクトルDB: 社内ナレッジを埋め込みインデックス化
  • ナレッジ同期: Confluence / Notion / ヘルプセンターのAPI経由日次同期
  • フロント: 自社プロダクト内チャットUI / Slack連携(社内ヘルプデスク用)
  • エスカレーション: Zendesk / Slackの自動チケット生成、会話要約付与
  • モニタリング: 解決率・信頼度分布・コスト(トークン)・ユーザー満足度を日次計測

この事例から得られる示唆

チャットボット単体ではなく、「ナレッジが最新であり続ける運用」と「有人対応からFAQに還流させる学習ループ」までを設計に含めると、成果は数ヶ月単位で伸び続けます。for,FreelanceはRAG構成の設計だけでなく、ナレッジ統合・運用プロセスの引き継ぎまで対応しており、カスタマーサポートの構造改革として提供可能です。

RAG構成のチャットサポートAIで一次解決率82%を実現

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